AMAモトクロス
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Rd.02 8月23日 ロレッタリン2
SUMMARY
Monster Energy/Yamaha Factory Racing Teamのジャスティン・バーシアとブロック・ティックルが、ロレッタ・リンズ・ランチで開催されたAMAモトクロス選手権第2戦の450MXレース1で見事な1-2フィニッシュを飾った。レース2では、ティックルが9位でフィニッシュして総合4位となったが、バルシアは残念ながらフィニッシュできず、総合7位で第2戦を終えた。
250MX Westは、ディフェンディングチャンピオン、Monster Energy/Star/Yamaha Racingのディラン・フェランディスが、2-4フィニッシュを見せ、AMAモトクロス選手権で存在感を示した。チームメイトのシェーン・マクエラスは8-3スコアで総合5位、ジャスティン・クーパーは20-6で総合11位となった。
RACE DATA
開催日:2020年8月22日(土)
開催地:テネシー州ハリケーンミルズ
会場:ロレッタ・リンズ・ランチ
REPORT
450MX:バーシアとティックルがレース1で1-2フィニッシュ
チーム参加わずか2戦目ながら、D・ティックルは大きな進歩を遂げた。土曜日の予選を14番手で終えたティックルは、レース1で好スタートを見せてオープニングラップを終えるまでにバーシアに続く3番手につける。堅実な走行を続けたティックルは、2位に上がり、チームメイトとともに表彰台に立った。レース2ではスタートで出遅れ、15番手まで後退。その後、集中したライディングで追い上げて9位でフィニッシュ。手堅く総合4位となった。
予選で3番手に入ったバーシアは、レース1でホールショットを奪った。短いトップ争いの後、トップのポジションを安定させたバーシアは、レース中盤までに2位のティックルに59秒もの大差を築く。ペースをコントロールしながらトップを快走するバーシアは、2018年のアイアンマン・ナショナル以来となる優勝チェッカーフラッグを受けた。
レース2はバーシアにとって厳しいレースとなった。5番手を走行していたバーシアは、ゴーグル交換のためのピットストップで大きく順位を落としてしまう。その後、果敢に追い上げるバーシアは、周回ごとに順位を上げて15番手まで浮上するが、悪コンディションの中でバーシアはレースを最後まで走り切ることができなかった。見事な勝利を挙げたバーシアは1-32のスコアで総合7位となり、選手権ランキングでは3位となった。
Monster Energy/Yamaha Factory Racing Team、次は8月29日土曜日にインディアナ州クローフォーズビルのアイアンマンで開催されるAMAモトクロス選手権第3戦に参加する。
250MX:でフェランディスが2-4で総合2位
ロレッタ・リンズで2週連続開催となる今回も、フェランディスが予選で最速タイムを叩き出した。レース1のスタートでホールショットを奪ったのはマクエラスで、フェランディスは7番手につける。すぐに反撃に出るフェランディスは、数ラップのうちに2番手まで上がる。ゴーグルの交換にピットストップし、これにかなりの時間を要したものの、クリアな視界を得たフェランディスはトップに5秒以内の差まで迫り、2位でチェッカーフラッグを受けた。
フェランディスはレース2のスタートで出遅れ、トップ20圏外まで順位を落としてしまう。それでも反撃に出たフェランディスは、怒涛の追い上げを展開。レースの折り返しまでにトップ10圏内まで上がると、チームメイトのクーパーをパスして5番手へ。4、5、6番手を走る3選手が縦列走行する中、フェランディスはマクエラスの力走に続く4位でフィニッシュ。総合2位となった。今回得た40ポイントは、散々な一日となっていたかもしれないフェランディスにとって、選手権タイトル争いでの好材料となった。
