TECH21 カラーのR1が初走行、5連覇に向け順調にキックオフ
6月25日(火)、鈴鹿8時間耐久ロードレース3メーカー合同テストが行われた。YAMAHA FACTORY RACING TEAMは午前、午後と各1時間半のセッションをこなし、耐久仕様の2019年型YZF-R1を初走行。終始好タイムをマークしながらコンスタントに走行。中須賀克行選手が2分06秒698で総合3番手と、5連覇に向けて順調な滑り出しとなった。
全日本ロードレース選手権を戦う中須賀と、スーパーバイク世界選手権に参戦するアレックス・ローズは、久々の顔合わせとなったが、このふたりでの鈴鹿8耐参戦は今年で4回目。普段からSNSでやり取りしている仲だけあって、最初から雰囲気は良好。
スーパーバイク世界選手権第7戦で負傷し、今回のテストには参加できなかったマイケル・ファン・デル・マークのことを心配し、復帰を心待ちにしながらも、予定通りにプログラムをこなした。明日は再び、それぞれ1時間半の走行を2回にわたり行う予定だ。
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(2分06秒698)
「久々に鈴鹿8耐仕様のYZF-R1を走らせて、周回するごとにフィーリングが戻ってきました。JSB1000仕様とはいろいろと違いがあるので、今はその感覚に体を馴染ませているところ。進化を感じられたし、手応えは上々です。マイケルの負傷は心配ですが、何があっても大丈夫なように準備はできています」
アレックス・ローズ選手(2分07秒391)
「今日の走行で、自分自身もYZF-R1もとてもいい調子だと確認できました。イタリアでのスーパーバイク世界選手権を終えてそのまま日本に来たので、ちょっと疲れがあり周回数はセーブしましたが、いいペースで走ることができました。鈴鹿8耐に来るといつもワクワクしますね! 明日の走行も楽しみです。マイケルの負傷は心配ですが、レースでは起こり得ること。彼が回復して今年も一緒に鈴鹿8耐を戦うことを楽しみにしています」
吉川和多留監督
「初めてTECH21のFZR750が鈴鹿8耐を戦った1985年、僕は高校生でした。憧れのチームウエアを着てこうして鈴鹿サーキットのピットにいるなんて、なんだか不思議です。同時に、先輩方の偉大な歴史に身が引き締まるのも確か。今日のテストでは、勝ち方を知っている自分たちの強みを確認できましたが、TECH21のカラーリングにふさわしい結果が残せるよう、さらにマシンを仕上げていきます。マイケルの回復次第で戦い方は変わってきますが、あらゆるパターンを想定しながらテストを進める予定です」