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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.17 9月28日 日本

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦日本GP
■開催日:2025年9月27日(土)予選/スプリント結果
■開催地:モビリティリゾートもてぎ/日本(4.801km)

MotoGP
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:26度/路面温度:43度
■スプリント 気温:27度/路面温度:38度
■周回数:12周(57.612 km)
■PP:F・バニャイア(1分42秒911/ドゥカティ)
■FL:F・バニャイア(1分43秒721)

Moto2
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:45度
■PP:M・ゴンザレス(1分47秒925/Kalex)

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
クアルタラロ選手が6位獲得、リンス選手は18位

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手がスプリント・レースで6位を獲得し、4ポイントを加算した。チームメイトのA・リンス選手はオープニングラップの第1コーナーで発生した多重クラッシュを避け、大きく後退したあと18位まで挽回した。

クアルタラロ選手は5番グリッドからスタートし、始めにやや下げたあと6番手を確保してオープニングラップを終了。前の5台から少しずつ水をあけられ、後方から追い上げてくるライバルたちを懸命に抑える展開となった。L・マリーニ選手(ホンダ)がすぐ近くまで迫ってきたが、クアルタラロ選手は最後までポジションを守り切り、トップから8.913秒差の6位でチェッカーを受けた。

リンス選手は19番グリッドからスタート後、オープニングラップの第1コーナーで発生したアプリリア・ファクトリー2台によるアクシデントに巻き込まれてしまう。コース上を滑っていくライダー2人とマシン2台を避けるために一旦グラベルへ出たあと、壁にぶつかる前に巧みにマシンを制御してコースに復帰。しかしその時点で21番手に後退し、前の集団から大きく離されてしまった。その後はデータ収集に専念し、2台の転倒と1台のリタイアにより18位に上がってゴールした。トップとの差は43.428秒だった。

この結果、クアルタラロ選手は合計141ポイントでランキング8位、リンス選手は合計45ポイントでランキング19位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計186ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計172ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。

Prima Pramac Yamaha MotoGP
オリベイラ選手15位、ミラー選手は転倒リタイア

Prima Pramac Yamaha MotoGPのM・オリベイラ選手がスプリントで15位。チームメイトのJ・ミラー選手は最終ラップで転倒してリタイアとなった。

第17戦日本GPのスプリント・レースは波瀾の展開。スタート直後の第1コーナーでJ・マルティン選手とM・ベッツェッキ選手(ともにアプリリア)が接触転倒し、その影響を受けた後続集団が大混乱となった。オリベイラ選手は何とか転倒を免れたものの大幅に順位を下げ、長い距離を懸命に挽回して15位でチェッカーを受けた。

ミラー選手もぎりぎりのところで接触を避け、着実な走りで14番手から11番手まで挽回。最終ラップまでポジションをキープしていたが、第9コーナーで転倒し、そのままリタイアとなった。

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
ゲバラ選手10番手、アルボリーノ選手11番手

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手はフロントロー獲得を目指してQ2に臨んだが、ゲバラ選手は1分48秒584で10番手、アルボリーノ選手は0.027秒差の11番手となりグリッド4列目で並ぶこととなった。

ふたりとも決勝用セッティングではハイペースを披露しており、そのリズムは表彰台候補の一角に位置づけられる。トレードマークともなっている爆発的なスタートと力強いレース・パフォーマンスで好成績獲得を狙っていく。

MotoGP QUALIFYING RESULT

MotoGP SPRINT RESULT

Moto2 QUALIFYING RESULT

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(6位)

「トップグループを追い上げることができず、代わりに後続を抑えてポジションを守らなければならない状況でした。全力でプッシュし、序盤では1分44秒台が出ていました。私たちにとってはかなり速いペースですが、上位陣とバトルするにはまだ足りませんでした。明日の決勝レースも難しいチャレンジになりますが、ハード・ブレーキングの優位性は自分でよくわかっています。ルカ(マリーニ)のほうがペースは上でしたが、何としてもポジションを守らなければならず、かなりいい仕事ができたと思います」

