MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.17 9月28日 日本
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第17戦日本GP
■開催日:2025年9月26日(金)プラクテイス
■開催地:モビリティリゾートもてぎ/日本(4.801km)
MotoGP
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:38度
Moto2
■コースコンディション:ドライ
■気温:29度 ■路面温度:41度
REPORT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
クアルタラロ選手が8番手でQ2進出決定、リンス選手は19番手
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手がプラクティスで8番手を獲得してQ2進出を決定。チームメイトのA・リンス選手は19番手でQ1に進んだ。
クアルタラロ選手は午前中のフリープラクティス第1セッション(FP1)で、あまり好みではないタイヤを使い切って16番手。午後のプラクティス(PR)では残りのタイヤで序盤から好タイムをマークし、開始から28分後にトップに立ち残り13分までキープした。ハードプッシュを続けるなかで危うく転倒という場面がありコースアウトしたが、懸命に立て直してアタックを継続。ピットインやイエローフラッグもあり、終盤で一度は大きく順位を下げたものの、全26ラップ中の最終ラップで1分43秒594に更新し、トップから0.401秒差の8番手を獲得した。
リンス選手はFP1で22番手。午後からのPRも多くの時間帯をマシン・セッティングに費やした。終盤になってアタックを開始すると一時トップ10に浮上。ポジションをキープするべくプッシュを続け、全21ラップ中18ラップ目には1分44秒013まで更新したが、順位では後退し、トップから0.820秒差の19番手で終えた。
Prima Pramac Yamaha MotoGP
ミラー選手20番手、オリベイラ選手22番手
Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とM・オリベイラ選手は、プラクティス(PR)でそれぞれ20番手と22番手にとどまりQ2進出を決めることはできなかった。午前中に行われたフリープラクティス第1セッション(FP1)ではミラー選手が8番手、オリベイラ選手が10番手とともに好調ぶりを見せていたが、ソフト・コンパウンドを装着したタイムアタックでは思うようにペースが上がらなかった。
ミラー選手はPRの2回目の走行で転倒があり、幸い怪我はなかったものの、その後はタイムを更新することができず20番手。オリベイラ選手も終盤でタイムを伸ばせず22番手で終えた。ともにQ1からの復活を目指す。
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
アルボリーノ選手4番手、ゲバラ選手12番手でQ2進出
第17戦日本GPのプラクティス(PR)が行われ、BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のT・アルボリーノ選手とI・ゲバラ選手がそれぞれ4番手と12番手を獲得してQ2進出を決定した。
ふたりは午前中に行われたフリープラクティス第1セッション(FP1)から好調をアピールし、アルボリーノ選手が2番手、ゲバラ選手が6番手を獲得。アルボリーノ選手は右腕の手術後初のセッションで様子を見ながらの走行だったが、良好な経過が証明された。
午後からのPRでも持ち前のハードブレーキングの強みを活かし、ともに終始上位をキープして早々にQ2進出を決めた。ゲバラ選手は3番手でセッションを終了したが、リアタイヤ圧が規定を下回っていたためベストラップがキャンセルされ、1本目の走行で記録した2番目のタイムにより12番手となった。
MotoGP PRACTICE RESULT
Moto2 PRACTICE RESULT
COMMENT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(8番手/1分43秒594)
「コンディションは普通だったと思います。午前中は適切なタイヤ、ミディアム・タイヤを使いたくありませんでした。全員がソフトやハードを履いてミディアムを温存したのです。その分、午後はとても順調で、トップ10に入ることができてとてもうれしいです。Q1を突破するのは本当に大変なことなので、早々にQ2進出を決めることができて良かったです。決勝で安定したペースを維持できるよう、セッティングに取り組んでいきます。懸命に努力しており、一歩前進したいと思っています」
A・リンス選手(19番手/1分44秒013)
