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YRTとYARTが公式予選3番手と5番手、TOP10 トライアル進出

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MotoGPライダー、スーパーバイク世界選手権ライダー、そして全日本ロードJSB1000クラスチャンピオンによる強力なタッグが注目を集めている、YAMAHA RACING TEAM。予選でもアグレッシブな走りでファンを魅了しました。

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正午に始まった予選1回目は、ライダーブルーの中須賀克行選手からの走行。セッションが始まるや、いきなり激しいタイムアタック合戦が繰り広げられました。決勝に向けての準備を進めながらも、セッション序盤に1周のアタックラップで2分5秒893をマークした中須賀選手は、2番手の好ポジションにつけました。

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ライダーイエローを務めるのはMotoGPライダー、ジャック・ミラー選手。YZF-R1の限界を探りながらのライディングながら、2分6秒276で4番手に。「まだまだ掴み切れていない部分があるけど、YZF-R1で鈴鹿サーキットを走れるのはすごく楽しいよ」とコメントしました。

ライダーレッドはスーパーバイク世界選手権で活躍しているアンドレア・ロカテッリ選手。YZF-R1には乗り慣れているものの、他車がいる中で鈴鹿サーキットを走るのは初めて。2分6秒110で2番手となりました。

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午後3時半からの予選2回目。セッティングの合わせ込みに注力したライダーブルー・中須賀選手は2分7秒154で11番手。ライダーイエローのミラー選手は2分5秒816と3番手タイムをマークしましたが、直後の1コーナーで転倒。ケガはなく、本人も「ちょっと攻めすぎたね」と笑顔を見せました。

ライダーレッドのロカテッリ選手は、YZF-R1のエキスパートらしいダイナミックなライディングを披露し、2分5秒262。ライダーレッドの予選2回目のセッションとしてはトップタイムをマークしました。

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各チームのトップ2ライダーの平均タイムで決まる公式予選の順位ではYAMAHA RACING TEAMは3番手に。明日のTOP 10トライアルでさらなるジャンプアップを狙います。

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なお、午後6時半からのナイトセッションは、2分6秒638のチームベストタイムで2番手に。決勝に向けての準備は順調に進んでいます。

YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Teamは朝のフリープラクティスでレースペースに焦点を当てるも、複数の赤旗によりロングランが困難となりましたが、ベストタイムは2分07秒034でセンションを終了しました。

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公式予選では、カレル・ハニカ選手はYARTの最初の走行を担当し、ライダーブルーにおけるEWCクラスで2分06秒366を記録し5位を獲得。その後、さらに熱いQP2セッションで2分06秒001をマークし、3位を確保しました。

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イエローライダーとして登場したマービン・フリッツ選手は、最初のセッションで2分06秒678を記録し、EWCクラスで8位。最速タイムから1.655秒差でした。午後になるとEWCでの経験値を発揮して、2分5秒925を記録。これによりフリッツ選手は一時的にこのセッションのトップに立ちましたが、YRTのミラー選手が0.109秒上回るタイムをマーク。さらにその直後に転倒し赤旗が提示され、さらにその後も2度目の赤旗が提示されたことで、フリッツ選手の2回目の予選セッションは終了し、4番手でセッションを終えることとなりました。

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ジェイソン・オハロラン選手は、セッション1で2分07秒201、セッション2で2分06秒339のタイムを記録。これらのラップタイムでそれぞれ5位と6位を獲得しました。

この結果、YARTのタイムは、フリッツ選手の2分05秒925とハニカ選手の2分06秒001により、平均ベストラップ2分05秒963で総合5位とし、YARTは土曜日のTPO10トライアルへの出場が決定しました。

夜間のセッション中、YARTチームは一時的にコースに戻り、3位となる2分06秒845のタイムを記録しました。

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明日は、ヤマハの2チームが、フリープラクティスセッション(14:15~15:00)と、その後15:30~17:00のTOP10トライアルでポールポジションを目指して走りました。