A・リンス選手(18位)

「マルティンかベッツェッキかどちらかのマシンともう少しで接触するところでした。危うく転倒しそうになり、第1コーナーを真っ直ぐ行ってしまいました。マシンがどんどん近づいて来るのが見えましたが、ぶつからずに済み本当にラッキーでした。このようなクラッシュは怪我につながりやすいのです。1周目で30秒ほど遅れてしまい、単独走行になりました。今日はセッティングを少し変更していてフィーリングはとても良いというわけではありませんでしたが、ペースは悪くなく、1分44秒台~45秒台が出ていました。これからデータをしっかり分析します。明日はセッティングを以前のものに戻して比較する予定です。リベンジを目指します」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「ファビオ(クアルタラロ)は午前中のQ2で力強いパフォーマンスを披露し、午後のスプリントではディフェンシブな走りを見せました。序盤で6番手につけ、そのポジションをしっかりキープし、マリーニのプレッシャーに耐え続けて自分自身とチームのために4ポイントを稼いでくれました。アレックス(リンス)は序盤で不運に見舞われました。第1コーナーのアクシデントの当事者にはなりませんでしたが、混乱を避けるためグラベルへ出るしかありませんでした。ここはグラベルが非常に深く、マシンを安全にコースに戻すには技術と忍耐が必要です。結局、ライバルとのバトルのチャンスを失ってしまいました。明日もうひとつレースが残っているので、今日のデータを最大限に活用してさらなるポテンシャル向上を目指します」

Prima Pramac Yamaha MotoGP
M・オリベイラ選手(15位)

「非常にタフなレースでした。第1コーナーでのアクシデントに巻き込まれずにすんだのはラッキーでした。でもあのあと順位は期待できなくなってしまったため、明日に向けてフィーリング改善の方法を考えることに集中しました。難しい戦いになるとは思いますが、いくつか良いアイディアがあります。目標はポイントを持ち返ることです」

J・ミラー選手(DNF)

「Q1では好タイムが出ましたが、残念ながらQ2進出には届きませんでした。スプリントでもフィーリングが良く、順調にいい位置をキープできていました。フロントのタイヤ圧はかなり高くなっていたのですが、最終ラップの第9コーナーまでは何も兆候はありませんでした。そしていきなり転倒してしまったのです。あまりお話しできることはありません。ただ自分自身に失望し、チームに申し訳なく思っています。でもまだ明日があるので良い結果を持ち返れるよう頑張ります」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「ジャック(ミラー)の最終ラップの転倒は本当に残念です。起きてはいけないことでした。チームとしては、今後このようなミスが出ないようにするためにどうするべきかを考えなければなりません。あのときの順位は、まさに彼に期待していたもので、トップ10あたりがチームの今の実力だと考えています。一方でミゲール(オリベイラ)は非常に不運でした。第1コーナーでマルティン選手の転倒の影響を受けて大きく遅れ、順位も大幅に落としてしまいました。本来はもっと上へ行けたはずですが、実力を結果に反映できずに終わりました」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手(10番手/1分48秒584)

「全力を注ぎましたが最終的に10番手となってしまいました。これが自分のウイークポイントで、決勝への影響もよくわかっています。でも全体的にペースは良かったですし、マシンのフィーリングもしっかりつかめています。データを分析してさらに改良し、ベストのレースを目指します」

T・アルボリーノ選手(11番手/1分48秒611)

「パーフェクト・ラップを達成することができませんでした。コンディションが少し変わり、今までのセッションと同じフィーリングは得られませんでした。ペースは悪くないので決勝はきっとうまくいくと確信しています」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「ふたりともラップタイムを更新しています。でもこのレベルからさらにプッシュしていこうというときには、以前はなかったさまざまな問題が出てくるものです。そのため、目標であり本来いるべき場所だと考えている前2列を逃してしまいました。それでも明日の決勝には自信を持っています。イサン(ゲバラ)は決勝での強さを何度も証明していますし、トニー(アルボリーノ)も腕の問題がなくなりベストの状態なので安心しています」

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