モトクロス世界選手権 MX2

RACE DATA

■2009モトクロス世界選手権第6戦スペインGP
■カテゴリ：MX2クラス
■開催日：2009年5月17日(日)
■会場：ベルプーチ（1.630km）
■周回数：ヒート1＝20周、ヒート2＝20周
■天候：晴れ
■観客数：20,000人

REPORT

グァルネリが総合6位

ヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス・チームのD・グァルネリがラフでハードパックのスペインのコースで健闘、6位に入った。

2008年大会とは対照的に、今年は好天に恵まれ、高い気温の中でのレースとなった。コースはラフで、気象条件とも相まって、今シーズンで最も体力的に厳しいサーキットとなった。

グァルネリは2005年以来となるポールポジションを獲得した。スタートは悪くなかったが、グァルネリは同じペースで走るトップグループの中に自らのポジションをつかむのに苦戦。昨年のスペインGPで総合優勝を果たしたグァルネリは、第1ヒートを4位で終えるが、筋肉の痛みから第2ヒートは17位で完走するにとどまった。

チームメイトのN・オバンは5日間抗生物質を投与しウイルス感染から回復。第1ヒートはスタートで出遅れ、いくつかミスを冒しながらも21位から11位まで追い上げてゴールした。第2ヒートでは好走し、3位まで浮上するが、最終ラップにJ・ヴァン・オルベック（KTM）に抜かれて4位でゴール。総合成績では8位となった。

L・ラリユは土曜日の予選ヒートで転倒し、肩を負傷。ウォームアップの走行を断念し、グランプリからの撤退を決めた。今週中に検査を受けることになる。

M・モンニは第1ヒート8位、第2ヒート14位で総合10位となった。

ランキングでは、着実にポイントを重ねるグァルネリが、1位とわずか5ポイント差の3位。オバンは7位。Utag Yamaha comのZ・オズボーンは手首の骨折により欠場したが、ランキング8位に位置している。

COMMENT

D・グァルネリ選手談（4位/7位：総合6位）

「昨日と今日、僕のスピードはすごく良かったけど、このコースでは追い抜きがすごく難しい。良いラインは1本で、それ以外のところはすごくラフで、滑りやすいか、すごく深い。第1ヒートのスタート時には3位だったけど、KTMのライダーが第2コーナーで転倒していたために順位を6位まで落としてしまった。4位でのゴールはポイントの面で良かった。第2ヒートのスタートはあまり良くなかったけど、ハードにプッシュした。理由はわからないけど、脚の筋肉にちょっと問題があった。冬に手術を受けたところなので、もしかするとちょっと弱いのかもしれない。レース中盤は良かったけど、最後の2周は痛みが大き過ぎた。表彰台に上がれなかったのはすごく残念だけど、いつもそこに近い位置に居るし、やがて上がれるだろう」

N・オバン選手談（11位/4位：総合8位）

「今日は良い感じだったけど、両ヒートともにスタートが良くなかった。第1ヒートはかなり後方のポジションで追い抜きが難しかったんだ。けれど、走りは悪くなく、追い上げには満足できている。第2ヒートは2周目にゴーグルにちょっと問題があって、捨て去らなければならなかった。その後、埃の中で視界を得るのはすごく大変で、他のライダーに接近するのがすごく難しかった。最終ラップには何も見えなくて、ヴァン・オルベックは僕を抜いて3位に上がったのはガッカリしたけど、とにかく僕はポイントを得なければならなくて、フィーリングは良くなっている」