MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.03 3月30日 アメリカズ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第3戦アメリカズGP
■開催日:2025年3月30日(日)決勝
■開催地:オースティン/アメリカ(5.513km)
MotoGP
■コースコンディション:ウエット
■気温:22度/路面温度:28度
■周回数:19周(104.747km)
■PP:M・マルケス(2分01秒088/ドゥカティ)
■FL:M・マルケス(2分02秒221)
Moto2
■コースコンディション:ウエット
■気温:22度/路面温度:26度
■周回数:16周(88.208km)
■PP:J・ディクソン(2分07秒432/ボスコスクーロ)
■FL:M・ゴンザレス(2分15秒397)
REPORT
天候に翻弄された決勝でクアルタラロとリンスが10/11位、ポイントを獲得
第3戦アメリカGP決勝は天候変化の影響を受けて非常に難しい展開。ウエット・レースが宣言されサイティング・ラップが終わったあとも、予測の難しいコンディションやスタート時間の遅れなどさまざまな要件が重なり、チームにとっては気を抜けない時間が続いた。そのなかでMonster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとA・リンスは19ラップを走り抜き、それぞれ10位と11位を獲得して貴重なポイントを持ち帰った。
決勝スタート前から多くのドラマが展開された。クアルタラロはサイティング・ラップで転倒。すぐさま立ち上がるとジャック・ミラー選手に後ろから押してもらいながらグリッドへ急いだ。しかしグリッドに着くや、さらに予想外の出来事が起こる。数台がスリック・タイヤへの変更を決断し、その影響によりスタート時間が遅れ、周回数も19ラップに減算された。
クアルタラロはウエットからドライへと急遽セッティング変更を行った2台目のマシンで11番グリッドから好スタート。オープニングラップで7番手まで浮上した。6台で形成された5位争いに加わっていたが、この集団がその後さらに拡大。そのなかで懸命に攻防を繰り返すも、ダッシュボードに通常と異なるアラートが出るなどのトラブルもあり14番手まで後退した。しかし多くのライダーの転倒やリタイアにより最終的に10位まで挽回してチェッカーを受けた。トップとの差は18.255秒だった。
一方のリンスは14番グリッドからスリック・タイヤでスタート。一時11番手まで浮上してクアルタラロの後方につけたものの、他車との接触などで遅れ、2ラップ終了時点で21番手まで後退してしまった。しかしここから再び挽回を図り、A・フェルナンデスとのバトルを制し、R・フェルナンデスをとらえ、他のリタイアもあり11位でゴールした。トップとの差は24.256秒だった。
この結果、クアルタラロは合計16ポイントでランキング12位タイ、リンスは合計10ポイントでランキング15位タイ。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計26ポイントでチーム・ランキング7位、ヤマハは合計28ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。
ミラーが5位獲得、フェルナンデスも13位と健闘
Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラーが今季最高の5位を獲得。M・オリベイラに代わり出場したヤマハのオフィシャル・テストライダー、A・フェルナンデスも初めてのレースで13位と健闘した。
断続的な雨で水たまりが残る状況ながら、急速に乾燥するCOTAの特徴により戦略的ジレンマが増していた。混乱はスタート直前まで続き、ライダーたちが次々にグリッドにマシンを残してピットに駆け戻り、スリック・タイヤ装着マシンに乗り替え始めたためレース・ディレクションはスタート時間を遅らせることに決定した。
19ラップに減算されたレースで多くが転倒するなか、ミラー選手は見事な走りで5位を獲得。自らのスキルの高さを披露するとともにヤマハYZR-M1の進化を証明した。トップとの差は昨年に比べて半減し、技術的進歩を反映するものとなった。
ミラー選手は好スタートを決めて、すぐさま上位グループに加わった。多くのライダーがリアにミディアム・コンパウンドを選択するなかでミラー選手はソフト・コンパウンドを装着し、13ラップ目にファステスト・タイムを記録して全19ラップをコンスタントに走り切った。
一方のフェルナンデス選手はセッションごとにスピードを上げ、自信を深めて決勝に臨んだ。13位での完走はチームのマシン開発に貴重な貢献となった。
この結果、ミラー選手は合計19ポイントでランキング10位、フェルナンデス選手も3ポイントを獲得してランキング20位となっている。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計24ポイントでチーム・ランキング10位をキープしている。
アルボリーニが2位、ゲバラが5位と大活躍
ウエット・コンディションで行われた第3戦アメリカGP決勝でBLU CRU Pramac Yamaha Moto2のT・アルボリーノが2位を獲得し、チームに初の表彰台をもたらした。またチームメイトのI・ゲバラも26番グリッドから果敢な追い上げを見せ、今季最高の5位を獲得した。
