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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 6月10-12日 エミリア・ロマーニャ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第4戦エミリア・ロマーニャ
■開催地:イタリア/ミサノ(4.226 km)

WorldSBK レース1
■開催日:2022年6月11日(土)
■周回数:21周 (88,746 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度
■路面温度:44度
■PP:A・バウティスタ(Ducati/1分33秒328)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分34秒356)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2022年6月12日(日)
■周回数:10周(41,820 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度
■路面温度:39度
■PP:A・バウティスタ(Ducati/1分33秒328)
■FL:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分33秒722)

WorldSBK レース2
■開催日:2022年6月12日(日)
■周回数:21周 (87,822 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度
■路面温度:45度
■PP:A・バウティスタ(Ducati/1分33秒328)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分34秒225)

WorldSSP レース1
■開催日:2022年6月11日(土)
■周回数:18周 (76,068 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度
■路面温度:44度
■PP:D・エガーター(Yamaha/1分37秒173)
■FL:N・ブレガ(Ducati/1分37秒765)

WorldSSP レース2
■開催日:2022年6月12日(日)
■周回数:18周 (76,068 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度
■路面温度:44度
■PP:D・エガーター(Yamaha/1分37秒173)
■FL:N・ブレガ(Ducati/1分37秒671)

REPORT

WorldSBK 6月11日(土)

灼熱のミサノ、ラズガットリオグルが表彰台争いのあとリタイア

ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで開催された第4戦エミリア・ロマーニャのレース1で、Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのA・ロカテッリが6位を獲得。T・ラズガットリオグルは表彰台争いを展開中、電気系統のトラブルでリタイアとなった。

午前中に行われた予選で2番手を獲得したラズガットリオグルは、フロントローから好スタートを切ってトップに立ったあと、A・バウティスタ(ドゥカティ)とJ・レイ(カワサキ)に先行されて3番手に後退。再びポジション・アップを目指してプッシュし、13ラップ目の第16コーナーでレイに仕掛けようとしたが、電気系統のトラブルが発生してチャレンジはならなかった。

チームメイトのロカテッリはホームレースでヤマハ勢トップの6位と健闘。貴重なポイントを獲得し、ランキング4位に浮上した。レース2でさらに順位を上げるため、セッティング変更を予定している。

GYTRのガーロフが8位獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフがレース1で8位を獲得。チームメイトの野左根航太も12位と健闘し、ともにポイントを加算した。

午前中に行われたFP3では、ガーロフが1分34秒447の9番手、野左根が1分35秒408の16番手とともに順調。スーパーポールではタイムを短縮できず、ガーロフが1分34秒514の11番手、野左根が1分34秒939の15番手で終えた。

レース1ではともに好スタートを切り、野左根はグリッド15番手から9番手へジャンプアップ。ガーロフも10番手で続き、最終的にはX・ビエルゲ(ホンダ)に続く8位でゴールした。野左根は今季最高の12位を獲得している。

WorldSBK 6月12日(日)

ラズガットリオグルがスーパーポール・レースで優勝

Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガットリオグルがスーパーポール・レースで今季初優勝。レース2では序盤でA・バウティスタ(ドゥカティ)と熾烈なバトルを展開し、2位を獲得した。ラズガットリオグルのチームメイトのA・ロカテッリはレース2で、レース1に続き6位獲得と健闘している。

全10ラップで競われるスーパーポール・レースでラズガットリオグルは、1ラップ目の終わりにJ・レイ(カワサキ)をとらえてトップに浮上。その後は1分34秒台のハイペースを維持し、ラップレコードを更新する1分33秒722も記録してリードを広げていった。最終的には2位のバウティスタに2秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けている。

2勝目を目指して臨んだレース2では、序盤から積極的にパスを仕掛けてトップをキープ。しかしその後バウティスタに先行されると、目標を2位獲得に切り替えて走り切り、貴重な20ポイントを獲得した。

一方のロカテッリは両レースで果敢に攻めていったものの、レース1の成績を上回ることはできなかった。レース2では序盤でミスがあり遅れたが、3レースすべてで6位となっている。

第5戦は4週間後の7月15日~17日、Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのホーム・ラウンド、イギリスはドニントンパークで開催される。

ガーロフがスーパーポール・レースで9位獲得、野左根は僅差でポイントを逃す

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフがスーパーポール・レースで9位を獲得。チームメイトの野左根航太はポイント圏外に留まった。

