モトクロス世界選手権 MX2

RACE DATA

■大会名称：2009モトクロス世界選手権第13戦チェコGP
■カテゴリ：MX2
■開催日：2009年8月9日(日)
■開催地：チェコ／ロケット
■周回数：第1ヒート＝21周、第2ヒート＝21周
■天候：晴れ
■観客数：21,000人

REPORT

オバン、チェコGPは不運に泣く

ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームのN・オバンは、暑く、高速で滑りやすいコースで好走。第1ヒートでは一時2番手を走行するがメカニカルトラブルで脱落。第2ヒートは5位でゴールし、総合成績で13位となった。ヤマハ勢最上位は3C RacingからエントリーしたM・モンニの8位となった。

現在までのところ、オバンにとって唯一のグランプリ優勝（2007年）を果たしているロケット・サーキット。ここを得意とするオバンは表彰台に上るライダーと目されていた。第1ヒート前半、自信に満ちた走りで2番手に上がったオバンだったが、メカニカルトラブルでリタイヤ。完走することができなかった。第2ヒートでは1周目にコースアウトを喫してトップ3から外れるが、力走を続けたオバンは、過去7戦でベストとなる5位でゴールした。

MX2イタリア・チャンピオンのモンニは、両ヒートをそれぞれ7位、12位でフィニッシュして総合8位。同じくイタリア人ライダーで、ヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス・チームのD・グァルネリに先行した。グァルネリは土曜日に2度の転倒を喫してゲート位置が最後尾となってしまった。追い抜きが難しいレイアウトのここロケットではスタートが非常に重要であり、厳しい戦いを強いられたグァルネリ。結局12位／14位でゴールした。Utag Yamaha.comのZ・オズボーンも不運に見舞われた。両ヒートとも序盤に追突されてタイムをロスする羽目になり、総合成績は25位にとどまった。

ヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス・チームのL・ラリューは、第1ヒートでは10番手に僅差で続いていたが、フィニッシュラインを目前にして転倒。17位でゴールした。第2ヒートは不本意なリタイヤに終わった。

グァルネリはYZ250FMを駆るライダーの中ではトップ、373ポイントでランキング4位につけている。オバンは8位でモンニは9位と続いている。

COMMENT

M・モンニ選手談（7位／12位：総合8位）

「悪い結果ではないけど、ここのような高速コースでは普通はもっと上に行けると思う。サーキットは昨年までと比べて変わっていた。路面は滑りやすくなっていてタフになった。スタートは両ヒートともあまり良くなくて、ペースをつかむのに苦労したんだ。選手権で良いポジションを占めてシーズンを終わりたいと強く願っているよ」

N・オバン選手談（リタイヤ／5位：総合13位）

「第1ヒートはエンジントラブルが起こるまでは2番手まで上がっていた。エンジントラブルではどうしようもないよ！　もちろん、がっかりだ。第2ヒートのスタートは良かったけど、僕の前を走っていた小さな一団が1周目にミスをしたために、僕はコースアウトしてしまったんだ。それからテイエを追ったけど、追い抜くのは難しかったし、あまりリスクを冒したくなかったので、5位でフィニッシュした。次はリーロップだね。あそこは好きなコースだから大いに期待しているんだ」

D・グァルネリ選手談（12位／14位：総合14位）

「土曜日に2度酷い転倒をして、ゲート位置がラストになってしまった。スタートで良い位置に就けるのは厳しかったよ。ストップしたくなかったのでプッシュし続けたけど、あまり良い感じではなかった。今日はポランと走れたのは良かったけど、彼は土曜日とはまるで別人のようだったよ！」

Z・オズボーン選手談（28位／22位：総合25位）

「第1ヒートではまずまずのスタートを決めたけど、1周目にシファーがぶつかって来てTボーン・クラッシュ。皆が同じペースで走っていたので、切り抜けて再走するのが大変だった。第2ヒートでは、1周と数コーナー走ったところでまた転倒してしまった。バイクを起こすとフロントブレーキレバーが無い。あの状態で残りのレースを走るのはかなりキツかった。結果についてはチームに謝りたいけど、ペースを取り戻すためにもっとバイクに乗って、それからフィットネスをすることで、やれることはわかっているんだ」