本文へ進みます

MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.16 9月14日 サンマリノ

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦サンマリノGP
■開催日:2025年9月12日(金)プラクテイス、13日(土)予選・スプリント、14日(日)決勝
■開催地:サンマリノ/イタリア(4.226km)

CIRCUIT DATA

■開設:1972年
■コース長:4.226km
■ベストレースラップ:1分31秒791(2023年:F・バニャイア)
■オールタイムラップレコード:1分30秒390(2023年:J・マルティン)
■2024年の優勝者:M・マルケス(ドゥカティ)

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP、ミサノへ

Monster Energy Yamaha MotoGPは1週間前のカタルニアGPの勢いをそのままに、今週はミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへ移動して第16戦サンマリノGPに臨む。決勝翌日の月曜日には同サーキットでオフィシャル・テストも予定されている。

クアルタラロ選手はカタルニアGPのスプリントで2位、決勝で5位と活躍してランキング8位。ここミサノは2021シーズンのタイトル獲得を決定した思い出のサーキットで、その年と2019年に2位表彰台に上っている。

リンス選手は2013年と2014年にMoto3で優勝、2016年にMoto2で2位と計3回表彰台を獲得。MotoGPでは2018年の4位が最高成績となっている。カタルニアGPは転倒リタイアに終わったが体調は万全で、今回はリベンジを狙う。第15戦終了時点でランキングは19位。

ミサノ・サーキットは1972年に開設され、80年代から90年代前半までイタリアGPを開催。2007年に安全面のレギュレーションに沿って大規模な改修が行われ、全長4.2キロ、時計回りのコースとして再びMotoGPの日程に組み込まれた。新たにシケインも設けられ、左コーナーが6、右コーナーが10の現行のレイアウトとなった。

Prima Pramac Yamaha MotoGP
ミラー選手とオリベイラ選手、自信を深めてサンマリノへ

第15戦カタルニアGPから5日、Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とM・オリベイラ選手は1,236㎞移動してミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへやって来た。第16戦サンマリノGPではチャンピオンシップのポイント加算を目指す。

第15戦ではオリベイラ選手がスプリント10位、決勝9位と今季自己ベストの活躍を見せた。ミラー選手はオープニングラップで他車との接触により最後尾まで後退したあと挽回し、14位でゴールした。

ミサノ・サーキットは11種類のブレーキングゾーンを持ち、1ラップ中に28秒間のブレーキが必要となり、最も過酷なコースのひとつとされる。ブレーキシステムのサプライヤー、ブレンボによれば6段階中4番目にランクされ、とくに第1、第8、第9コーナーで最も負荷が高くなる。超高速のロング・ストレートは存在しないが、MotoGP屈指の難しいコーナー「Curvone」では時速約300キロに達する。また時速90キロ以下で旋回するその他の5つのコーナーでは、ブレーキの正確性やコーナリングの俊敏性、素早い加速が求められる。YZR-M1は同様に厳しいバルセロナ-カタルニア・サーキットで電子制御やセッティングで進歩が見られており、今回もミラー選手とオリベイラ選手の活躍に期待がかかる。

オリベイラ選手は2015年にMoto3で2位、2018年にMoto2で2位を獲得。MotoGPでは2020年の5位を最高に2023年も6位と健闘した。ミラー選手は2014年のMoto3で3位表彰台を獲得したほか、何度もトップ10入りしている。予選でも速さを見せ、2014年のMoto3と2022年のMotoGPでポールポジション、2018年、2020年、2021年は2位を獲得している。

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2、サンマリノGPへ

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は今週末、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでサンマリノGPに臨む。

前回のカタルニアGPで5位獲得と活躍したI・ゲバラ選手は、今季何度も近づきながら未だ届いていない表彰台に照準を定めている。一方、ここまで苦戦が続いているT・アルボリーノ選手は母国ファンの前で復活を目指す。

アルボリーノ選手は2019年のMoto3と2024年のMoto2で3位表彰台。ゲバラ選手もチャンピオン・イヤーとなった2022年に3位を獲得している。アルボリーノ選手は予選でも速さを披露し、昨年のポールポジションのほか、2020年に2番手、2019年に3番手でそれぞれフロントローを獲得した。

第15戦終了時点でゲバラ選手は合計73ポイントでランキング15位、アルボリーノ選手は合計46ポイントでランキング18位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計119ポイントでチーム・ランキング9位となっている。