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IWATA RACNG FAMIRYは、水曜日の事前テストで鈴鹿8耐のルーキーである服部亮我選手が転倒して負傷するアクシデントがあったが、無事本日のメディカルチェックをクリアして出走が許可されました。しかし、これでアクシデントは終わることなく、午前中のフリープラクティスにて転倒がありマシンが損傷。修復のため予選は1台のマシンで進めることとなったのです。

転倒が許されない状況の中、それぞれがプレッシャーを背負って迎えた予選では、その重圧を跳ね除ける走りを披露。まずライダーブルーの高居京平選手が2分12秒892で、この日のチームのトップタイムをマークすると、鈴鹿8耐初参戦となる服部選手が2分15秒979。そして遠藤晃慶選手が2分13秒760を記録し総合48位として予選を突破、8月3日に行われる決勝進出を決定、昨年の206周を上回る208周完走を目指します。

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YAMAHA RACING TEAM:総合3番手(2分5秒539)

中須賀克行選手

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「"予選2回目は思うように行かなかったな"というのが正直なところ。うまくまとめ切ることができませんでした。ただ、僕自身も予選1回目でいろいろ試しながらでもしっかりタイムは出せていますし、チームメイトのミラー選手、ロカテッリ選手はふたりとも周回するごとにいいラップタイムを刻んでいます。アベレージタイムも向上していて、決勝に向けて準備は整っています。ライバルの速さが目立ちますが、今日、明日はあくまでも予選です。日曜日の午後7時半に、僕たちが前にいればいい。あわてずに、やるべきことをやっていけば、結果はついてくると信じています」

ジャック・ミラー選手

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「ちょっとハードに攻めすぎてしまったよ。底突きして1コーナーで転倒してしまった。僕のライディングスタイルにはフロントがソフトすぎたかな......。でも、その直前のアタックラップには満足しているよ。最終セクターでミスをしてしまったが、まずまずいいタイムを残せたからね。すべてがうまく行かなかったのは残念だけど、明日はもっと頑張れると思うよ。普段乗っているMotoGPマシン・YZR-M1から鈴鹿8耐仕様のYZF-R1へのスイッチにあたっては、折り合わなくちゃいけない部分もある。耐久レースはセッティングも3人で合わせないといけないからね。でも僕はこのチャレンジを楽しんでいる。明日以降、我々はもっと強いチームだということを、チームメイトたちと一緒に示せるはずさ!」

アンドレア・ロカテッリ選手

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「たくさんのマシンがいるから、クリアラップを取るのが本当に難しかったよ! 残念ながら僕たちはテストの機会が少なかったから、鈴鹿8耐仕様のYZF-R1にしっかり乗り込めているわけじゃない。特に僕は、ここ鈴鹿サーキットで他のライダーたちと走るのも初めてなんだ。そして僕の予選2回目の前にミラー選手が転んでしまい、フィーリングがほんの少しだけ違うスペアマシンを使うことになった。そんな風にいろいろ難しい部分があった予選だったけど、いいタイムを出せたことはすごくハッピーだ。全体的に見て、僕たちはすごくいい仕事ができていると思う。強いライバルたちがたくさんいるが、自分たちのペースをキープできれば表彰台、そして優勝も見えている。明日のトップ10トライアルは......もちろん出たいけど......こればかりは僕が決めることじゃないからね(笑)。はっきりしているのは、僕たち3人の中からどのふたりが走っても、いい結果が残せるってことかな!」