アルボリーニとゲバラはこのコースで何度も素晴らしい走りを見せてきた。アルボリーノは7番グリッドから好スタートを決め、素早くトップグループに加わるとオープニングラップを4位で終了。3ラップ目にはB・バルタスをとらえて3位に上がり、A・ロペスと3ラップにわたり2位争いを展開した。6ラップ目にバトルを制して2位に浮上したが、この頃トップのJ・ディクソンはアドバンテージを4.4秒まで広げていたため逆転はならなかった。
一方のゲバラは前日の予選で苦戦して26番グリッドからのスタート。しかしここから一気に12台を抜いてオープニングラップ終了時点で14番手。その後も激しいチャージを続け、最後の3ラップでは3台を次々にパスして5位獲得と健闘した。トップ5中4台をボスコスクーロのマシンが占め、優位性を証明した。
この結果、アルボリーニは合計28ポイントでランキング5位につけ、トップのディクソンを31ポイント差で追う状況。ゲバラは合計12ポイントでランキング12位となっている。
MotoGP RACE RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | #63 F・バニャイア | Ducati Lenovo Team | Ducati | 39'00.191 |
2 | #73 A・マルケス | BK8 Gresini Racing MotoGP | Ducati | 2.089 |
3 | #49 F・ディ・ジャンアントニオ | Pertamina Enduro VR46 Racing Team | Ducati | 3.594 |
4 | #21 F・モルビデリ | Pertamina Enduro VR46 Racing Team | Ducati | 10.732 |
5 | #43 J・ミラー | Prima Pramac Yamaha MotoGP | Yamaha | 11.857 |
6 | #72 M・ベッツェッキ | Aprilia Racing | Aprilia | 12.238 |
7 | #23 E・バスティアニーニ | Red Bull KTM Tech3 | KTM | 12.815 |
8 | #10 L・マリーニ | Honda HRC Castrol | Honda | 15.646 |
9 | #79 小椋藍 | Trackhouse MotoGP Team | Aprilia | 16.344 |
10 | #20 F・クアルタラロ | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 18.255 |
11 | #42 A・リンス | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 24.256 |
12 | #25 R・フェルナンデス | Trackhouse MotoGP Team | Aprilia | 27.938 |
13 | #7 A・フェルナンデス | Prima Pramac Yamaha MotoGP | Yamaha | 35.740 |
14 | #12 M・ビニャーレス | Red Bull KTM Tech3 | KTM | 42.724 |
15 | #32 L・サバドーリ | Aprilia Racing | Aprilia | 46.397 |
16 | #35 S・チャントラ | IDEMITSU Honda LCR | Honda | 1'03.601 |
17 | #5 J・ザルコ | CASTROL Honda LCR | Honda | 2 laps |
MotoGP LAP CHART

Moto2 RACE RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | #96 J・ディクソン | ELF Marc VDS Racing Team | Boscoscuro | 37'24.220 |
2 | #14 T・アルボリーノ | BLU CRU Pramac Yamaha Moto2 | Boscoscuro | 4.148 |
3 | #21 A・ロペス | Team HDR Heidrun | Boscoscuro | 12.685 |
4 | #44 A・カネット | Fantic Racing LINO SONEGO | Kalex | 28.375 |
5 | #28 I・ゲバラ | BLU CRU Pramac Yamaha Moto2 | Boscoscuro | 30.290 |
6 | #4 I・オルトラ | QJMOTOR – FRINSA – MSI | Boscoscuro | 31.916 |
7 | #7 B・バルタス | Fantic Racing LINO SONEGO | Kalex | 32.640 |
8 | #27 D・ホルガド | CFMOTO Inde Aspar Team | Kalex | 32.685 |
9 | #64 M・アジ | demitsu Honda Team Asia | Kalex | 33.466 |
10 | #95 C・ベイヤー | Red Bull KTM Ajo | Kalex | 35.429 |
11 | #24 M・ラミレス | OnlyFans American Racing Team | Kalex | 36.724 |
12 | #66 O・グティエレス | QJMOTOR - FRINSA - MSI | Boscoscuro | 39.976 |
13 | #84 Z・ファン・デン・グールベルク | RW-Idrofoglia Racing GP | Kalex | 43.089 |
14 | #80 D・アロンソ | CFMOTO Inde Aspar Team | Kalex | 43.139 |