ガーロフと野左根は、スーパーポール・レースで好スタートを決めて序盤でポジション・アップ。その後も揃ってプッシュを続け、ガーロフは9位でゴールしてレース2のグリッド3列目を確保。しかし野左根は最終ラップ、12番手走行中に転倒リタイアとなった。

レース2でもふたりはオープニングラップで順位を上げていたが、ガーロフは3ラップ目に転倒。野左根はポイント獲得を目指して最後まで攻め続けたものの、わずかに届かず16位となっている。

WorldSSP 6月11日(土)

レース1:エガーターが優勝

イタリアはミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで開催されたピレリ・エミリア―ロマーニャ大会のレース1で、Ten Kate Racing YamahaのD・エガーターが優勝を果たしてチャンピオンシップのリードを拡大した。

エガーターはEvan Bros WorldSSP Yamaha TeamのL・バルダッサーリに続く2番手でチェッカーをくぐったが、バルダッサーリは最終ラップでコースリミット越えをおかして、ひとつポジションを下げられ繰り上がりで優勝となった。

エガーターはスーパーポールで1分37秒173の好タイムをたたき出し、ラップレコードを更新して今季3度目のポールポジションを獲得。その位置からレース1のスタートを切り、N・ブレガ(ドゥカティ)に続く2番手でコーナーを抜けていった。

ブレガが徐々にリードを広げたが、エガーターは豊富な経験を駆使してライバルの背後に食らいつく。そしてレース終盤を迎えてその差が0.5秒以下に縮まったとき、エガーターがいよいよ勝負を開始した。その後ろにはバルダッサーリが迫り、3台による激しいトップ争いが展開されるなか、エガーターは残り2ラップの第1コーナーでトップに浮上。中盤まで1.5秒ほどあった差を縮めてきたバルダッサーリも、素早くこれに続いて2番手に上がった。

母国ファンに勝利をプレゼントしたいバルダッサーリは、最終ラップの第2コーナーでエガーターをパス。続けて2台で順位を入れ替えながら、最後のふたつのコーナーを抑えたバルダッサーリが僅差のトップでチェッカーを受けた。しかしその後、コースリミット越えのペナルティによりバルダッサーリはポジションをひとつ下げられ、2位のエガーターが今季6連勝を達成した。この結果、チャンピオンシップ・ポイントでは、ランキングトップのエガーターが2位のバルダッサーリとの差を49ポイントに拡大している。

その後方ではGMT94 YamahaのJ・クルーセルが、グリッド8番手から11番手まで後退したあと挽回し、VFT Racing YamahaのM・ブレンナーら4台でバトルを展開。最終的にクルゼルが7位、ブレンナーが9位を獲得している。バルダッサーリのチームメイトのP・セバスチャンとGMT94 YamahaのA・ヴェルドーヤが12位と13位。エガーターのチームメイトのL・タッキーニが14位で続いた。MS Racing YamahaのU・オラドレは11位につけたあと13位へ後退し、残り4ラップでリタイアとなっている。

WorldSSP 6月12日(土)

エガーターが2連勝、バルダッサーリが連続で2位

Ten Kate Racing YamahaのD・エガーターがピレリ・エミリア―ロマーニャ大会で2レースを制し、連勝記録を7回に伸ばした。

エガーターはポールポジションから好スタートを切って2番手につけたあと、ミスにより3番手へ後退。この間にL・バルダッサーリがトップに立ち、リードを広げようとしていたが、エガーターはすぐさま挽回を開始し、5ラップ目にはY・モンテッラ(カワサキ)をとらえて2番手を奪還した。

レース中盤までにバルダッサーリに追いつくと、2台で優勝争いを展開。最後の5ラップは何度も順位を入れ替える展開となったが、残り2周でパスを試みたエガーターがそのままバルダッサーリを抑え込み、トップを維持してチェッカーを受けた。この結果、チャンピオンシップ・ポイントでは、ランキングトップのエガーターが2位のバルダッサーリとの差を54ポイントに拡大している。

GMT94 YamahaのJ・クルゼルは、前日よりも調子を上げて全18ラップを通して6位争いを展開したあと9位でゴール。チームメイトのA・ヴェルドーヤは後方から追い上げて11位。VFT Racing YamahaのM・ブレナーが13位。バルダッサーリのチームメイトのP・セバスチャンは両レース14位となり、それぞれポイントを加算した。

