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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.07 7月24日 ワシューガル

SUMMARY

Monster Energy Star Yamaha Racingのディラン・フェランディスが、ワシューガル・ナショナルのモト2で、シーズン4度目となるモト優勝を果たし、モト1の5位と合わせ連続ポディウムフィニッシュを達成し450MXのポイントランキングでのリードを拡大した。アーロン・プレシンジャーとクリスチャン・クレイグはそれぞれ総合7位、8位でワシューガル・ナショナルを終えた。
250MXは、ジェレミー・マーティンがモト2を制し、3/1位で2戦連続となる総合優勝。ジャスティン・クーパーはモト1を制したが、モト2は後半に転倒して8位となるも総合3位で表彰台に立ち、ランキングでリードを拡大した。コルト・ニコルズは総合15位。ジャレット・フライ総合16位でワシューガルでのレースを終えた。

RACE DATA

開催日:2021年7月24日(土)
開催地:ワシントン州ワシューガル
会場:ワシューガルMXパーク

REPORT

フェランディスがワシューガルでモト2を制し、再びポディウムフィニッシュ

ワシューガルMXパークは、そのチャレンジングなコンディションと濃い影、そして滑らかでハードパックなダートで知られているが、今年もその例外ではなかった。フェランディスは見事な走り出しを見せ、最上級クラスの予選で最速ラップをマーク。残念ながらモト1のスタートではゲートからうまく飛び出すことができず、1周目を終えた時点で9番手とすると、その後は確実にポジションをあげ、レース終了まで残り5周となったところでチャンピオンシップを争うライバルを抜いてトップ5圏内へ。4番手のライダーとの差を詰めるフェランディスだったが、結局5位でフィニッシュした。

レッドプレートホルダー、フェランディスはモト2ではその力を存分に発揮。ホールショットをわずかの差で逃したが、その後すぐにリードを奪う。トップに立ったフェランディスだったが、後続を引き離すことができず、レース終盤にライバルの接近を許すがこれを退け、最後のプッシュで4.5秒差をつけて最初にフィニッシュラインを通過した。これでフェランディスは総合3位となり、ブレークに入る直前に2位との差を47ポイントまで拡大した。

プレシンジャーもモト1は厳しい走り出しとなり、オープニングラップにクラッシュを喫すると、後方集団に埋もれてしまう。ここから集中したライディングで猛チャージを見せて12番手まで順位を上げフィニッシュした。モト2ではホールショットを奪いに行った両チームメイトと好スタートを見せる。一時は6番手となったプレシンジャーだったが、すぐに4番手まで順位を上げ1周目を終える。その1周後には3番手に上がるが、レースが折り返しを迎えると後方のライダーにパスされ、最終的に4位でフィニッシュ。総合7位となった。

クレイグは最初のプラクティスセッションでクラッシュを喫したが、難しい状況から立ち直り、予選を6番手で通過。モト1では素晴らしいスタートを見せて4番手につけると、クラッシュの痛みがやや残っていたものの、クレイグは力走を続け、8位でフィニッシュした。モト2でも素晴らしいスタートを決めて5番手につけるが、再び8位でレースを終え、総合成績でも8位となった。

Monster Energy Star Yamaha Racingチームは、この後2週間のオフを過ごし、8月14日、ニューヨーク州ニューバーリンで開催されるAMAモトクロス選手権第8戦ウナディラ・ナショナルに臨む。

250MX

マーティンがワシューガルで2戦連総合優勝

予選を2位で通過し好調を維持したままモト1へ挑んだマーティン。1周目を終え5番手につけると、果敢なライディングで順位を上げ、レース中盤に3番手としてそのまま3位でフィニッシュした。モト2ではさらに好スタートを決め、トップに立ったチームメイト、クーパーに続く2番手につけた。マーティンはリードを奪おうとするが、クーパーがこれを抑える展開となったが、後方からライバルが迫ってきたため、5周目にクーパーをパスしてトップを奪った。その後は集中したライディングで後続とのギャップを拡げると、そのままシーズン5回目のモト優勝と2戦連続となる総合優勝のチェッカーフラッグを受けた。

今シーズン5度目となる予選最速ラップをマークしたクーパーは、モト1でも好スタートを決めると、序盤のうちにトップに立った。レッドプレートホルダーであるクーパーは後続からのプレッシャーを受けながらも冷静なライディングを続けポジションを守ると、終了まで残り2周となったところでレース中の最速ラップタイムを叩き出し、今シーズン4度目となるモト優勝を果たした。

クーパーはモト2では今年6回目となるホールショットを決めると、5周を終えたところでマーティンの先行を許し、さらに後続のライバル達からの攻撃を受けるが、これを抑えて逆にギャップを築いて行く。終盤に入り、クーパーは再びペースを上げ、トップのチームメイトとの差を詰めていったが、残り2周となったところで転倒し、再走を果たすも8位でフィニッシュ。総合3位となり、ランキングでは2位との差を8ポイントに拡大した。

