AMAモトクロス
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Rd.04 9月5日 レッドバッド1
SUMMARY
450MXは、Energy Yamaha Factory Racingのジャスティン・バーシアが、モト1では厳しい戦いを強いられたが、6/2位の総合3位。チームメイトのブロック・ティックルは、ホームコースで行われたこの大会で好走。両モトで8/9位とトップ10入りを果たし総合9位となった。
250MXでは、Monster Energy Star Yamaha Racingのシェーン・マクエラスはモト1の苦戦から立ち直り、モト2では一時レースをリードして2位に入り、8/2位で総合3位。一方、ランキングトップに立っていたディラン・フェランディスは、それぞれ7/3位とし、表彰台には届かず総合4位となった。
RACE DATA
開催日:2020年9月4日(金)
開催地:ミシガン州ブキャナン
会場:レッドバッド
REPORT
450MX:バーシアが総合3位で表彰台を獲得!
バーシアはモト1のスタートで大きく出遅れ、1周目でトップ20を逃したが、すぐに挽回に転じ、4周目を終えるまでに12番手まで順位を上げる。その後も着実に挽回を続けたバーシアは、最終ラップにレース中の自己ベストタイムをマークしてライバルをパスし、6位でフィニッシュした。モト2、はるかに良いスタートを切ったバーシアは3番手に進出。その後、激しいバトルを展開して2番手に上がるとポジションを堅持し、そのまま2位でチェッカーを受け、6/2位とし、総合3位を獲得。ランキングでも3位をキープしている。
チームメイトのティックルは、ミシガンにルーツを持ち、そのキャリアを通してレッドバッドではポディウムフィニッシュを獲得してきた。この日、コースは常に変化していたが、ティックルは安定した走りをキープ。モト1でまず8番手につけると、そのポジションをキープしてフィニッシュ。しかしモト2のスタートではトップ10内に入ることができず、集団の中での走行を余儀なくされるたが、14番手から順位を上げて9位でフィニッシュ。総合結果では9位となった。
250MX:マクエラスが総合2位で表彰台、フェランディスは総合4位
マクエラスはモト1でまずまずのスタートを見せながら、そこから思うようにプッシュできず苦戦を強いられた。それでもトップ10圏内を守り、8位でフィニッシュ。続くモト2では、完璧なスタートを見せるとホールショット。刻々と変化するコースの中で、マクエラスはほぼレースの半分で首位をキープ。結局このレースを2位でフィニッシュし、総合3位となって今シーズン初となる表彰台に立った。
予選で最速タイムを記録したフェランディスは、2戦連続開催となるこのレッドバッドで、両モトともに集団から追い上げを強いられた。モト1はスタート直後こそ好位置につけるが、オープニングラップに転倒。すぐに再走を果たすも、1周目を28番手。30分+2周のすべてを使って果敢に追い上げ、最後は7位でフィニッシュした。モト2のスタートではトップ20圏外に後退し、またしても1周目を18番手と苦しい状況となったが、このレースでは順調に挽回し、2番手のチームメイトであるマクエラスを追い詰めるところまで挽回し3位でチェッカーフラッグを受け、総合4位となった。
負傷によりシーズンのスタートが遅れていたタイ・マスタープールが今週、レースに復帰した。モト1では、亡くなった兄ジェシーに捧げる見事なホールショットを奪ってみせた。後方の混乱を尻目に、マスタープールは後続を引き離し、20分間に渡ってレースをリードする。その後、後続のライダーにパスされ、残り3周となったところでさらにひとつ順位を落としたが、18歳のマスタープールはモト1を全力でライディングし、3番手を最後までキープしトップ3フィニッシュ。モト2ではトップ20圏外からのスタートとなったが、前を行くライダーをパスするために全力を尽くし、レースの最後まで追い上げの手を緩めず13位でフィニッシュし、総合8位となった。
ジャスティン・クーパーは予選でチームメイトのフェランディスに続く2番手となり、ダブルヘッダーを期待のうちにスタートした。モト1をトップ10圏内でスタートするが、順位を上げるのに手を焼いたクーパーは9位でレースを終えた。モト2でも再びトップ10圏内でスタートすると速さをキープし、6位でフィニッシュ。総合9位となった。
AMAMXはこの後、ミシガン州ブキャナンで9月7日月曜日に開催されるダブルヘッダーの2戦目、第5戦レッドバッド2に臨む。
COMMENT
450MX
Monster Energy Yamaha Factory Racing Team
ジャスティン・バーシア選手談(6/2位:総合3位)
「予選はスムーズに速く走れたので満足できましたが、モト1ではスタートが悪く何人かのライダーに囲まれてしまい集団の後方から追い上げなければなりませんでした。最終ラップに何人かパスしましたが、これが大きかったですね。望んだ結果ではありませんでしたが、良い走りはできました。モト2はまずまずのスタートを切ることができたのでトップを追いましたが、いくつかミスをしてトップをとらえることができませんでした。コースは厳しくいつものレッドバッドとは違っていました。まったく違う展開になっていた可能性もあるので、3位というのはかなり満足です。月曜日のレース前に向けしっかりとリカバリーして臨みたいと思います」
ブロック・ティックル選手談(8/9位:総合9位)
「僕は近くに住んでいるのでワクワクしましたね。今回はホームレースと考えコースを大いに楽しみましたし、全体として充実していたと感じています。正しい方向への一歩になりました。ただ集団の中で前を走るライダーたちから少しずつ離されてしまいました。モト2でもモト1と同じことをしたかったのですが、1周目に望んでいたよりも少し後ろに下がってしまいました。それでもハードに戦って9番手まで上がることができました。コースは難しかったですね。月曜日に再びここでレースができることを楽しみにしています。もっと良いスタートをしたいし、トップ5入りたいと思っています」
250MX
Monster Energy Star Yamaha Racing
シェーン・マクエラス選手談(8/2位:総合3位)
「今日のコースは厳しかったですが、やっと表彰台に立てたのは良かったですね。モト1では流れをつかむのとラインの選択に本当に苦労しました。いくつか小さな変更を加えて臨んだモト2はずっと良くなりました。月曜日にまたここでレースができることを楽しみにしています」
ディラン・フェランディス選手談(7/3位:総合4位)
「今日はキツい一日だったし、終わり方にもがっかりしています。モト1でクラッシュして、身体をちょっと痛めてしまい、さらにモト2のスタートが悪く総合4位に終わってしまいました。十分なポイントを獲得できなかったことも悔やまれます。月曜日は良い結果を目指して頑張ります」
タイ・マスタープール選手談(3/13位:総合8位)
「予選で3位、モト1でも3位になったのは素晴らしく、フィーリングが良くいくつか小さなミスをしただけでした。モト2は本当にひどいスタートとなってしまい、そこから挽回することに全力を注ぐのみでした。そして、こうしてレースに復帰することができて本当にうれしいです」
ジャスティン・クーパー選手談(9/6位:総合9位)
「キツい一日でした。予選2位と良いスタートを切ることができましたが、残念ながら両モトのスタートで大失敗をしてしまいました。皆が良いペースでライディングする中で、集団の中でスタックしてしまい素早くパスすることができなかったのです。今度はもっと良い結果が得られるように頑張ります」