15 | #11 A・エスクリチ | KLINT Forward Factory Team | Forward | 44.390 |
MotoGP RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・マルケス | Ducati | 87 |
2 | M・マルケス | Ducati | 86 |
3 | F・バニャイア | Ducati | 75 |
4 | F・モルビデリ | Ducati | 55 |
5 | F・ディ・ジャンアントニオ | Ducati | 44 |
6 | 小椋藍 | Aprilia | 25 |
10 | J・ミラー | Yamaha | 19 |
14 | F・クアルタラロ | Yamaha | 16 |
16 | A・リンス | Yamaha | 10 |
19 | A・フェルナンデス | Yamaha | 3 |
21 | M・オリベイラ | Yamaha | 2 |
MotoGP CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 111 |
2 | Honda | 36 |
3 | KTM | 34 |
4 | Aprilia | 33 |
5 | Yamaha | 28 |
Moto2 RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | J・ディクソン | Boscoscuro | 59 |
2 | A・カネット | Kalex | 46 |
3 | M・ゴンザレス | Kalex | 45 |
4 | A・ロペス | Boscoscuro | 30 |
5 | T・アルボリーノ | Boscoscuro | 28 |
6 | M・ラミレス | Kalex | 27 |
12 | I・ゲバラ | Boscoscuro | 12 |
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(10位)
「サイティング・ラップの転倒の原因はわかりません。基本的にマシンを立てて走っていましたし、路面は乾いているように見えましたし、プッシュしていたわけでもないのにフロントが切れ込んでしまいました。奇妙な転倒と言うしかありません。今年初めての転倒で、かなり久しぶりでもあります。そのあとスターティング・グリッドに行きました。初めはレインタイヤを履いていたので、それも問題でした。それからスタート時間が遅らされることになりました。1台目のマシンはダメージがあったので2台目を使うしかありませんでしたが、シャシーもスイングアームも違うものでした......とにかく、総合的には素晴らしい週末でした。とくにスプリントは良かったと思います。次回はもっと幸運に恵まれるよう期待しています」
A・リンス選手(11位)
「マシンとそのセッティングをよく理解できました。昨日のものとは大幅に変更していました。ウォームアップ・セッションで好感触を得て成果が見られました。そして決勝でもう一段階、前へ進むことができました。このような混乱のなかではミスをおかしやすいので、あらゆる緊張をうまくコントロールできたことに満足しています。好スタートを切り、オープニングラップで何台かと接触して最後尾まで後退してしまいました。そこから少しずつ挽回し、最終的に11位でゴールできました。ハードワークを継続し、次回カタールで良いフィーリングをつかみたいと思っています」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「ジェットコースターのような一日でした。ファビオ(クアルタラロ)がサイティング・ラップで転倒し、すべてがより複雑になりました。もしも彼がピットレーンに入った場合は、レギュレーションによりピットレーンからスタートしなければならず、ライドスルー・ペナルティーも科されていたでしょう。そのため直接グリッドへ行くよう伝え、私たちはそこでマシンを準備し、ドライからウエットへセッティングを変更したのです。ところがそのあとスタート・ディレイとなりました。1台目はダメージがあったので2台目を使うしかありませんが、ファビオは今回、一度も乗っていませんでした。しかしこれをウエットからドライへ変更する時間はありませんでした。ファビオは結局、ウエットとドライのハイブリッド・バイクで走ることになりました。その場合にどのようなことが起こるか私たちにはよくわかりませんでした。それに加えて、ダッシュボードから異常な通知が出されていたようです。それにより彼はローパワー・モードで走らされていたのです。この異常なアラートについては確認が必要です。アレックス(リンス)のほうは昨日のスプリントと同じような状況でした。終盤でペースを上げましたが、残念ながら序盤のポジションダウンが響きました。唯一の救いがあるとすれば、ヤマハが昨日と今日で5位と6位を獲得していることです。これが重要なことであり、ここからさらに積み上げて次回カタールに臨みます」
Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手(5位)
「素晴らしい一日になりました。スタートもうまくいきましたし、第1コーナーのトラブルも回避して、そのあともずっとハイペースを維持することができました。マシンの動きもとても良く、最大限を引き出すため全力で頑張りました。昨日に比べて確かな進化が見られていて、この勢いを何としてもキープしたいと思っています。次のカタールでは、ドライ・コンディションならさらに改善を進められるでしょう。Prima Pramac Yamahaのチームのみんなには本当に感謝しています。彼らは毎日懸命に仕事に取り組み、私に素晴らしいマシンを与えてくれます。今日の好成績はその成果なのです。チーム全体の雰囲気が素晴らしく、彼らのためにもっと頑張ろうという気持ちにさせてくれます」
