MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.18 10月5日 インドネシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第18戦インドネシアGP
■開催日:2025年10月3日(金)プラクテイス、4日(土)予選・スプリント、5日(日)決勝
■開催地:マンダリカ/インドネシア(4.301km)
CIRCUIT DATA

■開設:2021年
■コース長:4.301km
■ベストレースラップ:1分30秒539(2023年:E・バスティアニーニ)
■オールタイムラップレコード:1分29秒008(2024年:J・マルティン)
■2024年の優勝者:J・マルティン(ドゥカティ)
REPORT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP、マンダリカへ
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手とA・リンス選手は日本GPの後、台湾に立ち寄りファン・ミーティングに出席してから第18戦の舞台となるインドネシアへ向かった。マンダリカ・サーキットは素晴らしいロケーションやエキサイティングなコース、情熱的な地元ファンでライダーの人気を集めている。
台湾のファンと交流し、インドネシアの空港でも熱烈な歓迎を受けエネルギーをもらったクアルタラロ選手。マンダリカ・サーキットでは2022年に2位、2023年に3位を獲得しており、良い印象を持っている。多くの地元ファンに感動を与えるため、今回も好成績を目指す。
リンス選手も台湾やインドネシアのファンとの交流を心から楽しみ、週末に向けてモチベーションを高めている。日本GPの成果の上に、さらに改良を積み上げていくことが重要な目標となる。マンダリカでの最高成績は2022年の5位。
マンダリカ・インターナショナル・サーキットはインドンネシアのロンボク島に位置し、熱帯地域のトロピカルな風景に囲まれている。2022年にMotoGPのカレンダーに組み込まれ、今年4回目を迎える。コースは全長4.301キロ、723メートルに及ぶロングストレートと計17のコーナー(右11、左6)が設けられている。その多くが高速コーナーで、たびたびオーバーテイクが展開される。
Prima Pramac Yamaha MotoGP、復活に意欲
日本GPから1週間、Prima Pramac Yamaha MotoGPはインドネシアはロンボク島にあるマンダリカ・サーキットで第18戦に臨む。日本GPでは本来のポテンシャルを発揮しきれず苦戦したJ・ミラー選手とM・オリベイラ選手が、素早い巻き返しに意欲を燃やしている。
MotoGP開催4年目を迎えるマンダリカ・サーキット。初年度の2022年には現チームメイトのオリベイラ選手とミラー選手が序盤でトップ争いを展開し、ウエットコンディションで強さを発揮したオリベイラ選手が優勝、ミラー選手が4位を獲得している。
ミラー選手は2022年の4位のほか、2023年に7位を獲得。2024年はオープニングラップの転倒に巻き込まれてリタイアした。オリベイラ選手は2022年のウエットレースで優勝。昨年はフリープラクティスの転倒で手首を骨折し、出場を取りやめた。
第17戦終了時点でミラー選手は合計58ポイントでランキング18位、オリベイラ選手は合計26ポイントでランキング21位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計96ポイントでチーム・ランキング10位となっている。
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2、インドネシアGPへ
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手は今週末、マンダリカ・サーキットで開催される第18戦インドネシアGPに臨む。前回の日本GPでアルボリーノ選手は、多くの時間帯で表彰台圏内を維持したものの腕の手術の影響があり6位。ゲバラ選手は序盤で上位グループ走行中に転倒リタイアとなった。
このところ着実に調子を上げながら目標の順位に届いていないふたりにとって、ここマンダリカはリベンジのための重要なサーキットとなる。ゲバラ選手は2022年にMoto3で2位を獲得し、その年にチャンピオンに輝いた。一方、アルボリーノ選手は未だ表彰台に上っていないが、8位、6位、7位など常にトップ10に入っている。
第17戦終了時点でゲバラ選手は合計73ポイントのランキング16位、アルボリーノ選手は合計63ポイントのランキング17位。BLU CRU Pramac Moto2は合計142ポイントでチーム・ランキング10位となっている。
COMMENT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手
「台湾で楽しいひと時を過ごし、仕事に戻る準備が整いました。インドネシアはヤマハに合ったサーキットだと考えています。前回のもてぎはグリップ不足に悩まされて苦戦しました。マンダリカでは違うタイヤを履くことになるので様子を見ていきますが、おそらく好成績を狙っていけるのではないかと思います。GPウイークの前に大きなことを言うのは好きではありませんが、今回は予選も決勝もいい走りができると思っています。順位はわかりませんが、楽しめるコースを選ぶとしたらここマンダリカを選びます」
A・リンス選手
「もてぎではいくつか改善が見られ、いい週末になりました。でもまったく違うタイプのマンダリカでは、さらに良くなるのではないかと考えています。台湾では多くのファンと会うことができ励みになりました。インドネシアのファンもとても素晴らしいので、毎回楽しみにしています。今回はバトルに加わり、ファンの皆様のためにもエキサイティングなレースをお見せしたいと思っています」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「日本GPは良くもなく悪くもなくというところでした。全体を通してグリップの問題に苦しめられましたが、まったく異なるタイプのマンダリカでどんな戦いができるか楽しみです。マンダリカはグリップレベルが高く、ふたりが楽しめるコースです。またインドネシアのファンはとても情熱的で、もともと美しいサーキットをより魅力あるものにしてくれます。とは言え、今回もハードワークに変わりはありません。チーム一丸となって全力で臨みます」
Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手
「インドネシアGPを楽しみにしています。大好きなコースですし、スピードを維持できる長いコーナーがマシンに合っていると思います。日本GPでは長所と短所を確認し、まるでマシンテストのようになってしまいました。今回はなんとかリベンジしたいと思います。ウイーク初日を落ち着いてにスタートし、そこから強固な基盤を築いて好成績につなげることが目標です」
M・オリベイラ選手
「胸を張ってインドネシアにやって来ました。日本GPは決して楽なものではありませんでしたが、そのなかでもポイントを獲得することができました。ここも難しいコースですが、好成績が求められています。私にとっては2022年の優勝のような美しい思い出とともに、昨年の怪我のつらい記憶も残るコースです。いつものように全力を尽くして戦います」
G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)
「今週末をとても楽しみにしています。グリップレベルの高さで知られるコースではないので、楽な戦いにはならないでしょう。それでも電子制御システムの進歩が競争力向上を後押ししてくれかもしれません」
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手
「先週の日本GPでは、いいペースが出ていたのに序盤で転倒してしまいました。このインドネシアは大好きなコースですし、過去に何度か好成績を残しています。今度こそ目標の順位に近づきたいと思っています。気温と湿度が高く体力的にかなり厳しいコースですが、マシンのフィーリングが良く、リズムも順調なので全力で挑みます」
T・アルボリーノ選手
「もてぎでできなかったことを、ここマンダリカで成し遂げたいと思っています。数日間の休みで腕が回復しているはずですし、日曜日にいいレースができたことで、シーズン終盤に向けてモチベーションが高まっています」
A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)
「インドネシアはイサン(ゲバラ)とトニー(アルボリーノ)が楽しめるコースです。トニーの腕が回復し、イサンも前回日本での悔しさを乗り越えてくれていることを願っています。ふたりには、このところの好調を維持して表彰台に近づくため全力で戦ってもらいたいのです」