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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.01 3月2日 タイ

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第1戦タイGP
■開催日:2025年2月28日(金)プラクテイス、3月1日(土)予選・スプリント、2日(日)決勝
■開催地:ブリラム/タイ(4.554km)

CIRCUIT DATA

■開設:2014年
■コース長:4.554km
■サーキットレコードラップ:1分28秒700(2024年:F・バニャイア)
■サーキットベストラップ:1分30秒896(2023年:M・ベッツェッキ)
■2024年の優勝者: F・バニャイア(ドゥカティ)

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
シーズン開幕戦に全力投球

2週間前にタイはチャーン・インターナショナル・サーキットで開幕前最後となる公式テストを終えたMonster Energy Yamaha MotoGP。F・クアルタラロ選手とA・リンス選手は再び同サーキットに戻り、いよいよ2025シーズン本番を迎える。

クアルタラロ選手とリンス選手は、チャーン・インターナショナル・サーキットで開催されるシーズン開幕戦、タイGPを心待ちにしていた。自分たちの真の立ち位置を知り、2025シーズンの行方を占う重要な一戦に意欲をみなぎらせている。

クアルタラロ選手はブリラム公式テストで151ラップを走破し、心身ともに万全の状態で開幕戦を迎える。チャーン・サーキットではこれまでに5回(2018年、2019年、2022年、2023年、2024年)グランプリが開催されており、最高峰クラスに初出場した2019年には2位獲得と健闘した。今月初旬にバンコクで行われた「MotoGPシーズン・ローンチ・イベント」では地元ファンから大声援を受けたクアルタラロ選手が、レースの実践で恩返しをする時がやってきた。

プレシーズンテストを終えてM1への手応えを深めたリンス選手も、タイの熱狂的ファンの前でシーズンをスタートするのを楽しみにしている。同サーキットでは4回レースに出場し(2023年は怪我で欠場)、うち2019年の5位が最高成績だが、先日のテストで130ラップを走り込んでコースと馴染み、今週末、M1の実践投入に挑む。

チャーン・インターナショナル・サーキットは2014年に開設。1年後にFIMスーパーバイク世界選手権、2018年にMotoGPをそれぞれ初開催した。タイのブリラム県に位置し、首都バンコクからは北東へ約410キロの距離。ブリラム(Buriram)はタイ語で「City of Happiness」を意味し、それを裏付けるように、タイGPはチームとライダーに大いに受け入れられた。全長4.5kmのコースに1kmのロングストレートと5つの左コーナー、7つの右コーナーが設けられ、そのレイアウトは多くのライダーを引き付けている。

ウイーク初日は現地時間10:45-11:30にフリープラクティス第1セッション(FP1)、15:00-16:00にプラクティス(PR)が行われる。2日目はFP2が10:10-10:40、予選セッション(Q1およびQ2)が10:50-11:30、全13ラップのスプリントが15:00にスタート。3日目は10:40-10:50にウォームアップ・セッションが行われ、決勝は15:00にスタートし、全26ラップで競われる。

Prima Pramac Yamaha MotoGP
2025シーズン開幕戦に準備万端

新生Prima Pramac Yamaha MotoGPチームがいよいよ始動する。J・ミラー選手とM・オリベイラ選手は準備万端整え、そのときを待っている。

歴史は繰り返すと言われるが、それを成功裏に実現するには「努力+信念」の方程式が不可欠だ。昨シーズンは初のMotoGPライダー・チャンピオンを獲得したPramac Racingが新たなチャプターに挑み、Prima Pramac Yamaha MotoGPがYZR-M1で公式でデビューする。チームは舞台への登場準備を整えている。

チーム代表、パオロ・カンピノーティ率いる同チームは、ヤマハ第2のファクトリー・チームとしての栄誉とともに重要な責任を担うこととなった。ヤマハとチームのパートナーシップは、モーターサイクルレース界のトップに返り咲くという唯一の野望で強く結ばれている。

