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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.17 9月28日 日本

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦日本GP
■開催日:2025年9月26日(金)プラクテイス、27日(土)予選・スプリント、28日(日)決勝
■開催地:モビリティリゾートもてぎ/日本(4.801km)

CIRCUIT DATA

■開設:1997年
■コース長:4.801km
■ベストレースラップ:1分45秒198(2022年:J・ミラー)
■オールタイムラップレコード:1分43秒198(2023年:J・マルティン)
■2024年の優勝者:F・バニャイア(ドゥカティ)

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
ホームGPに挑む

Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、モビリティリゾートもてぎで開催される第16戦日本GPを迎える。Prima Pramac Yamaha MotoGPの2人を含めたヤマハの4人のライダーは、サーキットへ向かう前に静岡県磐田市にあるヤマハ発動機株式会社本社を訪問。社員とあいさつを交わして日頃のサポートに感謝の意を表した。またA・リンス選手とJ・ミラー選手は東京・新宿で開かれたMotoGPオフィシャル・プレイベントに参加し、地元ファンと交流を深めた。

F・クアルタラロ選手は第16戦終了時点でランキング9位。もてぎでは4回のレースに出場し、2019年に2位表彰台を獲得している。本社訪問では執行役員の西田豊士、MS開発部長の鷲見崇宏、MS統括部長の竹田祐一、そして情熱あふれるヤマハ発動機社員と面会し、ヤマハのホームGPへの意欲をより一層高めた。

リンス選手は新宿で開かれたプレイベントで日本のモーターサイクル・レース・ファンと交流し、アジア・オセアニアラウンドのスタートを楽しみにしている。もてぎでは2018年にMotoGPで3位表彰台を獲得。ランキング19位からの浮上を目指しており、ポイント獲得が目標となる。

もてぎサーキットは1997年、マシンテストを目的に建設された。1999年に日本GP、翌年にパシフィックGPを開催してモータースポーツ・ファンの注目を集めた。2004年には鈴鹿サーキットに代わりMotoGP開催コースとなり、以来、その地位を維持している。全長4.8キロ、6つの左コーナーと8つの右コーナーを持ち、さまざまなハードブレーキングと加速が求められるコースは、エキサイティングなレースシーンの舞台として知られている。

Prima Pramac Yamaha MotoGP
日本GPで好成績目指す

サンマリノGPではM・オリベイラ選手が9位、J・ミラー選手が後方からの挽回で12位と健闘したPrima Pramac Yamaha MotoGPは、ヤマハのホームGP、第17戦日本GPでも好成績獲得を狙っている。ウイークスタート前日の水曜日にはヤマハ発動機株式会社本社を訪れ、執行役員の西田豊士、MS開発部長の鷲見崇宏、MS統括部長の竹田祐一らと面会。またヤマハ発動機社員と交流し、イノベーションセンターやヒューマンリサーチプロジェクト、エアクラフトリサーチなどさまざまな部門を訪問して「VSOP(バーチャル・ペダルパワード・エアプレーン・シミュレーター)」を体験した。ミラー選手はそのあと東京へ向かい、地元ファンとの交流イベントに参加した。

もてぎサーキットは全長4.8キロ。計14のコーナーの多くが時速100キロ以下のタイトな低速コーナーで、MotoGPコースのなかでも最も厳しいコースのひとつとされる。ブレーキメーカーのブレンボは、ブレーキ難易度をタイやオーストリアと並ぶ最高レベルの6と評価しており、とくに第1コーナーと第11コーナーが最も難しい。第1コーナーでは約5秒間ブレーキをかけ続け、第11コーナーは239メートルの間に時速310キロから85キロへ4.9秒で減速する下りのブレーキングゾーンになっている。ブレーキシステムへの負荷と気温を考慮し、ここでは標準の320mmカーボンディスクに代わり、355(または340)mmディスクが使用される。

ミラー選手は2022年に優勝したほかトップ10を4回、フロントローを2回獲得している。オリベイラ選手はMoto2で2位、Moto3で3位のほかトップ10を4回獲得、予選では2015年のMoto3での2位が最高位。

第16戦終了時点でミラー選手は合計58ポイントでランキング17位、オリベイラ選手は合計24ポイントでランキング21位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計85ポイントでチーム・ランキング11位となっている。

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
日本GPで表彰台を目指す

Moto2世界選手権はヨーロッパ大陸を離れ、アジア・オセアニアを舞台に行われるフライアウェイ・ラウンドを迎える。その初戦となる第17戦日本GPはヤマハのホームレースであり、多くのサポーターやヤマハ経営陣が見守る特別なレース。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手は、この重要な舞台で表彰台獲得を目指している。