予選を2番手で通過し、レース1でホールショットを奪ったマクエラスは、そのままレースをリードする。トップを力走し続けるかに見えたマクエラスだったが、転倒しかけて15番手まで後退してしまう。再走を果たし、猛然と追い上げるマクエラスは3周目までにトップ10圏内にまで挽回。5番手まで上がった後、再び集団に捕まってしまったマクエラスは8位でレース1を終えた。レース2では再び好スタートを見せたマクエラスは2番手につけると、先頭グループで着実に走行。その後、チームメイトのフェランディスが背後に迫るが、これを退けて3位でフィニッシュ。総合5位となった。
予選で4位に入ったクーパーだったが、レース1は厳しいレースとなった。スタートで遅れたクーパーは16番手と後方に沈んでしまう。力走を見せるクーパーは10番手まで挽回するが、その後スリップして再び後退。20位でレース1を終えた。レース2でははるかに好スタートを決めたクーパーは数周で7番手まで上がる。トップ10圏内でチームメイトとバトルを見せ、6位でフィニッシュ。総合11位となった。
Monster Energy/Star/Yamaha Racingチームはこの後、次週8月29日土曜日にインディアナ州クローフォーズビルのアイアンマンで開催されるAMAモトクロス選手権第3戦に臨む。
COMMENT
450MX
Monster Energy/Yamaha Factory Racing Team
ブロック・ティックル選手談(2位/9位:総合4位)
「ロレッタ・リンズⅡは自分にとって正しい方向への大きな一歩となりました。コースコンディションは本当に、本当にひどかった。レース2のコンディションは少し良くなりましたけど、どちらのレースも厳しい状況でした。一日を通して、またこの一週間チームとともに成し遂げた進歩に興奮しています。バイクにどんどん楽に乗れるようになってきていて、好きなところや、自分にとってもっと楽に走るために何をすべきかの理解を進めています。僕はチームで一緒に仕事をしている皆を信頼しています。同じ目標と同じ意欲を持ち、前進し続けたいということは素晴らしいことだと思います。アイアンマンも楽しみです。以前、あそこでまずまずの結果を出しています。 この週末は最高でした。ここから築き上げてゆけば良いでしょうね。ドライコンディションを望んでますけど、そうでなかった場合もウエットコンディションで最高のものを引き出します。これからの目標は、コースに出る度に際立って、可能な限り最高のところにいることですね」
ジャスティン・バーシア選手談(1位/32位:総合7位)
「素晴らしい一日を過ごしました。レース1でホールショットを奪って、一時は1分以上の差でレースをリードしました。たくさんのレースに勝ちましたが、これは本当に良いレースでした。すごくいいフィーリングで、すべてがうまく機能しました。 コースコンディションは猛烈で、ものすごく厳しかった。レース2ではちょっとクラッシュしたのでゴーグルを変えるためにピットインする必要がありました。猛チャージしたんですが、残念ながらバイクにトラブルが発生してしまいました。優勝とそれからDNF。我々が選手権タイトル争いでチャンスを得るためには、ここに取り組まなければならないですね。もちろん、来週のインディアナが楽しみですよ」
250MX
Monster Energy/Star/Yamaha Racing
ディラン・フェランディス選手談(2位/4位:総合2位)
「泥で大変な一日でしたが、それでも重要なポイントを挙げることができました。コースは本当に難しかった。また勝ちたいと思っていたのですが、レッドプレートをキープすることができたので、それについてはすごく満足です。次に期待です!」
シェーン・マクエラス選手談(8位/3位:総合5位)
「コースを周回するだけでも大変な一日でした。両レースで何度かクラッシュし、ピットインしてゴーグルを交換しなければならなかったんですが、両レースでホールショットを奪ったし、レース2では表彰台にも立ちました。努力を続けて前進しつづけますよ」
ジャスティン・クーパー選手談(20位/6位:総合11位)
「コースと視界がとても厳しいコンディションでした。今日はゴーグル交換のためのピットストップが多かった。かなり期待外れの一日でしたけど、ポジティブであり続けて、この状況を一掃して、次の週末には自分たちの場所に戻ることに集中します」