鈴鹿8耐コースガイド
第42回鈴鹿8時間耐久ロードレースが、いよいよウィークを迎えようとしています。今年は公式合同テストの結果など、5連覇を狙う「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」に対し、各メーカーも強力なチームを作り、世界耐久選手権に参戦するレギュラーチームもまた戦闘力を高め、近年稀に見る激戦が予想されています。
こうした状況に、久々に観戦する方や鈴鹿8耐デビューの方もいらっしゃることでしょう。しかし8耐をどう過ごせばよいかわからないという方も… 全体プランは現地で公式プログラムを購入して決めるとよいでしょうが、ここでは鈴鹿の名物コーナーをいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
※一部の指定席など有料エリアの情報も含まれています。
※コースサイドからの写真が含まれており、観客席から見えるシーンではありません。
まずはコース図から、チッケトとの兼ね合いもあると思いますが、しっかりと頭に叩き込んでください!
メインストレート
フルコースを楽しむことができるのがメインストレート(グランドスタンド)です。経過を知らせる電光掲示板やレースシーンを写すオーロラビジョンもあり、レース観戦のための情報が集結しています。ピットワークやピット内の様子をジックリ観察したい人は双眼鏡をお忘れなく。
みんなで行うカウントダウンからのル・マン式スタートでは緊張をライダーと共有。
ピットワークも丸見え。特に次々とチームがピットインしてくる1回目が見ものです。
レース終盤からチェッカーまでは、応援するメーカーのペンライトで盛り上げます。
1コーナー
スタートでは全ライダーが一斉にマシンに走り寄り、一気になだれ込んでくる姿を見ることができます。
レース序盤の順位争いでは、前後の距離感を確認できる絶好のポイントであり、超高速から減速して進入する圧巻のライディングも。また、ストレートからS字区間までが見えるため、長時間楽しみたい方にオススメです。
2コーナー
メインストレートから1コーナーへ入り、2コーナーをクリアしていく一連の様子が見られるエリアです。
小さく見えていたマシンが一気に迫ってきて、ブレーキングから加速、その際のエンジン音、タイヤのスキッド音も楽しめ、S字から逆バンクまで広く見渡すこともできます。パドックパスがある方はぜひ激感エリアで!
S字〜逆バンク
2コーナーから上ってくるこの区間はリズミカルにマシンを切り返すライダーの様子や、切り返しのタイミングをつくパッシングシーンが多く見られます。逆バンク付近は走行するライダーをほぼ真上から見ることができるほか、S字へのアプローチや逆バンクへの突っ込みなどラインの違いを楽しむことも。
ダンロップコーナー
逆バンクからマシンを切り返しつつ上ってくるこの区間も迫力があり、微妙なスロットルワークも見逃せません。ここもコースを上から見ることができ、ライン取りを観察できるポイントです。
デグナーカーブ・130R
両コーナーともパッシングポイントで、攻防が見られるほか、デグナーから西コースへ消えていったライダーがどのタイミングで130Rへ戻ってくるか… というワクワク感も堪能できます。また130Rは高速でコーナーに入る迫力ポイントですが、天候次第で夕焼けを見ることができます。ライトを輝かせるマシンが、赤くなった路面の中を疾走する姿は感動ものです。
ヘアピン
低速で客席の近くをマシンが通過するコーナー。タイヤの状況など各ライダーのアプローチが違ってきますので、見比べて状況を想像したり、ヘアピン後のフル加速を大音量で楽しめます。またスピード差のある周回遅れのマシンを上位チームが攻略していくハラハラのシーンも必見です。
スプーンカーブ
200Rからのバトルは迫力があり、ブレーキングを遅らせてパッシングするシーンは鳥肌もの。また比較的ライン取りに自由度のあり、黒々とブラックマークを残して立ち上がっていくマシンを見ることができます。迫力のマシンコントロールを見たいならここがオススメです。
日立オートモティブシステムズシケイン
鈴鹿サーキットの中で一番低速になるポイント。コーナー進入ではリアタイヤがスライドし、必死でコントロールする姿が最高にクールです。また最大のパッシングポイントでもあり、過去にはここで数々のドラマが生まれています。
最後に…
各コーナーで観戦に没頭するものよいですが、8時間の長丁場で炎天下での観戦はかなりきついものとなります。時折、気分転換として観戦場所を変えたり、休憩として食事をとったり、GPスクエアで各ブースを回ったり… パドックパスがある方は、パドックエリアの特典をフル活用して8耐を思う存分楽しんでください。それでは、サーキットで、ヤマハチームの応援をよろしくお願いします。皆さんのご来場を心よりお待ちしています!