AMAモトクロス
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Rd.04 7月3日 レッドバッド
SUMMARY
ミシガン州ブキャナンのレッドバッド・ナショナルで、ディラン・フェランディスがシリーズ2連勝を達成し、AMAモトクロス450MX選手権ポイントランキングでのリードを拡大した。さらにアーロン・プレシンジャーも両モトでホールショットを奪って総合3位に入った他、クリスチャン・クレイグもシーズンベストとなる総合5位となり、全3選手がトップ5フィニッシュを果たした。
250MXではジャスティン・クーパーが今シーズン2度目となるモト優勝を果たして総合2位とし、ポイントリーダーとの差を8ポイントとした。ジェレミー・マーティンは健闘してトップ5フィニッシュを果たし、ルーキー、レービ・キッチンはモト1でトップ10フィニッシュを果たすなどで総合12位となった。
RACE DATA
開催日:2021年7月3日(土)
開催地:ミシガン州ブキャナン
会場:レッドブックスMX
REPORT
450MX
Monster Energy Star Yamaha Racingの450チームがレッドバッドで大活躍
フェランディスは予選から強さを見せつけ、450クラスでは初めてとなる最速ラップタイムをただき出して予選トップ。モト1のゲートが降りると、ランキングでの直接のライバルと争いながら、6番手につける。4周目にはレース中の最速ラップタイムをマークし、レースが折り返し点を迎えるまでに3番手へと順位を上げる。数周後、フェランディスは"ラロッコズ・リープ"(伝説的ライダー、マイク・ラロッコにちなんで名付けられたジャンプスポット)の手前でプレシンジャーをパスしようと試みるが、プレシンジャーも負けずに、大きくトリプル・ステップアップを飛んでこれを阻止。だが、残り5周となったところでフェランディスは、2番手に浮上すると、トップに狙いを定め、残り約2分となったところでタイトルを争うライバルからリードを奪うと、そのままギャップを広げてシーズン2度目となる優勝を果たした。
フェランディスはモト2のレース序盤で4番手。レースの折り返し点を前に、前方のライバルが転倒して3番手に浮上する。猛チャージを続けるフェランディスはレース終了時間にプレシンジャーをパス。その後、最終ラップにトップとの3秒差を半分に短縮するが、時間切れとなり2位でフィニッシュ。自身のデビューシーズン4ラウンド目に450クラスで3度目となる総合優勝を果たし、選手権ランキングでのリードを14ポイントに拡大した。
プレシンジャーはモト1でホールショットを奪うと、4周にわたってレースをリードする。その後2番手としチームメイトを抑えながらトップの奪還を試みるが、フェランディスにかわされ3番手に後退する。レース終了まで残り2分となったところでライバルと表彰台争いを展開することになるが、プレシンジャーはポジションを守って3位でフィニッシュした。
プレシンジャーはモト2でもホールショットを決めるが、オープニングラップにトップを奪われてしまう。終盤にチームメイトの先行を許し、2レース連続となる3位フィニッシュで総合成績でも3位として表彰台に立ちランキングでも3位の座を堅固なものにした。
クレイグはモト1で、序盤8番手につけると、すぐに7番手に上がる。ステディな走りで10周目までに5番手に浮上。そのままポジションをキープしたクレイグは、これまででベストリザルトとなるトップ5フィニッシュを果たした。
450クラスで進歩を続けるクレイグは、モト2ではさらに好スタートを見せて5番手につける。2周目に他のライダーにパスされたものの、上位のライダーが転倒したため5番手に浮上。そのままこの日2度目となるトップ5フィニッシュを果たし、総合成績でも5位となった。
250MX
レッドバッドでクーパーがモト2優勝、タイトル争いで前進
クーパーが再び250クラスの予選最速ライダーとなり、モト1ではロケットスタートを見せ、ホールショットを奪うが、残念ながらリアエンドのバランスを失い、フィニッシュライン・ジャンプでクラッシュ。クーパーは10番手に後退してレースに復帰すると4番手まで追い上げてフィニッシュした。
続くモト2でもホールショットを奪ったクーパーは、レース序盤の6周にわたってトップをキープする。その後ションを落としたがトップの選手が転倒したところで再びトップに浮上。その後、14周目にはレース中の最速ラップタイムをたたき出すなど、そのままシーズン2度目となるモト優勝を果たした。これにより総合2位となったクーパーは、連続ポディウムフィニッシュの流れを維持。クーパーは今シーズンこれまでの4戦すべてで表彰台に立っている。
コロラドで開催された選手権第2戦で激しいクラッシュを喫したマーティンは未だ100%のフィーリングではないが、レッドバッドでは両モトで素晴らしいスタートを決めて好成績を収めた。モト1を5位で終えると、モト2では3位でフィニッシュし、総合5位に入りランキングでトップ5圏内に返り咲いた。