ニコルズは難しいコンディションとなったモト1は、堅実な走りで8位でフィニッシュ。モト2ではスタートで15番手に沈むと、そこから集団の中で追い上げを試みたが、2度のクラッシュを喫してしまう。特に2度目の転倒では、肩を負傷してしまいレースに復帰することができずにリタイアとなり総合では15位。ニコルズはこの週末の後、診断を受けることとなった。

フライはモト1でトップ10圏内の好スタートを決めるが、オープニングラップ中にクラッシュ。レースに復帰することはできたものの、28番手から追い上げとなり、最後は18位でフィニッシュした。モト2ではスタート直後にニコルズの後方16番手につけると、その後順位を上げて13位でレースを終え、総合16位となった。

Monster Energy Star Yamaha Racingチームは、この後2週間のオフを過ごし、8月14日、ニューヨーク州ニューバーリンで開催されるAMAモトクロス選手権第8戦ウナディラ・ナショナルに臨む。

COMMENT

450MX

Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

ディラン・フェランディス選手談(5/1位:総合3位)

「ワシューガルはタフな一日でした。モト1ではバイクのセットアップに苦労しましたが、モト2では一転、勝つことができました。後続とのギャップをマネージメントして、最後は1位を確保するために持っているものをすべて出し切るよう努めました。本当に全力でプッシュしなければならず、トマック選手とのバトルに勝ったことを本当に誇りに思います。彼はこのスポーツで僕にとって手本となるライダーなのです。最後の5戦の準備に入る前に、少し休みをとるのを楽しみにしています」

アーロン・プレシンジャー選手談(12/4位:総合7位)

「大変な一日でした。モト1の1周目にクラッシュして最後尾まで後退してしまいましたが、猛チャージして12位まで挽回しました。モト2ではスタートを決めて、レース始めの4分の3をうまくライディングして、それからペースを少し落としました。モト1がひどい成績だったのに、総合7位で終えることができたのだから、全体としては良い一日でしたね」

クリスチャン・クレイグ選手談(8/8位:総合8位)

「僕にとっては大変な一日でした。最初のプラクティスを激しいクラッシュで終えたので、残りの時間の感触はあまりよくありませんでした。ここからブレークを楽しみ、最後は充実して終えるよう残り5戦に向けていくつかの取り組みをするつもりです」

250MX

Monster Energy Star Yamaha Racing

ジェレミー・マーティン選手談(3/1位:総合優勝)

「この勝利はボビー・レーガン(チームオーナー)のものです。彼は僕に"ワシューガルで勝つために必要なものを、君が持っているのかどうかわからない"と言ったんです。これこそ僕が必要としたすべてのモチベーションですよ。僕は贈り物をもらったことをわかっています。ジャスティンの転倒を見るのは嫌なことでした。誰かがあんな風に転倒するのを見るのは大嫌いです。モト優勝と表彰台に立ててワシューガルを後にできることをとても嬉しく思います。このコースはすごくトリッキーで、注意しないと危険ですからね」

ジャスティン・クーパー選手談(1/8位:総合3位)

「コースはトリッキーで、良いレースをするために作られて皆がうまくライディングしていたので、まさにバトルでしたね。モト1では、後ろに仲間がいると感じていたのと、フィニッシュまでにはまだ時間があることがわかっていたので、自分自身の走りをしていました。ハンプシャー選手が背後に迫って来たので、最後にプッシュして、勝利を得ることができました。モト2では、ジェレミーを追ってプッシュしている最中に転倒しました。バイクは厳しい場所にあったので、起こしてレースに戻るのは大変でした。とてもがっかりしていますが、全体としては満足していますし、今日のバイクのフィーリングを、この後のラウンドで維持したいと思っています」

コルト・ニコルズ選手談(8/33位:総合15位)

「ワシューガルは間違いなく忘れるべきレースです。予選でトップ5と順調に走り出しで、モト1でも好スタートを切りましたが、苦戦しました。モト2では集団の中を抜けるべくハードにプッシュしていたんですが、残念ながらレース後半に転倒。月曜日に診察を受けるつもりですが、ユナディラではレースに出場できることを願っています」

ジャレット・フライ選手談(18/13位:総合16位)

「まったく新しいコースでのタフな一日でした。ここはトリッキーなコースで、自分の流れをつかむのに一日中苦労していました。モト1では好スタートを決めたんですが、1周目にクラッシュ。追い上げて18位でフィニッシュしました。モト2ではちょっと遅れましたが、プッシュし続けて13番手でフィニッシュして総合16位。ブレークの間も立ち止まることなく、もっと強くなって戻って来ます」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

RIDERS RANKING 450MX

RIDERS RANKING 250MX

CONSTRUCTORS RANKING 450MX

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