A・フェルナンデス選手(13位)
「タフなウイークが続いたあと、最後にとても複雑で難しいレースが待っていました。コンディション変化が激しく、ウエットタイヤなのかドライタイヤなのかで大いに悩まされました。とくに私の場合は自分のリズムを作りながらヤマハの開発作業をサポートする立場でしたが、明らかに後者のほうが重要でした。そして最終的には安定的な進歩とともに良いレースができ、マシンのフィーリングも向上していったので満足しています。しかも3ポイントを持ち帰ることができ、大きな励みになりました。これは私を迎え入れ、ウイークを通じてサポートしてくれたチームのおかげです。Prima Pramacは昨年の優勝チームですが、その要因がはっきりわかりました。彼らはとても素晴らしいプロフェッショナルです」
G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)
「ふたりとも素晴らしい成績をあげてくれました。Prima Pramacと Yamahaとの新しいパートナーシップがこの段階で5位を達成できたことは優勝にも匹敵するものだと思っています。しかもジャックはトップとの差を11秒に縮めています。昨年は22秒だったので著しい進歩です。私たちは継続的に進化しており、少なくともこのコースでは遅れを半減させたわけですから、ここまでの方向性が間違っていないことの強力な指標になります。ジャックはシンプルに素晴らしいです。レースに全身全霊を注ぎ、安定したペースを維持し続けていることがYZR-M1の開発にとても重要です。彼と同様、アウグスト(フェルナンデス)も本当に努力してくれました。かなり急な要請だったにもかかわらずポイントを獲得して完走しただけでなく、エンジニアにとても貴重なサポートを提供してくれました。他のチームメンバーと同じように、彼も非常に優れた仕事をしてくれました」
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
T・アルボリーノ選手(2位)
「非常に難しいレースのなかで素晴らしい成績を獲得できました。雨天のためコンディションの詳細が把握できないばかりか、小さなミスがレース全体に大きな影響を及ぼしてしまいます。でも金曜日のウエットでもいいペースで走れていたので、上位を獲得できると確信していました。好スタートを切りましたが、アロンソ選手をパスするのに少し時間がかかってしまいました。ようやく2位に上がったときにはディクソン選手は遠く離れていて、ふたりのペースは同等だったので追いつくことはできませんでした。今日の2位は大きな成果で、私たちの成長を証明するとてもポジティブな結果になりました。あらゆるコンディションで私のスピードお見せするためにもドライ・レースを期待していたのですが、次のカタールがその絶好のチャンスになると確信しています。私とBLU CRU Pramac Yamahaにとって、この表彰台は最初の大きな目標でした。それを達成できた今、次は勝利を目指したいと思います。パオロ・カンピノーティ、ジーノ・ボルゾイ、アレックス・デ・アンジェリス、クルーチーフのルカ・カポキアーノ、チームメンバー全員に感謝します。最高の一日でした」
I・ゲバラ選手(5位)
「今日の結果にとても満足しています。このプロジェクトのスタート以来、チーム全員が同じ目標を持ってともに取り組んできました。金曜日の午後にはチームクルーとデータを注意深く分析し、レースの戦略を練り、最終的に開幕戦タイGPのセッティングに戻すことを決めました。それが功を奏し、決勝ではすぐさま順調に走れるようになったのです。スタート時点でコースはかなり濡れていて、周回が進むうちに乾き始めたのですが、ところどころ水たまりが残っていたため難しさが増していました。そのなかで26番グリッドから5番手まで挽回できたことが、私とマシンのポテンシャルの証明になったと思います。次のカタールに向けて大きな自信になりました。今後もハードワークを続けていきます。ヤマハとチームの献身的なサポートに感謝しています」
A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)
「今日のレースに満足し、本当にうれしく思っています。アルボリーノの表彰台はチームがうまく機能していることの確かな証明です。旅の始まりは非常に困難で、セッティングや適応において多くの課題を抱えていました。でもすぐに正しい方向性が見つかり、以来、順調に進歩しています。信じ続け、自分自身を駆り立て、チームを前へ進めてくれたトニー(アルボリーノ)に感謝しています。彼の強い決意が私たちをここまで押し上げてくれたのです。ウエット・コンディションでの優位性はわかっていますが、私たちはドライでも表彰台を狙うことができます。イサン(ゲバラ)も本当に素晴らしかったです。21台分の挽回はもちろんですが、彼の走り自体が見事でした。カメラが彼に焦点を合わせるたびに、その冷静さと緻密さが明らかになりました。ライン取りがクリーンで、オーバーテイクは完璧かつアグレッシブ、ブレーキングも際立っています。金曜日には思い通りの走りができなかったことをチームに謝罪し、私はその姿に感動しました。そして彼の好みのセッティングに戻すとすぐにペースが完全に変化したのです。ふたりのライダーとチームクルーに、そして関係者全員を信頼しています。BLU CRU Pramac Yamahaにとって忘れられない日になりました。そして次のカタールに照準を合わせていきます」