キッチンはデビュー戦となったモト1で9位を獲得。モト2では難しいコンディションに3度のクラッシュを喫したが、最後まで走りきって19位でフィニッシュ。総合12位となった。
テクニカル・トラブルでモト1をリタイアしたチームメイトのスラッシャーは、モト2では最後から2番目のゲートピックから健闘。モト1の不運から転じて9位でフィニッシュした。
ニコルズにとってもレッドバッドは厳しい一日となった。モト1ではスタートで出遅れ、11番手まで挽回したところでフィニッシュ。モト2ではテクニカル・トラブルで早々にリタイアし、総合成績は17位となった。
モト1を16位でフィニッシュしたフライは、モト2では素晴らしいスタートを見せてクーパー、マーティンに続く3番手につけるが、最終的に17番手までポジションを落としてフィニッシュ。総合18位となった。
Monster Energy Star Yamaha Racingは来週末、7月10日にマサチューセッツ州サウスウィックで開催される選手権第5戦、サウスウィック・ナショナルに臨む。
COMMENT
450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
ディラン・フェランディス選手談(1/2位:総合1位)
「今日のコースは今シーズンで最高の中のひとつでした。予選で最速ラップタイムを記録して、モト1では好バトルを展開して優勝し、モト2は2位で総合優勝。本当に良い一日でした。両モトで持てるものをすべて出し切りましたし、連続総合優勝はまさに夢の実現です。ファンはコースサイドで歓声を上げられるし、ライディングがとても楽しいコースで、ここは世界最高のコースのひとつに数えられます。チームと僕を支援してくれるすべての人たちに大いに感謝したいです」
アーロン・プレシンジャー選手談(3/3位:総合3位)
「素晴らしい一日でした! レッドバッドに戻って来て、とても楽しみました。バイクは一日を通して素晴らしかったし、両モトで良い位置についたのですが、それを優勝に結び付けることができませんでした。2回目のモトの間にコースはすごくラフになりました。かなりソフトで、そのためいくつかひどいバンプができていました。ファンも多く、たくさんの応援があったのですとても興奮しました。今、自分のライディングには満足していますが、勝つためには、こういうチャンスを充分に活かさなければなりません。来週末にまたトライします」
クリスチャン・クレイグ選手談(5/5位:総合11位)
「レッドバッドはとても楽しい一日でした。これまでより良い週末になったし、先行する集団の中でライディングできたことに満足しています。依然としてスタートに取り組む必要がありますが、ここまでポジティブな進歩をして来ています。来週末のサウスィックが楽しみです!」
250MX
Monster Energy Star Yamaha Racing
ジャスティン・クーパー選手談(4/1位:総合2位)
「自分にとっては素晴らしい一日でした。モト1で1周目にミスをしてクラッシュしてしまいましたが、それ以外は自分のライディングには満足しています。チャンピオンシップについてもポイントを獲得できたので、次戦ではもっと良い結果を目指していきます」
ジェレミー・マーティン選手談(5/3位:総合5位)
「5-3で総合5位。自分としては堅実な一日でしたね。非常にラフなコースで、今日はトップグループの速さが自分にはありませんでした。トップグループと戦うには自分に何が必要なのか、今週しっかりと確認します」
レービ・キッチン選手談(9/19位:総合12位)
「初のナショナル参加をとても嬉しく思います。一日の過ごし方にもとても満足しています。僕はここに学ぶために来ているのですが、それは達成できたと感じています。コースはちょっとトリッキーでしたけどとても楽しかったので、次のレースも楽しみにしています」
ネイト・スラッシャー選手談(39/9位:総合13位)
「モト1の前にいくつかトラブルがあって一日が始まりました。出場はしましたがテクニカル・トラブルのために数ラップでリタイアせざるを得ませんでした。モト2ではアウトサイドから、まずまずのスタートを決めて集団の中をどうにか追い上げて9位でフィニッシュしました。コースはかなり荒れてトリッキーでしたが、それを最大限活用しました。次の週末にはもっとやれるように準備をしてます」
コルト・ニコルズ選手談(11/40位:総合17位)
「最高のレッドバッドとはならなかったですね。モト1ではスタートが悪くて、順位を上げるのに苦労しました。どうにか11位でフィニッシュしたんですが、モト2ではトラブルがあって完走できませんでした。これもレースです。今回のことは過去のこととして、次回はもっと上にいきます」
ジャレット・フライ選手談(16/17位:総合18位)
「モト2のスタートは素晴らしかったのですが、今日は自分の流れをつかむのに苦労しました。16位と17位で総合18位というのは自分が望む結果ではありません。努力を続けて、サウスウィックではもっと良い結果を目指します」