吉川和多留監督

「おおむね順調です。ライダー同士のコミュニケーションもより密になって、お互いに高いレベルのアドバイスを送り合うなど、雰囲気もますますよくなってきました。そんな矢先、2回目の予選でミラー選手が転倒。やはりレースウィークになるとMotoGPライダーの"高すぎるポテンシャル"が出てしまいますね(笑)。マシンの限界を越えた領域のライディングでした。私たちとしては、ミラー選手の身体が大丈夫なのでまったく問題なし。想定の範囲内です。ロカテッリ選手は、さすがスーパーバイク世界選手権でYZF-R1に乗り慣れているスペシャリスト。鈴鹿8耐仕様のマシンにもうまくアジャストしてくれています。中須賀選手は、プライベートテストでの転倒の影響もあり、決勝を見越して抑え気味。セッティングの合わせ込みにも協力してもらっています。最初に言ったように、ライダー3人がより蜜な話し合いをするようになり、どんどんレベルが上がっています。今年はライバルの速さが目立っていますが、私たちの照準はあくまでも決勝。準備は着実に進んでいます」


YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team:総合5番手(2分5秒963)

カレル・ハニカ選手

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「今日は良い一日だった。水曜日のテスト後、私たちは主にレースペースに焦点を当てて作業してきた。だからこそ、1周のパフォーマンスについては少し苦労した部分があるんだ。過去にはこの点が私たちの強みだったが、今回は作業のほとんどがレースペースに集中していたんだ。そのため、予選では普段ほど速くなかったけど、今日は1周のパフォーマンスでも進展があった。特に2回目の予選は改善があり、ラップタイムもまずまずだった。昨年のタイムに対して約1秒差だが、TOP10トライアルでさらに一歩前進できると信じている。そして何よりもポイント争いに加われることが重要だ」

マービン・フリッツ選手

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「今日はトップ10に入ることが重要で、その結果は総合5位。これは私たちの目指す位置ではないけれど、全体としては満足しいるよ。というのも、QP1の後にバイクのセッティングを調整し、それが機能してQP2では、みんな新しいセットアップを採用したんだ。QP2は新しいリアとカレルのフロントを使用。全体として悪くなかったけど、1周しか走れなかったのは残念だったね。でも、全体として満足している」

ジェイソン・オハロラン選手

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「最初の予選はカレルとマービンと同じタイヤを使ったので、ラップタイムが少し遅れることは分かっていた。でも、本当に良い感触があったし、最初の予選はうまくいった。2回目は新しいタイヤを使ったが、古いタイヤに慣れすぎていたため、新しいタイヤのポテンシャルを最大限に引き出せなかった。3~4周かけてようやく感触をつかめた。ターン1のボードが赤く点滅していたのでピットインしましたが、実際にはそうではなかったので、再びコースに戻りベストラップに挑んだけど、タイヤ的にもさらに速く走ることはできなかった。全体としてはより良いラップを組み立てられなかった点は少し残念だけど、ライディングの感覚には満足しているよ」

マンディ・カインツ監督

「予選はかなりポジティブだったね。ラップタイムには満足しているんだ。なぜなら、今週末の私たちの強みはワンラップのパフォーマンスではなかった。レースペース向けの良いセッティングを見つけることはできたけど、それは予選向けのセッティングではないからね。テストやすべてのフリー走行でレースペースに集中していたんだ。それでも、トップ5に入ることができたので問題ないよ。それに赤旗の影響も大きかった。赤旗は私たちの速いラップと、タイヤの戦略に大きな影響を及ぼしたけれど、これは全員同じ状況。運が良ければ、全てがうまくいくだけ」


IWATA RACNG FAMIRY:総合48位 2分13秒326

高居京平選手

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「今年は、去年の周回206周よりも2周多い208周とアベレージタイムのペースアップを目標に掲げているので、予選でも昨年のタイムをコンマ5秒程アップする2分11秒台を狙っていました。でも水曜日のテスト走行と今朝のフリープラクティスでチームに転倒があり、リソースが十分ではないチームにこれ以上負担をかけたら決勝結果に響くような状況でしたので、確実に決勝進出タイムをクリアし、明後日の決勝につながるようにという想いで堅実に走りました。
決勝に向けては、2度の転倒で車両が結構壊れたけれど、メカニックやチームがチーム力を発揮し、すごく上手くやってくれて、しっかり修復できています。決勝がすべてなので、気持ちを切り替え、しっかり走り切るだけです」