一方、ブレナーのチームメイトのK・スミスは16位、第2戦アッセン大会で表彰台に上ったEAB Racing Teama YamahaのG・ヴァン・ストラレンは19位に留まり、ともにポイントを逃している。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

WSSP RESULT Race.1

WSSP RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

RIDERS RANKING WSSP

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSSP

COMMENT

WorldSBK 6月11日(土)

Pata Yamaha with Brixx WorldSBK

A・ロカテッリ選手談(6位)

「決してベストの戦い方ではなく、終盤でかなり苦戦し、マシンのフィーリングも完ぺきではありませんでした。ウイーク初日は非常に好調でマシンのフィーリングも良かったので、なぜこのようになってしまったのか、わかりません。ただ今日はコンディションがまったく違っていたので、この暑さに対応するために、もう少し何かできることがあったのかもしれません。いずれにしても、あと2回のレースが残っているので、データを分析して最終日に備えます。チャレンジし、前との差を詰め、トップグループについて行きたいと思っています」

T・ラズガットリオグル選手談(DNF)

「バウティスタ選手、レイ選手と表彰台を争っていました。すでにグリップが落ち始めていたので、最後の6ラップか7ラップまで待ってから勝負をかけようと考えていました。アルバロは非常に速かったのですが、ジョニーのタイヤが落ち始めていたのでチャンスがあると判断ました。しかしテクニカル・トラブルが出てしまい、表彰台争いは不可能になりました。残念な結果となりましたが、引き続きベストを尽くします。この暑さのなかでは、誰もが苦労しました。ポイントでは大きく離されてしまったので、タイトルのことは考えずに勝利だけに集中しています。バウティスタ選手の強さはよく知っていますが、明日も全力でチャレンジしていきます」

P・デニング(チーム代表)談

「レース1は非常に残念な結果になりました。この気温と、コース上の3か所の重要な加速ポイントを考えれば、スピードそのものでバウティスタには敵わないというのが正直なところです。しかし、トプラック選手はその高いポテンシャルで2位獲得を目指しました。チームは明日に向けて、暑さに対応するためのマシンの改良に取り組み、また、同じ問題が繰り返されないよう確実な準備を進めていきます。ロカテッリ選手も力強い走りを見せてくれましたが、路面温度が55度まで上がるなかで、グリップ不足とセッティングの小さな問題に手間取りました。それでもいつも通り、最後までベストを尽くして走り切りました。6位は悪くありませんが、本人の希望には届いていません。明日はもっと上を目指していきます」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

G・ガーロフ選手談(8位)

「今日のレースには満足しています。予選では、もう1ラップ残っていると思っていて、十分に上げられないまま終わってしまいした。決勝は好スタートを切り、最後までトップグループの近くに留まることができたのは良かったと思います。良かった点を維持しながら、明日はさらに前進を目指します」

野左根航太選手談(12位)

「スーパーポールは全体的には良かったのですが、2回目の走行で伸ばせなかったことは残念です。決勝ではスタートがとてもうまくいって、15番手から9番手まで上がりました。そのあとはペースを維持し、リズムを守り、最後にチームのために、より多くのポイントを獲得することができました。明日の状況を見て、もちろん、さらに上を目指していきます」

WorldSBK 6月12日(日)

Pata Yamaha with Brixx WorldSBK

T・ラズガットリオグル選手談(優勝/2位)

「レース1はテクニカル・トラブルでリタイアしてしまったので、スーパーポール・レース優勝は本当にうれしかったです。レース1ではパフォーマンス自体にも少し違和感があったのですが、今日はとても乗りやすくなっていて、自分のライディング・スタイルで走りをエンジョイすることができました。楽しんで走れたことが、とてもうれしかったのです! レース2は、気温が上がって非常に厳しい状況のなかでベストを尽くしました。去年はこのようなことはなかったと思います。加えてバウティスタ選手がとても速く、いくつかのセクターでは追いつけるのですが、その他のところでまた離されてしまう状態でした。これ以上のリスクをおかすことはできないので、途中から2位キープに切り替えました。次のドニントンでもう一度、優勝を目指します。大好きなコースですし、今回の優勝で良い準備ができたと思っています。優勝1回と2位1回、さらにマシンが大幅に進化しており、ドニントンへ向けて最高のモチベーションとなっています」