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手

「カタルニアGPは全体的に非常に好調でした。ウイーク初日はやや苦戦しましたが、そのあとチームが素晴らしい仕事をしてくれたので土曜日と日曜日はいいレースができました。今回は初日の最初のセッションから好スタートを切りたいと思っています。この場所にはとても良い思い出があり、大好きなコースです。直接Q2へ進み、できるだけ前の方のグリッドを獲得し、またレースをエンジョイしたいです」

A・リンス選手

「前回のカタルニアGPは日曜日に改善が見られていただけに悔しい結果になっていまいました。その意味でも1週間後に次のレースを迎らえるのはいいことで、前回の成果をここでも試したいと思います。ウイークのあとにはオフィシャル・テストが予定されており、このコースでとてもたくさんの周回を走ることになります」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「カタルニアGPが好調だったので、ますますチームの士気が上がっています。ここ数週間はとても忙しく、前回のレースウイークのあとバルセロナでプライベートテストがあり、今は次のGPに臨み、さらに来週月曜日にはまたミサノでテストがあります。このようにイベントが続くとライダーやチームに負担がかかりますが、誰もが最良の結果を達成すべくモチベーションを高めています。ここは雰囲気が素晴らしく、第2のホームGPのように感じられ、チームにとっても大好きなコースのひとつなので、きっとエンジョイできるでしょう」

Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手

「アイ・ラブ・ミサノ!アイ・ラブ・イタリア!サンマリノGPを迎えられてとってもハッピーです!このコースが本当に大好きで、いつも速く走っていましたし、競争力もありました。ヤマハのマシンもまた、クレイジーなほどのロング・ストレートがないこのコースで、必ずいい走りをしてくれると信じています。グリップ・レベルが高いのでいつもフィーリングがとてもいいです。それに友人もたくさんいます。彼らに会って、素晴らしい雰囲気のなかでレースができるのは特別です」

M・オリベイラ選手

「ミサノ・ワールド・サーキットは、バルセロナよりもはるかにグリップが高いので、うまく適応することが大切です。前戦での勢いを維持したまま、今回のレースに臨むので、この好調を維持することが目標です。そのためには予選、特にタイムアタックラップを改善する必要があります。今のところ、私たちの真の実力をタイムアタックで出し切れていないからです。早くコースに戻って作業を始めたいと思っています。

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「先週のカタルニアGPではヤマハがシーズン序盤の勢いを取り戻しました。ここミサノは技術面もグリップ・レベルもまったく異なっていますが、私たちは今回も好成績をあげられると確信しています。前回はセッティングや電子制御システムで効果的な解決策が見つかりました。それらが今回も同じようにうまく機能してくれるかどうか楽しみです」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手

「ミサノでは2022年に表彰台に上っているのですが、実は私にとっては最もフィーリングの良いコースというわけではありません。しかし好き嫌いの感覚は、成績や調子にも左右されるものだと思います。そして今の私はまさに絶好調です。この勢いをキープし、常に高い競争力を持ってトップライダーたちと戦いたいと思います。前回のバルセロナは非常に素晴らしく、決勝5位という結果だけでなく、ウイークを通じて確実な進歩がありました。身体の状態も万全です。ここミサノは決して楽なコースではなく、実際は非常に厳しい場所も何か所かあるのですが、チームとともに大きな熱意をもって臨むことで今回もまたいい走りができると信じています」

T・アルボリーノ選手

「ミサノの路面のタイプが私たちの味方ではないことはわかっていますが、そのことに影響されてはいけません。ここ数戦とは異なるセッティングを試し、ボスコスクーロのフロントエンドのフィーリング向上を図ることが重要だと考えています。いつものようにハードにプッシュし、何としても成果につなげたいと思っています」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「ついに私のホームGPがやって来ました。そして非常にポジティブな気持ちで今大会を迎えています。イサン(ゲバラ)は素晴らしい状態にあり、重要なポジションにどんどん近づいていて、今回もトップグループで戦うことを目標としています。トニー(アルボリーノ)はここ数戦、厳しい戦いが続いていますが、私は彼の復活への意欲を信じています。以前の彼の姿を見るためには母国のファンや友人の力が大きな助けになるでしょう。コースはヘビーブレーキングのコーナーが多く、私たちに合っています。とくにブレーキングで強さを発揮してきたイサンにとっては重要な切り札になるでしょう」

ページ
先頭へ