本文へ進みます
NEWS

1985年「ヤマハ TECH21 チーム」の復刻カラーを採用したYZF-R1を世界初公開

ヤマハ発動機株式会社は、2019年5月22日、東京都港区のAXIS GALLERYにて「2019鈴鹿8耐 参戦体制発表会」を報道陣向けに開催し、1985年の「ヤマハ TECH21 チーム」の復刻カラーを纏った「YZF-R1」を世界初公開するとともに、スローガンである「令和の序幕、R1」のもと、大会5連覇という目標を掲げ、鈴鹿8耐に向けてスタートを切りました。

会場で特に注目を集めたのが参戦マシン「YZF-R1」のカラーリングでした。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が復活した2015年から3大会はヤマハレーシングブルーを基調とし、昨年は発売20周年を記念した赤と白の特別カラーだったファクトリーマシンですが、今回は1985年の「ヤマハ TECH21 チーム」の復刻カラーを採用。MS統括部 MS戦略部部長の堀越慶太郎が「80年代後半に青春を過ごした方々に、再びサーキットへ足を運んでもらうために企画した」という狙いを紹介するとともに、中須賀克行選手や吉川和多留監督らがアンベールを行いました。

また大会に向けMS統括部 統括部長の辻幸一が「従来の219周からさらに1段高いレベルの220周を目指す」と語れば、中須賀選手も「これまで以上に8耐を盛り上げ、また#21に恥じないレースをして、5連覇を目指す」と力強く宣言し、発表会を締めくくりました。

中須賀克行選手談

「TEHC21については、当時、僕自身が幼く十分な知識はないのですが、諸先輩方の話からその大きな存在についてはよく知っています。そう考えると、実際にこの特別なTEHC21カラーのマシンに自分自身が乗って8耐を戦えることを誇りに思います。一方で、4連覇した過去を見ると、一つとして楽な戦いはありませんでした。なかでも昨年は優勝できてうれしかったのは事実ですが、決勝を欠場し悔しさの残る8耐になりました。でも今日こうしてここに立っているということは、またチャレンジできるということだし、今年は復刻のTEHC21カラーでなんとしても結果を出さなければなりません。チームメイトとは今年で3年目となりますが、チームスタッフも含め、これまで以上に一丸となり5連覇という記録に挑みます」

吉川和多留監督談

「TEHC21カラーが走っていた頃は高校生くらいで、とにかく憧れていた世代です。本音を言えば、ライダーとして参戦したいくらいな気持ちです。中須賀選手の言葉にもありましたが、同じメンバーで3年目となり、コース上だけでなくすべての面でコンビネーションがよく、笑顔の絶えない関係が作れています。さらに中須賀選手はもちろん、アレックス選手もマイケル選手もここまで好調で、チーム力は非常に高い。一方マシンは、ライバルが力を入れてきていますが、R1もまた底上げをするための作業をしている状況です。本番の決勝までにはポテンシャルを上げて、さらに強いヤマハを見せますので、ぜひご期待ください」

辻 幸一談(MS統括部 統括部長)

「当社は、2015年にファクトリー活動を再開して以来、4連覇を果たしていますが、楽に勝てたレースは1つもありませんでした。常にライバルとの争いの中でマシンの性能を高め、ライダーの努力とチームスタッフの献身的なサポートが実を結んでのことと思っています。2019年のYZF-R1は参戦5年目を迎えましたが、まだまだ進化を続けております。エンジンは、性能と燃費を昨年からひとまわり向上し、それに伴う信頼性もより確かなものになりました。車体も昨年とは異なるバランスを見出すことで、タイヤへの負荷を軽減しつつより安定したラップタイムを刻むことが可能となっています。皆さまもご存知の通り、今年はライバルとの競争がさらに激化することは明らかです。その中で今年の目標は、当社の最大の強みである熟成を重ねたYZF-R1とチームワークであり、従来の219周からさらに1段高く220周を走破して5連覇を目指します。皆さまのご声援をよろしくお願いします」

堀越慶太郎談(MS統括部 MS戦略部部長)

「2019年は、YZF-R1の初代モデルの発売から21周年を迎えたました。そこで、1985年にファクトリー参戦を開始して以来のエースゼッケン21のオリジンでもあるTECH21カラーを現在のYZF-R1で復刻しました。これは、近年増加傾向にある若者や新規層に当時の熱狂を知ってもらうきっかけとして、また最も鈴鹿8耐が熱かった80年代後半に青春を過ごした方々に、再びモータースポーツに興味を持っていただき、ご家族やご友人と一緒にサーキットへ足を運んでもらうために企画しました。この企画は、昨年より資生堂様と打合せを重ね、多大なるご協力のもと実現しました。この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。最後に、当社は5連覇の達成のため、着々と準備を進めています。今年のスローガン“令和の序幕、R1”にもあるように、令和元年に勝利を目指すヤマハの戦いに、今年もぜひご注目ください」

ページ
先頭へ