A・ロカテッリ選手談(6位/6位)

「結局、6位、6位、6位という結果になりました。でも去年に比べて大きく進化できたことは良かったと思っています。マシンについては今後もハードワークを継続し、また、自分自身を信頼して前との差を縮めていく努力をしなければなりません。このような暑さになってから初めてのレースでしたが、たくさんのデータを収集し、セッティングと私自身に何が必要かを学ぶことができました。夏に向けて、いいスタートができたと思います」

P・デニング(チーム代表)談

「昨日は残念な結果に終わりましたが、今日のチームは、第1に基本的問題を解決し、第2にはトプラック選手の能力を最大限に引き出すマシンを作り上げてくれました。スーパーポール・レースでの圧勝は、まさに私たちが必要としていたものでしたし、レース2も攻めることができました。ただ2勝目には届きませんでしたが、大きく前進し、より自信を深めて次のドニントンに臨むことができるでしょう。ロカテッリ選手の方は昨日とまったく同じ結果となりましたが、その方法は違っていました。レース2では最初の数ラップで何度かミスがありポジションを下げたあと、そこから懸命にプッシュし続け、順位を挽回しての6位でした。ダメージを最小限に抑える素晴らしい対応でした。私たちチームのすべてのパートナー、そしてミサノ・ワールドサーキットに足を運んでくれた大勢のファンに感謝します。彼らが今日のショーを楽しんでくれたことを願っています」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

G・ガーロフ選手談(9位/DNF)

「今日は朝から好調で、自信を持ってハイペースで走ることができました。スーパーポール・レースでは好スタートが決まり、5位争いのグループに加わることができました。その後のレース2も自信があったのですが、最終コーナーで転倒してしまいました。データ上は前のラップとまったく同じで、すべてを同じようにやっていたことがわかるだけに、とても悔しい気持ちです。でも実際にそうなってしまったのです。チームには申し訳なく思っています。彼らのためにも好成績が欲しかったのですが、ここから気持ちを切り替え、少しの休養のあとドニントンに挑みます」

野左根航汰選手談(DNF/16位)

「最高の日曜日というわけにはいきませんでしたが、良いところもたくさんありました。スーパーポール・レースではいい仕事ができて、ポイントを獲得できそうだったのですが、残念ながら、最終ラップでもう少しポジションを上げようとして転倒してしまいました。レース2も最後までポイント獲得を目指し、もう少しというところまで近づきましたが、悔しいことにわずかに届きませんでした。このあとは次のドニントンに集中していきます」

WorldSSP

Ten Kate Racing Yamaha

D・エガーター選手談(優勝/優勝)

「ラップレコード、ポールポジション、そして2勝をあげることができ、素晴らしい週末になりました。でも決して簡単ではありませんでした。両レースでバルダッサーリ選手と激しく競り合いましたが、レース1は運もあって、彼が最終ラップでコースリミット越えをしたことで25ポイントを獲得することができました。レース2は昨日以上にペースが速く、厳しい戦いになりました。1ラップ目にブレガと接触するミスがあって遅れてしまったのですが、そのあとの1分38秒台のハイペースの戦いのなかで、終盤ではトップに立ち、また25ポイントを加算することができたので、とてもうれしいです。素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝しています。次のドニントンパークは、2009年の世界選手権125㏄クラス以来となります。大好きなコースのひとつです。大勢のファンが見に来てくれるはずですし、太陽も顔を見せてくれることを期待しています」

Evan Bros Yamaha World SSP Supported Team

L・バルダッサーリ選手談(2位/2位)

「優勝を狙っていました。そしてそこに非常に近いところまで来ていました。エガーター選手は見事なレースを展開し、私たちはハイペースでバトルしました。だからこそ彼の勝利を心から祝福します。私はシフトチェンジで何度かミスをしてしまい、彼にアドバンテージを与えることとなったのです。それでも全体的に良い週末でしたし、今後に向けて私たちのスピードを証明することもできました。ウイークを通じて素晴らしいマシンを用意し、トップで戦わせてくれたチームのみんなに感謝しています。次のドニントンパークはスーパースポーツでは初めてですが、とても楽しみにしており、準備もできています」

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