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冷静に着々と。#21に続きYART Yamaha Official EWC Teamがテストを開始

YAMAHA FACTORY RACING TEAMによるプライベートテストから約1週間。7月5日、日本、そして世界各国から集まった強力なライバルたちが顔を揃え、第40回記念大会に向けた初の公式テスト「4メーカー合同テスト」がスタートした。

EWC第4戦スロバキアラウンドを終え、拠点を置くヨーロッパから#7 YART Yamaha Official EWC Team(YART)が来日。しかしチームを待っていたのは「梅雨」の洗礼であった。そのため朝一のセッションはウエットでスタート。その後も雨が降っては止み、乾き始めたところで再び雨が路面を濡らす状況が続いた。

それでも今年に入り3戦に渡って過酷な状況を乗り越えてきたYARTのピットは、落ち着いたものだった。与えられた状況に向き合い、淡々と作業をこなす様子は、何ものにも動じないエンデュランスチームらしいしなやかさを湛えていた。

テストはすでに鈴鹿サーキットを知っているブロック・パークス選手、野左根航汰選手が1台のバイクに乗車し、セットアップを煮詰めていく。一方のマービン・フリッツ選手は今回が初の鈴鹿ということで、1台を専属で担当し、コンディションにかかわらずコースに慣れるため精力的に走行を繰り返した。午前中を終えてフリッツ選手は「ポイント・ポイントでとても難しい箇所はあるけど、一言で言えばとてもすばらしい!」とポジティブなコメントとともに、手応えをつかんでいた。

午後のセッションでは、パッチは残るものの後半はドライコンディションへ。満を辞してブロック選手と野左根選手がペースアップし、2分10秒7をベストタイムに初日を終えた。明日は天候が回復する予報。強敵がそろう鈴鹿8耐での表彰台獲得を目指し、さらにセットアップを磨き上げていく。

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