ミラー選手とオリベイラ選手は冬季プライベート・テストおよびセパン、ブリラムでの公式テストを着実にこなし、チーム・ディレクターのG・ボルゾイの指揮のもと、新たなチャレンジに臨む準備を整えている。ミラー選手は、2018年から2020年まで在籍し、「ホーム」と呼ぶチームに復帰。一方のオリベイラ選手は最高峰クラスで自己通算100回目となる祈念すべき一戦を迎える。開幕戦のタイGPが2人にとって非常に重要なイベントとなることは間違いない。

Moto2

新チーム「BLU CRU Pramac Yamaha Moto2」がデビュー戦に臨む

T・アルボリーノ選手とI・ゲバラ選手がフル・チャージを完了し、今週末、誕生したばかりの「BLU CRU Pramac Yamaha Moto2」とともに新たな戦いの場へ乗り込もうとしている。

「BLU CRU Pramac Yamaha Moto2」が今週末、タイはブリラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われるシーズン開幕戦で待望のデビューを果たし、モーターサイクル・レースの歴史に新たなページを刻む。中排気量クラスへの参入は、ヤマハとPramac Racingにとってまったく新たなチャレンジとなる。

2002年の参戦開始以来、着実に成長してきたPramac Racingは、近年ではMotoGPで最も成功したチームの一つとなっている。今シーズンからMoto2にも参戦を決定し、ライダーにはT・アルボリーノ選手とI・ゲバラ選手を起用した。また、ふたりを支えるチーム・ディレクターにG・ボルゾイ、チーム・マネジャーに元MotoGPライダーのA・デ・アンジェリスを迎え、チームに豊富な経験とリーダーシップを呼び込む。

このプロジェクトはPramac Racingの若手養成機関としての地位を強化し、有望なライダーたちが最終的にMotoGPを目指すための明確な道のりを示すものとなる。しかしながら、新チームの発足にはチャレンジが伴う。マネジメント、メカニック、ライダー、そして新たに採用したBoscoscuroのマシンなど、すべてが初めてのことであり、2人のライダーはこのマシンの経験もなかった。こうしたさまざまなハードルにもかかわらず、チームは着実に歩みを進め、マシンへの理解を深め、強力なチームを作り上げてきた。

ブリラムでのシグナル・グリーンと同時に、BLU CRU Pramac Yamaha Moto2はエキサイティングな旅を始める。その視線の先にはチャンピオンシップのトップを見据えている。

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手:

「オフシーズン中に非常に多くの作業に取り組み、その成果には総合的に満足しています。しかしここからは、しっかりと地に足をつけていることが最も重要になってくると思います。初戦のスプリントと決勝で私たちの真のレベルが評価されることになります。現在の立ち位置を知るのが楽しみですし、何より新しいシーズンのスタートに興奮しています。ヤマハのメンバー全員がモチベーションを最高まで高めています。どんな展開が待っているか見守りましょう!」

A・リンス選手

「ついにシーズンが始まります! ファンの皆さんも超興奮していると思いますし、それは私自身も同様です。ヤマハ、チーム、私たちライダーはセパンとブリラムのテストに万全の準備を整えて臨み、そのなかで取り組んだ仕事が成果をあげ、着実に進歩してきました。長くエキサイティングなチャンピオンシップが始まります。待ちきれない気持ちです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「レース・シーズンのスタートを喜ばしく思っています。複数回のテストを通じてポジティブな兆しが見えていることは確かですが、この開幕戦が真の評価基準となります。テストを通じてすでに去年に比べ進歩したことがわかっていますが、以前にもお話しした通り、大きな期待は持ちたくありません。私たちは常に現実的・客観的であり続け、新しいシーズンとレースにひとつひとつ対応していくことを目標としているのです。マシンの全体的なパフォーマンスについては、まだ伸びしろがあると感じており、それをポジティブに受け留めています。昨年同様、実践を通じてさらにマシン開発を進めていきます。その意味でも昨年との最も大きな違いは、今シーズンは4人のライダーがいるということです。時間はかかると思いますが、私たちは今年必ず、好成績獲得のチャンスに遭遇すると確信しています」

Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手

「新しいシーズンのスタートに興奮しています。しかも数週間前に走ったばかりのブリラムで開幕戦を迎えられることもうれしいです。プレシーズンテストは順調だったので、そのマシンが実践でどのような走りをしてくれるか楽しみでし、他のマシンと一緒にグリッドに並び、自分たちの立ち位置を早く確認してみたいと思っています。私にとっては非常に良いオフシーズンでした。ヤマハのマシンに乗るたびに手応えが得られ、Pramac Racingのガレージに戻ってきたこともポジティブな感情を与えてくれました。Prima Pramac Yamaha MotoGPの素晴らしい冒険旅行の始まりです。全員が気持ちを昂らせ、最初のシグナル・グリーンを待っています」

M・オリベイラ選手

「新しいシーズンのスタートは非常にエキサイティングです。Prima Pramac Yamaha MotoGPに加入し、ヤマハとともに新しい冒険を始めることは私にとって素晴らしいチャンスでありチャレンジなので、大きな決意を持って臨んでいます。チームとして新たな環境に適応し、ともに成長していくためのハードワークに取り組んできたので、これからは毎回のレースのなかでさらに前進し続けたいと思っています。このタイGPで私は記念すべきMotoGP100戦目を迎えます。ここまでの道のりを自信とともに振り返る重要なマイルストーンであると同時に、未来に向けてより一層、自分を駆り立てるための貴重な一戦となるでしょう。2025シーズンに向けて全力投球する準備ができています」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「プレシーズンテストですでに、ヤマハとの新しい冒険旅行に確かな手応えを感じています。テストは非常に興味深いものでした。ライダーたちの要求をより深く理解できたことで彼らがより早くM1に馴染む手助けができましたし、ヤマハもまた彼らの特徴にある程度合わせていく方法を見つけたのです。
課題はまだたくさんありますが、冒険の第一歩は非常にポジティブだったと言えます。ブリラムでの2日間のテストもとても好調で、そのときのタイムの更新が今の目標ですが、それ以上にこのまま順調に前進することが大切だと考えています。この数カ月間がpramac racingにとってにとって素晴らしい期間であったとすれば、それはヤマハにとっても同様でしょう。新しいコラボレーションはすでに成果をあげ始めているのです。両者の努力と献身的取り組みは強大です。そして以前にもお話しした通り、コース上では互いにしのぎを削る2つのチームになりますが、ガレージではまるで1つのチームのように情報を交換し合い、より素早い成長を目指していきます。

Prima Pramac Yamaha MotoGPでは、ライダー・ラインアップも新たに結成されました。ジャック(ミラー)とミゲール(オリベイラ)のニューマシンへの取り組み方には感銘を受けています。今では初テストの状態とはまったく異なっていて、もちろん非常に良くなっています。2人はスタイルが異なり、アプローチの仕方も態度も違いますが、私は両方の考え方や献身的な取り組みをとても気に入っています。2人がこのプロジェクトに大いに貢献してくれるものと確信し、彼らをチームに迎えられたことを嬉しく思っています」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
T・アルボリーノ選手

「待ち切れない気持ちでいっぱいでした。冬がとても長く感じられ、この瞬間をより一層、強く夢見るようになりました。いつも以上にモチベショーションが高まっているのですが、それはチームのみんなも同様です。私たちはヘレス・テストのあとずっと、マシンとライディング・スタイルの改善に取り組んできました。そして十分に力を蓄え、自信を持つことができたと感じています。ブリラムでは良い思い出もあり、新たなスタートには絶好の場所です。私たちが持っているあらゆる武器を駆使し、好成績を目指し、BLU CRU Pramac Yamaha Moto2をできるだけ遠いところまで連れていきたいと思います。いい戦いをするために必要なものはすべて揃ったと確信しています」

I・ゲバラ選手

「ついにシーズン開幕戦がやってきました! オフシーズンがとても順調だっただけに、私たちは今、とてもワクワクしてこの日を迎えています。ハードなトレーニングにも励みましたし、ヘレス・テストは基盤固めのための重要な機会となりました。たくさんの作業を着実にこなし、シーズンのスタートに向けて順調に進んできたのです。モチベーションも高まっており、ここまでの努力の成果を早くコース上で発揮したいです」

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