モトクロス世界選手権 MX2

RACE DATA

■大会名称：2009モトクロス世界選手権第12戦ベルギーGP
■カテゴリ：MX2
■開催日：2009年8月2日（日）
■開催地：ベルギー／ロンメル
■周回数：第1ヒート＝16周、第2ヒート＝16周
■天候：晴れ時々雨
■観客数：28,000人

REPORT

オバンが総合7位を獲得

全15戦で争われるモトクロス世界選手権MX2の第12戦ベルギーGPで、ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームからYZ250Fを駆り参戦するN・オバンが、ヤマハで最上位となる総合7位に入った。

ここ数戦、苦しい戦いを強いられてきたオバンは第1ヒート、好スタートから5番手のポジションを確保。ところがブレーキとクラッチのトラブルに見舞われ、中盤以降は順位を落とし13位でゴールとなった。第2ヒートでは、16周のレースのうち1周目から13周目まで3番手をキープ。しかし、14周目に順位を一つ落としたものの4位でフィニッシして総合7位とし、過去6戦でのベストリザルトを残すことになった。

チームメイトのD・グァルネリは、土曜日の予選で2位（今季ベスト）と決勝に向けて好調をアピールしたが、決勝ではそれぞれ7位と9位となり、総合成績は8位となった。チーム3人目のライダー、L・ラリユはロンメルのコースの洗礼を受けて総合11位となった。

Utag Yamaha.comのZ・オズボーンは5月に開催されたポルトガルGPでの左手首の骨折からの3度目のカムバックを試みた。残念ながら両ヒートともポイントを得るには至らなかったが、決勝の走行は果たした。

シリーズランキングでは、グァルネリがトップのM・ミュスカン（KTM）と64ポイント、3位のG・ポラン（カワサキ）とは15ポイント差の4位につけている。オバンは7位。

COMMENT

N・オバン選手談（13位／4位：総合7位）

「今日はいい感じだった。第1ヒートではトップ5につけていたけど、ブレーキとクラッチにちょっとトラブルが出た。それで思ったようにライディングするのが難しくなってしまった。第2ヒートではこれを直して、スタートはまたうまくいった。コースの一部では2位のロエランツに迫ったけど、ミスをおかして結局4位でゴールした。第1ヒートはちょっとがっかりだったが、第2ヒートでほとんどトップ3以内を走行していたのは良かった」

D・グァルネリ選手談（7位／9位：総合8位）

「サンドコースでたくさんトレーニングしてきたが、成長した走りを見せられたと思う。特に土曜日の予選は速かった。でも今日は"こんなラフなコースは見たことがない"というくらい大変でミュスカンのようにはいかなかったけど、自分なりにこの路面でも速く走れることを証明できた。サンドコースでのライディングは良くなっているけど、トップのライダーたちのレベルにはまだ届かない。一方でペースは悪くなかったし、もっとプッシュできたけど転倒してポイントを失わないように用心したんだ。ランキングではポランとの差が詰まった。ランキングのトップ3に入りたいし、残り3戦ではなんとしても表彰台に立ちたい」

Z・オズボーン選手談（リタイヤ／21位：総合26位）

「カムバックへの道は非常に厳しい！　ウォームアップは問題なかったけど、第1ヒートはキツかった。第2ヒートは好スタートを決めて走り続けていたけど、ギャップでかなり激しく転倒し、再走まで時間がかかってしまった。まだ厳しい状況が続いているが、来週のGPにはもう少し自信を持って臨めるだろう」