本文へ進みます

MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.16 9月14日 サンマリノ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦サンマリノGP
■開催日:2025年9月12日(金)プラクテイス
■開催地:サンマリノ/イタリア(4.226km)

MotoGP
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:37度

Moto2
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:36度

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
クアルタラロ選手12番手、リンス選手20番手

第16戦サンマリノGP初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手とA・リンス選手はプラクティスでそれぞれ12番手と20番手にとどまり、Q2進出を決めることはできなかった。

前回に続き、ゼッケンとグローブにサーキットに合わせたスペシャルカラーを採用したクアルタラロ選手。午前中のフリープラクティス第1セッション(FP1)で2番手と好調ぶりを見せ、午後からのプラクティス(PR)でトップ10入りを目指した。最初のタイムアタックで1分31秒133を記録して5番手。2回目の走行では全26ラップ中の最終ラップで1分31秒090まで更新したが、わずかに届かず12番手に留まった。トップとの差は0.601秒、トップ10には0.175秒差だった。

リンス選手は調子をつかむまでにやや時間がかかり、FP1は18番手。ここから着実にペースを上げていき、PRでは最初の20分間で13番手に浮上、その後も終盤まで14番手をキープした。しかし最後のタイムアタックが始まると20番手に後退。全28ラップ中27ラップ目で1分31秒682に更新したが、順位は変わらなかった。トップとの差は1.202秒だった。

Prima Pramac Yamaha MotoGP
ミラー選手16番手、オリベイラ選手22番手

Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とM・オリベイラ選手は、プラクティスでそれぞれ16番手と22番手にとどまった。

ミラー選手はおもに第1セクターで苦戦し、本来の力を発揮しきれなかった。FP1では13番手につけていたが、プラクティスでは残り10分で転倒もあり十分にタイムを伸ばすことができなかった。 オリベイラ選手はマシンに好感触を得られず、FP1では2度の転倒とより一層、厳しい状況。さらにプラクティスでは電子制御システムに不具合があり、走りにも影響を及ぼした。

Yamaha Factory Racing Team
A・フェルナンデス選手、V4エンジン搭載プロトタイプ・マシンを実践テスト

Yamaha Factory Racing Teamは第16戦サンマリノGP初日、V4エンジンを搭載したプロトタイプ・マシンのテスト・プログラムをスタートした。ワイルドカード参戦のA・フェルナンデス選手のこの日の目標は、マシン開発を後押しする有効なデータを収集すること。プラクティス(PR)では19番手につけた。

フリープラクティス第1セッション(FP1)では順位を上げたり下げたりしながら最終的に21番手で終了。PRの1時間の走行でより多くのデータ収集を目指し、チーム・プランに沿って熱心に作業を進めながら計20ラップを走破した。終盤のタイムアタックでは少しずつ着実にポジションを上げていたが、不運な転倒があり、それ以上のプッシュはできなかった。全20ラップ中18ラップ目に1分31秒678のベストタイムを記録し、トップから1.198秒差の19番手で初日を終えている。

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
ゲバラ選手8番手、アルボリーニ選手はトラブルで19番手

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手はプラクティス(PR)でそれぞれ8番手と19番手。ゲバラ選手はQ2進出を決定したが、アルボリーノ選手はQ1に進むこととなった。

このところ成長著しいゲバラ選手は今回も好調をキープ。マシンのフィーリングもますます向上しており、PRではトップからコンマ4秒差の1分35秒061を記録して8番手を獲得した。アルボリーノ選手はセッション序盤で燃料ポンプに不具合が発生し、長時間にわたり待機を強いられた。再スタート後は数ラップしか走行できず、十分にペースを上げられないまま19番手にとどまった。

MotoGP PRACTICE RESULT

Moto2 PRACTICE RESULT

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(12番手/1分31秒090)

「今日は残念ながら良いフィーリングが見つかりませんでした。グリップ不足というよりは、どこか不安定な感じがあって自信が持てない状態です。タイヤを替えるとフィーリングも変わり、プッシュに必要な感覚が失われてしまうのです。12番手には満足できませんが、明日に期待します」

A・リンス選手(20番手/1分31秒682)

「これまでのGPウイークと比べれば、順調な金曜日だったと思います。作業はとてもうまく進んでいます。タイムアタックでは何度もイエローフラッグが振られて1周目にアタックできませんでした。それがなければあと0.2秒ほど詰められたはずですが、それでもまだトップ10には届きません。改善の余地がまだまだあります。今日は難しい一日になってしまいましたが、明日がどうなるか見守ります」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「アップダウンの激しい一日だったと言っていいでしょう。ファビオ(クアルタラロ)はFP1で好結果を得ましたが、全体的には、タイムアタックで持ち前の"マジック"を披露するだけの自信が持てない状況でした。直接Q2へ進むチャンスを逃してしまったことは残念です。アレックス(リンス)も同じような困難を経験しました。午後は少し良くなりましたが、タイムアタックでは、ライバルたちに比べてソフト・タイヤの恩恵を十分に活かせず、期待したほどの伸びが見られませんでした。チームは今夜から明日の午前中にかけて作業を続け、改善が必要なところを特定していきます。スプリントと決勝に向けてパフォーマンス・レベルを上げていくことに集中し、最善のセッティングを見つけてふたりをサポートしたいと思っています」

Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手(16番手/1分31秒500)

「初日としてはまずまずというところです。ペースは出ているのですが、すべての条件を揃えることができませんでした。理想のタイムは31秒0で、今日のベストラップは31秒2でしたがキャンセルされ、31秒5が採用されました。つまり本来のタイムから0.5秒遅れているのです。コース上のいくつかの場所で改善が見られ、かなりいいペースで走れていましたが、残念ながら順位を上げられずQ1に進むことになりました。もっと上を目指していかなければなりません」

M・オリベイラ選手(22番手/1分32秒369)

「非常にトリッキーな一日でした。最初のセッションで2度も転倒してしまい、うまく説明できないのですが、とくに2回目はフロント・タイヤがただギブアップしてしまいました。セッティングも順調ではありません。かなり神経質なマシンで、フロントが大きくねじれてしまうのです。午後のプラクティスでは1台のマシンで大きな前進があったのですが、電子制御に問題が出てマシンの挙動がおかしくなりました。何度もウイリーしたかと思えば次は何も起こらないというような状態で、トラクションコントロールが完全に止まってしまったようでした。そのあともう1台のマシンでタイムアタックを試みましたが、午前中と同様の問題があり思うようにプッシュできませんでした。タフな一日でしたが、明日は大幅な改善を期待します」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「非常に厳しい状況でした。ある意味では、他のセクターを見ればジャック(ミラー)はトップ10から大きく離されているわけではありません。とくに大きな問題になっているのが第1コーナーで、その他の場所ではわずかに遅れるか、あるいはほぼ差がないと言っていいと思います。コースの最初のパートについて改善しなければならず、簡単ではありませんがトライを続けます。オリベイラについては、私たちは残念ながら理想的なセッティングを見つけられませんでした。電子制御システムの問題もあり、マシンに好感触を得られませんでした。2度の転倒の影響も大きいですが、マシンが決して良い状態でなかったことは明らかです」

Yamaha Factory Racing Team
A・フェルナンデス選手(19番手/1分31秒678)

「順調な一日でした。かなり忙しかったですが、最終的にはポジティブな結果が得られました。午前中のセッションでは安全センサーに小さな問題がありましたが、深刻なものではなかったので、そのあとも計画通りに作業を続けることができました。いつものテストのような感覚で大幅な変更を施し、それが機能してくれました。ウイークを迎えるにあたり、ラップタイムについては何も考えていませんでした。レースを楽しむために競争力を高めたいという気持ちはありましたが、今回の目的はあくまでもV4エンジンのプロトタイプ・マシンの改良です。でも最終的には、その両方を達成することができました。十分な競争力があり、フィーリングも向上しています。2回目のタイムアタックではミスをしてしまいました。このマシンで本格的なアタックをするのは初めてで、2本目のタイヤは感触が良かったのですが、プッシュし過ぎでしまいました」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手(8番手/1分35秒061)

「ミサノ初日の展開に非常に満足しています。午前中はいくつかの場所で自信が持てないところもありましたが、速さは十分に出ていました。もちろん適応の要素も重要で、前回のバルセロナはグリップがかなり低かったのですが、ここは大幅に高くなっていてセッティングについても調整が必要でした。午後は、より自信が深まり大きく前進できました。まだ改善の余地はありますが、全体的にはとても好調なスタートとなりました」

T・アルボリーノ選手(19番手/1分35秒572)

「プラクティスでテクニカル・トラブルがあり、長い時間ピットにとどまることになってしまいました。新品タイヤは1セットだけだったので、1回しか走行できず、残念ながらQ2に届くほどのタイムを記録することはできませんでした。明日はQ1で15分間走行できるので、フィーリングを向上させてQ2進出を目指します」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「イサン(ゲバラ)はフォームを確立して素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。ここ数戦は、手を負傷していたときでさえ、たびたび良い走りをしていますが、今回もまた、成長への着実な歩みを披露しました。しかもベストタイムは単独走行で記録されたものです。力の証明であり、自分の能力への自信を表すものです。トニー(アルボリーノ)はセッション序盤でフューエルポンプにトラブルが出てしまいました。新しいタンクに乗せ換えて再びコースに送り出そうとしたとき、彼はベストのタイミングを待つためしばらくピットにとどまっていました。再スタート後は数ラップしかできず、十分にタイムを短縮することができませんでした」

ページ
先頭へ