アルボリーノ選手はサンマリノGPで9位と活躍したが、その後スペイン・バルセロナの病院で右前腕の手術を受けたばかりで体調は未知数。一方、アルボリーノ選手に続く10位でゴールしたゲバラ選手は心身ともに良いコンディションを維持しており、初表彰台への期待がかかっている。

ゲバラ選手にとって同コースを走るのは4回目。1回目の2022年にはMoto3で優勝を果たし、同年チャンピオンに輝いた。アルボリーノ選手は2018年のMoto3と2022年のMoto2での6位が最高位となっている。

第16戦終了時点でゲバラ選手は合計79ポイントでランキング14位、アルボリーノ選手は合計53ポイントでランキング17位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計132ポイントでチーム・ランキング9位となっている。

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手

「日本でのレースはいつもとてもユニークです。ファンの皆さんは特注のお面や横断幕、ウエア、シューズなどで応援してくれるので、パドックが特別な雰囲気になるのです。私たちチームはかなりモチベーションが上がっており、今回も100%の力で臨みます。初日の金曜日から順調にスタートできるよう期待しています。準備はできています」

A・リンス選手

「1週間の短いブレイクが終わり、今季2回目となるアジア・オセアニア遠征が始まります。日本GPは私たちにとって非常に重要です。ヤマハのホームレースなので、技術者やスタッフ全員が私たちのパフォーマンスを注視することになります。日本のファンは素晴らしく、彼らのサポートがプッシュへのモチベーションをより一層、高めてくれます。レースウイークのスタートが楽しみです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「日本GPはヤマハにとって特別な大会です。また私たちチームにとっても、ヤマハの仲間たちや多くの熱狂的ファンの前で戦う今大会は非常に大きな意味を持っています。シーズン2度目のフライアウェイ・ラウンドの始まりでもあり、2026年を見据えた重要な局面です。日本はヤマハのファイティング・スピリットを示す絶好の場所です。チームはいつも通り、ファンの皆様に素晴らしいショーをお見せするべくベストを尽くします」

Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手

「もてぎに戻ってくることができてワクワクしています。ヤマハにとって非常に重要なレースであると同時に個人的にとってもとても特別な場所です。最後に優勝したのがこのコースなのです。日本GPのすべてが大好きで、日本のファンも本当に素晴らしいです。そのことは、鈴鹿8時間耐久レースで表彰台に立ったときに改めて感じましたし、今日の磐田市のYMC本社訪問や東京のイベントでファンに迎えられたときにも同様でした。大好きなコース、そして私の力を引き出してくれるコースを走るのが本当に楽しみです」

M・オリベイラ選手

「私にとって特別なレースです。Prima Pramac YamahaでヤマハのホームGPを走るからというだけでなく、私自身、この国に魅了され、毎年ここに戻ってくるのを楽しみにしているからです。しかも今回は日本メーカーのライダーとして走るので一層特別です。磐田市にあるヤマハ本社を訪れ、社員の皆さんの大きな情熱を感じ、今回もこのところの好調をしたいと心から思いました。レース毎に前進し、パフォーマンスが上がってきていることが大きなモチベーションになっています」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「前回のサンマリノGPで好成績を獲得し、今回はヤマハのホームGPで同様の好調を目指します。もてぎではハードブレーキングが不可欠で、これはヤマハの強みのひとつですが、立ち上がりではいつも以上に苦労するかもしれません。このところの進化が継続し、私たちを応援してくれる大勢のヤマハ・ファンの前で好成績を獲得できるよう頑張ります」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手

「日本は大好きな場所です。もてぎではいつも速く走れるし、以前Moto3で優勝も果たしています。私のライディング・スタイルにとても合っているので、このところの好調の波に乗り目標を達成したいです」

T・アルボリーノ選手

「手術で腕上がりの問題が解消され、今は心が穏やかになりました。私の気持ちのなかでは100%の状態でここに来られたと思っています。コースに出て数ラップ走ったときに状態がより明らかになるでしょう。私自身は自信を持っています。アジア・ラウンドはいつもエネルギーをくれますし、前回のミサノでもライディングについて良い兆しが見られました。モチベーションが上がっており、自分自身が楽しむと同時にチームのみんなを笑顔にしたいと思っています」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「1年に1度しか走らないコースなので、展開を明確に予想するのは難しいと思います。でも理論上はイサン(ゲバラ)にとても合ったコースなのです。彼はハードブレーキングに長けていて、もてぎはまさにそのためのコースです。また高速ストレートでは私たちのマシンがとても速いので、私はかなり自信を持っているのです。トニー(アルボリーノ)は前腕の手術を終えたばかりなので、今回は出場するだけでいいと思っています。少しずつ状態を観察していきます」

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