モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月27日 ポルトガル
RACE DATA
■2008モトクロス世界選手権第3戦ポルトガルGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2008年4月27日(日)
■会場:アジェンダ
■周回数:ヒート1=22周、ヒート2=22周
■天候:晴れ ■観客数:18,000人
REPORT
カイローリ、ポルトガルGPでセンセーショナルな勝利
ヤマハ・レッドブル・デ・カルリ・チームのA・カイローリが、ポルトガルGPで両ヒートを制し、シーズン初勝利を飾った。
のどの伝染病に苦しんでいたカイローリは金曜日にようやく抗生物質の投与をストップし、昨年14戦中13勝を挙げた走りが戻って来た。
第1ヒート序盤でT・サーレ(KTM)と激しいバトルを展開したカイローリは、これをパス。以後ギャップを広げてそのまま第1ヒートを制した。第2ヒートの勝負は第2コーナーで決した。
前日に20歳になったヤマハ・リッチー・レーシングのN・オバンは、両ヒートをそれぞれ8位、4位でフィニッシュして5位に入った。
D・グアルネリは第1ヒートでは一時4位を走行していたが、転倒したチームメイトを避けるために停止を強いられ順位を落としてしまう。第2ヒートではスタートで出遅れ、その後追い上げたが、転倒し、12位となった。
今季2度目のグランプリ参加となったA・ルピーノは第1ヒートで19位に入り、2ポイントを獲得した。
カイローリはこのレースの勝利で、2位のラットレイと5ポイントの差の1位に浮上した。グアルネリは4位、オバンは7位につけている。
ド・カルリ・チームのM・ボニーニが肩の脱臼から回復し、今週からライディングを再開することになった。早ければ2週間後のブルガリア・グランプリから復帰するが、チームは5月18日にマントーバで行われるチームの地元戦での復帰が確実だろう。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 40'22.503 |
2 | T・サーレ | KTM | GBR | +0'6.909 |
3 | T・ラットレイ | RSA | KTM | +0'10.391 |
4 | S・ソード | GBR | Kawasaki | +0'43.783 |
5 | D・グアルネリ | ITA | Yamaha | + 0'46.371 |
6 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | +0'47.906 |
7 | S・フロサール | FRA | Kawasaki | +0'55.172 |
8 | N・オバン | FRA | Yamaha | +0'55.725 |
9 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | +1'9.019 |
10 | J・ヴァン・オルベック | BEL | KTM | +1'18.458 |
11 | X・ブー | FRA | Suzuki | +1'19.138 |
12 | W・アビス | RSA | Honda | +1'33.412 |
13 | A・ボワシエール | FRA | KTM | +1'37.467 |
14 | M・ミュスカン | FRA | Honda | + 1'39.138 |
15 | C・ナン | GBR | Suzuki | +1'40.158 |
16 | J・ロエランツ | BEL | KTM | +1'41.942 |
17 | E・バンクス・ブラウン | GBR | Suzuki | +1'52.164 |
18 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | +1'57.571 |
19 | A・ルピーノ | ITA | Yamaha | +1Laps |
20 | S・テレブランシュ | RSA | Suzuki | +1Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 39'45.757 |
2 | T・ラットレイ | RSA | KTM | +0'12.867 |
3 | T・サーレ | GBR | KTM | +0'17.992 |
4 | N・オバン | FRA | Yamaha | + 0'33.529 |
5 | S・ソード | GBR | Kawasaki | + 0'44.135 |
6 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | +0'50.537 |
7 | C・ナン | GBR | Suzuki | +0'56.905 |
8 | S・シンプソン | GBR | KTM | +1'0.459 |
9 | M・モンニ | ITA | Yamaha | + 1'3.120 |
10 | J・ヴァン・オルベック | BEL | KTM | +1'7.252 |
11 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | +1'12.610 |
12 | D・グアルネリ | ITA | Yamaha | +1'21.877 |
13 | J・タルー | FRA | KTM | + 1'25.215 |
14 | S・テレブランシュ | RSA | Suzuki | +1'28.935 |
15 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | +1'38.980 |
16 | A・ボワシエール | FRA | KTM | + 1'49.453 |
17 | J・バンニ | FRA | KTM | +1'58.650 |
18 | E・バンクス・ブラウン | GBR | Suzuki | +1 Laps |
19 | G・クレスティノブ | EST | KTM | +1 Laps |
20 | J・ロエランツ | BEL | KTM | +1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 126 |
2 | T・ラットレイ | KTM | 121 |
3 | T・サーレ | KTM | 102 |
4 | D・グアルネリ | Yamaha | 86 |
5 | R・ゴンカルブス | KTM | 81 |
6 | S・ソード | Kawasaki | 80 |
7 | N・オバン | Yamaha | 78 |
9 | M・モンニ | Yamaha | 60 |
21 | E・ボブリシェブ | Yamaha | 20 |
27 | A・ルピーノ | Yamaha | 8 |
30 | R・ヴァン・ヴィフェイケン | Yamaha | 5 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 141 |
2 | KTM | 137 |
3 | Kawasaki | 86 |
4 | Suzuki | 81 |
5 | Honda | 28 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「自分のバイクとのフィーリングがかなり良くなってきた。冬の間に450でテストと練習を繰り返したからね。「普通」のレースができたのは良かった。先週は砂と泥で、自分のコンディションを見出すことができなかったから。だから今日の結果にはとても喜んでいる。
第1ヒートは楽しめたし、トミーは良いラインをとっていた。彼のライティングスタイルは僕のスタイルと似ている。僕らは2人ともジャンプでバイクを効果的に利用する。3、4周に渡って争ったが、ひとつのセクションで僕の方が速かった。金曜日になってのどの伝染病のための抗生物質をやめたので、体力的にはきつかった。選手権でトップに立つことは重要だが、まだ先は長い」
N・オバン選手談(8位/4位:総合5位)
「結果は良くない。トップ4を2度記録することができたのに、それを実現できなかった。次のGPではもっとスタートを良くする必要がある。自分の速さと身体的コンディションには満足している。スタート直後に先頭に近づくことだけが必要だ。今年のMX2のレベルはすごく拮抗していて、良いスタートを決めることはとても重要だ」
D・グアルネリ選手談(5位/12位:総合7位)
「すごくハードな一日だった。第1ヒートでは良いスタートを決めて、トップ7あたりにつけた。6位を走行しているとき、ソードをパスしようとしたが、或るコーナーでオバンが転倒しているのを見つけた。僕はラインの中央に居たので、そこでタイムをロスしてしまった。だから5位という結果はOKだ。次のヒートではスタートで遅れて最後尾近くまで落ちてしまい、2周をハードにプッシュして多くのライダーを抜いた。上位7位までに上がり、6位のゴンカルブスをパスしようとしたが、アウト側に出されてしまった。再スタート時にはやや疲れてしまっていて12位でフィニッシュした」