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マービン・フリッツ:鈴鹿8耐では、YARTがたくさんの感動を届けます!

昨年はこの鈴鹿で苦い思いをしましたが、過去を振り帰って悔やむのではなく、常に挑戦あるのみと、未来のことを考えてきました。そのおかげか、今年はここまで2戦、いいレースができています。特にスパでは長く目標にしていた24時間レースでの優勝をやっと達成できました。その瞬間は鳥肌が立ちました。今でも信じられないくらいです。僕たちライダーだけでなく、チーム、スポンサー、ヤマハ、ブリヂストンにとってもすばらしい結果になったと思います。
こうした結果から、今年は特に調子がいいように見えるかもしれませんが、YARTはこれまでもうまく動いていて、お互いを助け合い、チームメイトとの関係も最高で、常に強いチームでした。これまでは運が悪かっただけなのです。でも今回、24時間レースを勝ったことで、鈴鹿やボルドール、そしてタイトル獲得に向けてモチベーションが大きく上がったことは確かです。
その鈴鹿に向けた事前テストでは、例えば電子制御のセッティングやポジションを変更しました。ラップタイムはまあまあよかったし、ウエットでの走行では制御に少し改善が必要だと思いましたが自信をもてたし、全体的にいい感じで終えることができました。 本番ではホームレースとなるホンダ勢が強いと思いますが、レースになれば誰にだってミスは起こります。レースは長いし、途中で雨が降るなど、順位に大きな影響を与えることが起こるかもしれません。さらに最終戦のボルドールではより多くのポイントを取ることができるので、何があるかわからない状況です。だから鈴鹿ではタイトルを意識するのではなく、いいレースができるように集中しなければなりません。安定したペースで走り続け、ピットワークも確実にこなし、チーム全員が100%の力を出す必要があるのです。
YARTのいいところは、その100%の力を出せるチームであることです。例えばライダー同士では、お互いを助け合うことができます。一緒にセッションを走った後、ニッコロやカレルとお互いのどこが良くて悪いかを共有し、走り方のコツを聞いたりしながらお互いを高め合うことができるのです。その結果、より安定して速く走ることができ、自信がつくのです。これ以上いいチームメイトは想像できませんし、僕たちは個人ではなく、チーム全体で強さを作っているのです。
鈴鹿ではEWCのタイトルのためにいいレースをすることに集中すると話してきました。レースに出るからには、もちろん勝ちたいという思いは常に持っています。鈴鹿は強力なチームがたくさんいるので、勝つのは簡単ではありませんが、少なくとも表彰台には乗りたいですね。それが一番の目標です。 鈴鹿はいつもとても楽しいレースになります。今年はまたファンの皆さんがパドックに入れるようになりさらに楽しくなりそうです。きっと今年の鈴鹿8耐に来る人がたくさん感動するはず。僕たちも感動を届けられるように全力を尽くすので、ぜひ応援をお願いします。もうレースウィークが待ちきれません。
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