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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.12 7月20日 チェコ

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦チェコGP
■開催日:2025年7月18日(金)プラクテイス、19日(土)予選・スプリント、20日(日)決勝
■開催地:ブルノ/チェコ(5.403km)

CIRCUIT DATA

■開設:1987年
■コース長:5.403km
■ベストレースラップ:1分56秒027(2014年:D・ペドロサ)
■オールタイムラップレコード:1分54秒596(2016年:M・マルケス)
■2020年の優勝者:B・ビンダー(KTM)

REPORT

MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP、ブルノへ向けスロットル全開

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手とA・リンス選手はドイツのザクセンリンクからチェコのブルノへと移動し、第12戦を迎える。同サーキットで5年ぶりのMotoGP開催となる。

第11戦ドイツGPはスプリントがウエット・コンディション、決勝がドライ・コンディションとなり、ライダーたちのライディング・スキルが試される大会となった。クアルタラロ選手はスプリント3位、決勝4位と活躍してランキング10位。今回も勢いをそのままに再びポイント獲得を目指す。同サーキットでは2019年と2020年の計2回出場し、ともに7位を獲得している。

リンス選手はドイツGPで厳しい展開を強いられて現在はランキング18位。ここブルノでは2週間前のプライベート・テストでマシンのベース・セッティングを構築しており、レースウイークのスタートを楽しみにしている。Moto2で2015年に3位、2016年に2位を獲得。MotoGPでは2019年と2020年に4位と健闘している。

チェコGPは1950年、公道を利用して初開催。1965年から1982年まで世界選手権の舞台となった。1980年代にサーキットが建設され、1987年には全長5.4キロ、6つの左コーナーと8つの右コーナーを持つ近代的なコースでFIMチェコGPが開催された。2021年から2024年のブランクを経て、今年は5年ぶりにMotoGP開催が実現した。

今回はA・フェルナンデス選手がYamaha Factory Racing Teamからワイルドカード・ライダーとして参戦することとなっている。

Prima Pramac Yamaha MotoGP、プライベート・テストの成果に期待

ブルノ・サーキットでのMotoGP開催は2020年以来、5年ぶりとなる。Prima Pramac Yamaha MotoGPは2週間前にここでプライベート・テストを行っており、その優位性に期待している。

流れるようなコース・レイアウトを持ち、多くのライダーから愛されるブルノは、アスファルトが張り替えられてグリップレベルが上がりさらに魅力を増した。2日間のテストのなかでYZR-M1のセッティング作業と今大会に向けた準備に取り組んだM・オリベイラ選手は「コースの広さを忘れていて、とくにアッセンのあとだったので、最初は迷子になったような気分でした。でも一旦走り出したら美しさを思い出しました」と感想を語っている。チームメイトのJ・ミラー選手はこの間、鈴鹿サーキットで8時間耐久レースに向けたテスト走行に参加していた。

開幕から11戦が終了し、Prima Pramac Yamahaはこれまでのすべてのデータを集めて今大会に臨む。ミラー選手は2019年にフロントローから3位表彰台を獲得したほか、出場7回中6回でポイントを獲得。オリベイラ選手も2017年にMoto2で3位、2018年は同クラスで優勝と好成績を残している。

第11戦終了時点でミラー選手は合計46ポイントでランキング16位、オリベイラ選手は合計6ポイントでランキング23位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計55ポイントでチーム・ランキング11位となっている。

Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2、リベンジを目指しブルノへ

サマーブレイク前の最後の一戦となる第12戦チェコGPが今週末、4年ぶりにブルノ・サーキットで開催される。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手は2週間前に2日間にわたり行われたマシン・テストで集中的に作業に取り組み、今大会に向けて準備を整えてきた。ゲバラ選手は上位グループでのバトルを目指し、アルボリーノ選手は前回のリベンジを目標にしている。

前回のドイツGPではゲバラ選手が8位、アルボリーノ選手は2位走行中に転倒リタイアと悔しい結果に終わった。ブルノ・サーキット初参戦となるゲバラ選手に対し、アルボリーノ選手は4回出場し、2019年にはMoto3で2位表彰台を獲得している。

第11戦終了時点でゲバラ選手は合計45ポイントでランキング15位、アルボリーノ選手は合計34ポイントでランキング17位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計79ポイントでチーム・ランキング10位となっている。

COMMENT

MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手

「先週は好成績と好ポイントを獲得できましたが、まだやらなければならにことが残っています。今回は夏休み前最後、また2020年以来、初めてのレースになるので最大限にプッシュしていきます。新しい路面はかなりグリップ性が高いと聞いており、それが私たちの味方になってくれることを期待しています」

A・リンス選手

「ドイツGPと今回のデータを活用してマシン・パフォーマンスの改善を目指していきます。しかしこのふたつのサーキットを比較するのは簡単ではありません。ブルノはザクセンリンクとはレイアウトがかなり違いますし、最近、路面を貼り替えたばかりでグリップが上がっています。数週間前にテストを行い、フィーリングが良かったので、ウイークのスタートが待ち遠しいです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「ブルノに戻ってくることができて、とてもうれしいです。ここはコース・レイアウトが素晴らしく、とくにMotoGPには最適です。2週間前にアレックス(リンス)がテストを行いベース・セッティングは出来上がっています。貼り替えたばかりの路面はスムースで、同時にしっかりグリップしてくれます。私たちのマシンに合っていると思います」

Prima Pramac Yamaha MotoGP

J・ミラー選手

「ドイツGPではマシンの調子が良く、両レースでポイントを獲得することができました。ファビオ(クアルタラロ)の走りは見事で、彼について行くことができればもっと良かったのですが。ブルノは大好きな場所なので戻って来ることができてうれしいです。2019年にはこの素晴らしいサーキットで、しかもMotoGPマシンで表彰台を獲得しました。路面が新しく舗装されており、最近テストしたミゲール(オリベイラ)はとても好調そうでした。早く走りたいです」

M・オリベイラ選手

「ブルノでは2日間のテストを行い、全体的に良いフィーリングをつかみました。比較するライバルがいないなかでの評価は常に難しいものですが、多くの周回を重ねたことが助けになってくれると期待しています。初日から力強いスタートを切ることが、その後の展開に大きく役立つはずです」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「今週のブルノでの展開を非常に楽しみにしています。ミゲールは2日間のテストを通じて、すでにベースを仕上げています。一方、ジャックは他の多くのライダーと同様、コースや新しく舗装された路面に慣れるところから始めることになります。ここでテストを行ったライダーは少ないので、私たちに良い結果をもたらしてくれることを期待しています」

Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2

I・ゲバラ選手

「ドイツGP決勝は残念な展開だったので、ブルノへ向かうのを楽しみにしています。ここでは2週間前にテストを行い、非常に順調でした。ブルノを走ったのはそのときが初めてでしたが、とても気に入りました。初参戦のライダーが他にもたくさんいると思いうので、テストの成果を最大限に活用して初日から上位について行きたいと思っています」

T・アルボリーノ選手

「ドイツGPのウイークでつかんだ良いフィーリングを持ってブルノに向かいます。今は体力的にも精神的にも絶好調です。2日間のテストを通してマシンへの理解がより深まりましたし、ザクセンリンクで一時トップを走ったときには、私自身がベストの状態にあれば上位グループに加われることがわかりました。夏休み前に結果を出したいと思っています」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「強い意欲を持って今大会に臨みます。2日間のテストは非常に順調で、ふたりとも着実に速くなってきています。ウイークを通して決勝用セッティングに集中的に取り組んでいきます。ここまでの成果を結果につなげる段階に入っています」

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