モトクロス世界選手権 MX2

RACE DATA

■大会名称：2009モトクロス世界選手権第10戦ラトビアGP
■カテゴリ：MX2
■開催日：2009年6月28日(日)
■開催地：ラトビア／ケグムス
■周回数：第1ヒート＝20周、第2ヒート＝20周
■天候：曇り
■観客数：32,000人

REPORT

グァルネリが総合5位を獲得

モトクロス世界選手権MX2 の第10戦ラトビアGPがケグムスサーキットで開催され、ヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス・チームのD・グァルネリが自身今季5度目のトップ5フィニッシュを果たした。A・カイローリ、D・フィリッパーツと同じくイタリア人ライダーのグァルネリは、2009年モトクロス・オブ・ナションのイタリア代表にも選ばれるほどの実力者。しかし今シーズンは、両ヒートで安定したリザルトを挙げられず後一歩で表彰台を逃すレースが続いている。そして今回も同様の結果となってしまった。

首都のリガ、またバルチック海からもほど近い場所にあるケグムスサーキットは、体力を要するバンプと深いわだちが多いテクニカルで体力が要求される難しいサンドコース。さらに今回は気象条件もライダーには厳しいものとなった。

第1ヒート、スタートで出遅れたグァルネリは、1周目を終えて13番手。そこから序盤のうちに9番手まで順位を上げたが、その後の順位アップは2つにとどまり7位でレースを終えた。第2ヒートではまずまずのスタートを決めたグァルネリは、レースの大半を通して4番手を走行。そのままの位置でゴールした。今年は常に総合7位以内でゴールしているグァルネリだが、いまだに表彰台には立っていない。

チームメイトのN・オバンは、第1ヒートではほぼ最後尾からスタートなりオープニングラップを30番手で終える。しかしその後は一気に追い上げて最後は11位でフィニッシュ。第2ヒートもスタートで遅れ1周目を25番手で終えたオバンは、2周目に転倒し最後尾に転落。その後数周は走行したが7周目にリタイヤした。

ティーンエイジャーのフランス人ライダーL・ラリユは、先週のドイツGPで右手首を負傷が響き、タフなサンドコースで厳しいレースを強いられた。第1ヒートは11番手でレースをスタートするもその後順位をおとし18位。第2ヒートは16番手から一時13番手まで挽回するも、最後は15位となった。総合18位となり、9ポイントを獲得した。YZ250Fを駆るE・ボブリシェブは両ヒートをそれぞれ10位と9位で終え、総合8位に入った。

5月に開催されたポルトガルGPで左手首を骨折したZ・オズボーンは、今週4日間のライディングを行い、グランプリ復帰を目指した。予選ヒートに出場したオズボーンは、23位が精一杯だった今後は復帰に向け本格的なトレーニングと準備を再開する。

シリーズランキングでは、グァルネリは3位に5ポイント差、1位とは75ポイント差でヤマハ勢最上位の4位につけている。

COMMENT

D・グァルネリ選手談（7位/4位：総合5位）

「ここはサンドコースだが、それほど深くはなく、通常のライディングスタイルで走ることができる。今回はいいペースで走れていたので、第1ヒートのスタートさえうまくいけば、表彰台も可能だったと思う。残念だ。次回のスウェーデンGPは、好調を維持して走れると信じているので勝ちを狙っていきたい」

N・オバン選手談（11位/リタイヤ：総合17位）

「スタートは両ヒートとも悪くて、第1ヒートでは第2コーナーでミスをおかしてしまって、皆に抜かれてしまった。37番手から再走して11位まで挽回した。これは十分に追い上げができたレースだった。しかし第2ヒートでは後半のグループに埋もれてしまい、2周目に転倒してしまった。バイクを再スタートさせるまでに恐らく1分を要した。その後ピットに戻って、レースに復帰したけど、再び止まってしまった」

L・ラリユ選手談（18位/15位：総合18位）

「ここはエルネーのようなコースではないね！　ハードワークだった。手首はちょっと痛かったけど、それほど辛いわけでもなかった。結果は18位と厳しいが、今回のようにレースでGPのスピードを学んでいきたい」

Z・オズボーン選手談

「結果を残すべく、きのうはベストを尽くした。最初のプラクティスのときは、コースはまだスムーズで走ることができた。しかしその後コースはラフになり、僕にとってはどんどん厳しくなった。予選で落ちたのは、現状の手首の状態では、今日のコースの状況で皆のペースについていく走りをするのはまだ無理だったからだ。皆がすべてを注いできたので、これにはがっかりした。とにかく今は自分が100%回復するまで待つしかない。僕がレースで勝てることは分かっているしね」