服部亮我選手

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「水曜日のフリー走行で転倒し左手を負傷してしまい、一時は出走事態危ぶまれたので、予選通過タイムをクリアでき、今はホッとしています。決勝まで安静にし、少しでも手の状態を回復させたいですね。
ライダーとして初めて出場する8耐は、世界選手権に出ている選手と一緒に走っていることもあって、自分の未熟さを痛感。また同時に、事前準備やチームワーク、各々の役割を全うする力といった、タイムや結果だけではない部分が耐久レースは重要であることを実感しています。
なので決勝レースでは、チーム全員が8耐にチャレンジして良かったと思えるよう、転倒なく、怪我なく、終えることができるようがんばります」

遠藤晃慶選手

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「午前中のフリープラクティスでは、予選用のマシンで派手に転倒してしまいました。1回目の予選では決勝用の車両で走りましたが、予選をクリアできるタイムを出せ、決勝でも行ける手応えを得ることができました。メカニックとチームが朝転倒してしまった車両の修復を終えてくれたので、2回目の予選走行時に確認走行のみ行いました。さらにこの後の夜のセッションで車両のバランスをみつつ、決勝につなげていきます。
8耐は3度目の挑戦ですが、毎年、大変であることに変わりはありませんね。全く余裕はありません。決勝では、死ぬ気でがんばります」

宇田久人監督

「朝のフリープラクティスから大きな転倒があったことを考えると、1本目から予選通過タイムをクリアする結果を出せたので、予選としては十分だったと考えています。
服部ライダーについては、初めての8耐ということで、緊張することもあるけれど、本当は、予選では思いっきり走らせたかったのですが、水曜のテスト走行で転倒負傷。それでもトラブルを乗り越えながら、決勝を走れる状態をつくろうとしていますし、チーム全体としては、ライダーの怪我や2度の転倒がありつつも、決勝に向けて士気を高めて行っている状態だと思っています。
現段階では、服部ライダーがロングラップ走行できるか確認できていないため、決勝でどんな作戦変更が必要なのかは分かりませんが、2スティント走ることができれば、208周という当初の決勝での目標に近づけると思います。
高居ライダーと遠藤ライダーには、場合によってはもう1スティント走行する可能性もありますので、体力を温存しつつもアベレージタイムを上げ、目標達成を目指したいですね。 ここまでイレギュラーが重なっているので、この先も不確定要素がありますが、最善の作戦で本番に臨みたいと思います」

Overall Qualifying Ranking

Pos.No.TeamMachineAvg. Best Lap
130Honda HRCHonda02:05.187
276AutoRace Ube Racing TeamBMW02:05.346
321YAMAHA RACING TEAMYamaha02:05.539
41YOSHIMURA SERT MOTULSuzuki02:05.674
57YART - YAMAHAYamaha02:05.963
617Astemo Pro Honda SI RacingHonda02:06.066
73SDG-DUCATI Team KAGAYAMADucati02:06.096
873SDG Team HARC-PRO. HondaHonda02:06.411
937BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMBMW02:06.485
1040TeamATJ with docomo BusinessHonda02:06.624
1750MARUMAE TeamYamaha02:07.398
1899Elf Marc VDS Racing Team / KM99Yamaha02:07.446
2259Team BabyFace Titanium PowerYamaha02:07.962
30711BAKUON!!RPT NAGANO & RT MATSUNAGAYamaha02:08.470
3352NCXX RACING with RIDERS CLUBYamaha02:09.316
4056AOSHIMA MEGU with HAMAGUCHI RacingYamaha02:11.237
4165Motobox Kremer Racing #65Yamaha02:11.336
4213Taira Promote RacingYamaha02:11.428
4357NICHIRIN RACINGYamaha02:12.055
4815IWATA RACING FAMILYYamaha02:13.326
5116Team Etching FactoryYamaha02:14.621
53411Team Matsunaga KDC&YSP Nagoya kitaYamaha02:14.978
5426Verity OIL & fenice KT with KIRINJISHIYamaha02:15.277
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