「悪くはありませんでした。プラクティス中にも、Q2に進めるかもしれないと思った瞬間もありました。トップとの差はかなり縮まっているのですが、最終的にはうまくいきませんでした。また最後のタイヤでアタック中にイエローフラッグが出されてコンマ数秒遅れてしまいました。ベストを尽くし、昨年のタイムより速くなっているので、さらにもう少し縮められるよう頑張ります。明日が楽しみです」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「もてぎ初日に一定の前進が見られました。序盤こそあまり良くありませんでしたが、午後は状況を転換し、ミディアムでもソフトでもいいペースで走ることができました。ファビオ(クアルタラロ)は多くの時間帯でトップをキープしました。アタック中、ひやりとする場面もありましたが、うまく対処し、予定外のピットストップのあとまた懸命にトライを続けました。このところ金曜日は苦戦してきたので、直接Q2に進出できたのは好調のサインです。アレックス(リンス)はセッティングの調整に集中し、1日を通して着実に前進しました。終盤でイエローフラッグに阻まれたこともあり、ポテンシャルを順位に反映できませんでしたが、収集したデータが明日以降に役立ってくれるでしょう。チームはこのあとも、明日の予選とスプリントに備えてパフォーマンスの最適化と安定性強化に注力していきます」
Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手(20番手/1分44秒113)
「正直に言って、ペースに関してはとてもいい感じになっています。最初のタイムアタックでは少し振動が出ていたためベストまではいきませんでしたが、自信はありました。そのあと2回目のアタックではベッツェッキ(アプリリア)とマルケス(ドゥカティ)が前にいて、私のペースは遅くも速くもなかったのですが、第5コーナーでいきなりクラッシュしてしまいました。たくさんの仕事をやり残してしまい、本当に残念です。マシンがとても好調なのに、このようなつまらないミスをしてしまいました。タイヤの温度も空気圧も問題なかったですし、前のラップより早めにブレーキをかけたにもかかわらず、コーナー途中で2速に入れた途端に転んでしまったのです。何が起こったのかわからず、頭を抱えるばかりでした。トップ10入りのチャンスを信じていたので残念です」
M・オリベイラ選手(22番手/1分44秒654)
「厳しい一日でした。プラクティス序盤はマシンのフィーリングがとても良かったのですが、タイムアタックではグリップ・バランスにかなり苦戦しました。その上、2回もイエローフラッグが出されたためチャンスがありませんでした。全体的に大変でした」
G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)
「プラクティス・セッションは思い通りにはいきませんでした。午前中のFP1は好調で、ジャックはミディアム・タイヤでも好タイムをマークしていました。Q2進出に自信を持っていましたが、最後のアタックに入ろうというところで転倒してしまいました。フロントタイヤが適切に機能していないようなので、原因を突き止めなければなりません。ミゲールも同様に苦戦していました。順調にスタートしたあと、タイムアタックでマシンのポテンシャルを十分に引き出すことができませんでした」
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
T・アルボリーノ選手(4番手/1分48秒969)
「いつもと比べて非常に好調な一日でした。走り出してすぐに好感触が得られましたし、ミサノ以降、重要な前進があり、乗るたびにどんどん良くなっています。今日のデータを注意深く分析し、このまま良い状態をキープするための方向性を見極めたいと思っています」
I・ゲバラ選手(12番手/1分49秒154)
「ヤマハのホームGPを好調にスタートすることができ、とてもうれしいです。チームが素晴らしい仕事をしてくれています。まだ細かいところを煮詰める必要がありますし、明日以降も全神経を集中していかなければなりません。チームメイトのトニー・アルボリーノを筆頭に、手強いライバルが大勢いますからね」
A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)
「一番大きなサプライズはアルボリーノです。腕の手術を受けたばかりなので、復帰戦がどのような展開になるか予想できないところもありましたが、彼は初めから非常に速く走っていました。腕の痛みはもうないようです。明日の朝、また状態を確認しますが、今は直接Q2進出を決めた喜びをかみしめたいと思います。ゲバラはいつもと同様、好調の走りを披露しました。終始、上位をキープし、素晴らしい仕事をこなし、多くの時間帯で単独走行をしながら好タイムを記録しました」