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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月18日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2008年5月16日(金)1日目フリー走行、17日(土)予選、18日(日)決勝
■開催地:フランス/ルマン

CIRCUIT DATA

■開設:1965年
■コース長:4.180km
■サーキットレコードラップ:1分35秒087(2006年:V・ロッシ)
■サーキットベストラップ:1分33秒616(2007年:C・エドワーズ)
■2007年の優勝者:C・バーミューレン

REPORT

伝統のルマンを迎えて

開幕以来、活躍を続けているフィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとJ・ロレンソは、伝統のルマンで第5戦を迎える。ふたりはこれまでにポールポジション3回、表彰台7回、優勝2回を獲得し、チームおよびマニュファクチャーのランキングトップに立っている。

前回の上海ではロッシが、ブリヂストンとの協力のもと努力を実らせて今季初優勝。ロレンソはフリープラクティスで転倒し足首骨折を負いながらも、ミシュラン+YZR-M1を4位に導いた。

生まれて初めて車いすでの帰国となったロレンソは、今回も精神的、肉体的な強さを試される機会となりそうだ。足首の怪我は完治するまでに数ヵ月かかるが、今後のレース・スケジュールは非常にタイトになっており、10週間の間に7レースが予定されている。幸いルマンは昨年ポール・トゥ・フィニッシュを飾った相性の良いサーキットだ。

一方のロッシは、ここルマンで5回の表彰台、そのうち2回は優勝を果たしている。前回の中国GPはグランプリ全クラスでの89回目の優勝で、この記録はA・ニエトと並んでG・アゴスティーニに続く2位となるものだ。

ルマンはテクニカル・コースのひとつ。とくに第1コーナーはモトGPコースのなかでも最速の難しいコーナーで、このあとにタイトなシケインが続く。その他の部分も短いストレートとヘアピンが連続するため、ハード・ブレーキングでのバランスとコントロール性ばかりでなく、コーナー立ち上がりでの機敏な動きが要求される。

COMMENT

V・ロッシ選手談

「昨年のルマンはとても残念な結果だった。ドライで好成績が期待できていたのに、当日は雨になってしまって計画通りにいかなかった。でも今年は、中国で優勝した勢いで自信を持って臨むことができる。中国での優勝は、これまで一生懸命に頑張ってきたチームのみんなにとって非常に大きな励みになった。今はとても調子がいいので、この好調を最大限に利用して攻め続けていきたいと思っている。

ルマンは、ヤマハとの相性は抜群。ブリヂストンでは初めてのレースとなるが、うまくいくと確信している。ランキングトップからは9ポイント差だが、その他のライバルたちもとてもモチベーションが高く手強い存在。僕としては毎回、優勝を狙って戦っていかなければならない。しばらくはとても忙しいスケジュールになっている。大変だけれども楽しい期間でもあるんだ。このフランスから好調にスタートして、そのまま一気に駆け抜けたい」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「ルマンから非常に忙しいスケジュールが始まる。でも中国での成功で見たように、我々の準備は整っている。上海での優勝は、開幕のカタールからの進歩を確認できたという意味で非常に重要だった。エンジニアとバレンティーノが素晴らしい仕事をして見せてくれたので、チーム全体として自信とモチベーションとを高く維持することができた。

この後10週間で7レースを行うこの大事な時期に、バレンティーノが初優勝を果たしたことの意義は大きい。これで開幕からの4戦で4人のウイナーが誕生したことになる。次の興味は、誰が最初に2度目を達成するかということだ。我々はその自信があるし、そのための戦いを楽しみにしている。2006年は優勝を目の前にしながら技術的な問題で実現しなかった。そして昨年は雨でだめになった。だから今年はそのときの決着をつけなければならない」

J・ロレンソ選手談

「中国でのことはまったく幸運だった。もし、もう少し違う形で投げ出されていたら、シーズン半分を無駄にしてしまっていたかもしれない。そうなったら間違いなく、今のような気持ちでグランプリを楽しめなかっただろう。あの時僕は、このスポーツのリスクに改めて気づかされた。ライダーはたくさんのリスクを背負っている。あの上海での日曜日、僕は自分自身の感情で"行かなければならない"と思った。チームの命運が僕にかかっている、そんな気がして、リスクを背負って走った。

今回のルマンもまだ100%の状態で臨めるわけではないが、メンタル面のコンディションは非常にいいので、いつもと同じようにレースが楽しみだ。チームが僕を支えてくれることがわかっているので、これまでの4戦同様、力強く挑んでいくことができる。中国のことはもう忘れて前へ進むだけ!」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「ホルヘの怪我は、当初思っていたよりも少しひどかった。足首の骨折が問題なのだが、今回も彼はしっかりコンディションを整えてきてくれると信じている。我々にできることは少ないが、医師の診断を待って、また金曜日のホルヘの走行を見て判断したい。このマシンで初めて走るコースが2戦あったわけだが、このことはホルヘにとってはとくに問題にはならないようだ。

上海では結局、フリープラクティスを1セッションしか走れなかったが、決勝は見た通りの素晴らしい走りだ。ルマンはヤマハとの相性が良く、これまでにもいくつもの好成績をおさめてきた。これからタイトなスケジュールが始まるので楽しみだ。重要なのは集中力を持続することだ」

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