MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.16 10月20日 日本
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第16戦日本GP
■開催日:2019年10月19日(土)予選結果
■開催地:ツインリンクもてぎ/日本(4.801km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:21度
■PP:M・マルケス(1分45秒763/ホンダ)
REPORT
Monster Energy Yamaha、予選でグリッド2列目と4列目を獲得
変わりやすい天候に翻弄されたウイーク2日目。Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシはそれぞれQ2で4番手と10番手を獲得した。懸命のハードプッシュを見せたビニャーレスは僅差でフロントローを逃し、グリッド2列目からスタート。ロッシは路面が乾きはじめたFP4で好タイムを記録したものの、Q2では同様のフィーリングをつかむことができず4列目となった。
ビニャーレスはクリアラップを確保するため最後尾からスタート。すぐさま5番手につけたものの、ライバルたちのペースが上がるなかで6番手に後退してピットに戻ってきた。この時点で残り時間は7分。2分後にコースに復帰したときには9番手まで下げていたが、ふたつのセクションでベストタイムを更新するなどペースを上げ、1分46秒090で2番手へ浮上した。このあともう1ラップのチャンスが残っていたが、タイムを短縮することはできず、4番手へ後退してセッションを終えた。トップとの差は0.327秒だった。
チームメイトのロッシは最初のトライで6番手につけ、さらにペースを上げていったが順位では11番手へ後退。ここでピットに戻り、素早くタイヤを交換して2度目のアタックでポジションアップを目指した。順調にペースを上げたものの、ポジションを上げることはできず12番手へ後退。最終ラップで1分46秒558へと更新し、A・エスパルガロ(アプリリア)と同タイムの9番手に浮上した。しかしエスパルガロが1ラップ前に記録していたため、ロッシは10番手となりグリッド3列目を逃すこととなった。
PETRONAS Yamaha SRTがダブル・フロントロー!
PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリとF・クアルタラロは、難しいコンディションを克服して、それぞれ2番手と3番手を獲得。ふたりが揃ってフロントローからスタートするのは今季3度目となる。
FP3とFP4のほとんどがウエットコンディションとなった中、モルビデリはQ2でこの日初のスリックタイヤを履いたが、素早く適応して1分45秒895を記録。トップに0.132秒差と迫り、スペインGP以来今季2度目の2番手を獲得した。
クアルタラロはモルビデリに0.049秒差、ポールポジションに0.181秒差の1分45秒944で3番手となり、今季10度目となるフロントローを獲得。昨日のフリープラクティスでトップ、また前回タイGPでは終始、優勝争いを展開するなど絶好調が続いており、明日の決勝ではトップサテライトのリード拡大を目指すほか、ルーキー・オブ・ザ・イヤー決定の可能性にも期待がかかる。
RACE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選4番手/1分46秒090)
「このように路面が徐々に乾いてゆくコンディションでは、いつも苦戦していたのですが、今日は非常に好調でした。セカンドローの先頭は目標にかなり近いものなので、満足していますし、モチベーションも上がっています。明日はきっといいレースができると思います。もちろんトップを目指しベストを尽くします」
V・ロッシ選手談(予選10番手/1分46秒558)
「ブレーキング性能を向上させるために、いつもと少し違うものを試してきました。難しい仕事ですが、あきらめずにトライを続けています。今日もブレーキングは万全の状態ではありませんでしたが、それ以外のセッティングは、かなりいいところまで来ています。FP4が好調だったので、Q2ももう少し上げていけると思っていましたが、終わってみればこのような結果になっていました。明日は完全なドライになりそうです。昨日のドライではいいペースが出ていました。今日もほぼドライでしたが、誰もがコンディションに苦しめられました。明日までにもう少しでも改善し、ポジションを挽回していきたいと思います」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「予想していたとおり、天候が今日の順位に大きく影響しました。コースコンディションが刻々と変わり、FP3はウエット、FP4は半々、そしてQ2はほとんどドライという状態でした。ビニャーレス選手はこれによく適応し、どんな状況でもよい走りができて、すべてのセッションでハイペースを維持していました。フロントローを狙っていましたが、最後にほんのわずかの差で逃してしまいました。それでも2列目も十分に好位置であると言っていいと思います。ロッシ選手はFP4終盤、路面が乾いていく状況のなかでソフトタイヤに好感触を得ていたので、Q2でももっと上へ行けるはずでした。グリッド4列目からでは厳しいレースになると思いますが、明日は一日中、晴れるようなので、そこへ向かってよい準備をしていきます。午前中のウォームアップでいくつかのアイディアを試し、タイヤチョイスも行います。フルドライを期待しています」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(予選2番手/1分45秒895)
「昨日のドライに続き、今日はウエットでもとてもいい仕事ができました。予選はハーフウエットからハーフドライになりましたが、そこでも速さを見せることができ満足のセッションになりました。FP4の最後でスリックタイヤを試していなかったので、Q2でここまでいい走りができるとは思っていませんでした。天候が大きく影響しましたし、昨日は1秒もペースが速かったのですから、ライバルたちと差を計るのは簡単ではありませんが、決勝のなかでそれを明らかにすることができるでしょう」
F・クアルタラロ選手談(予選トップ/1分45秒944)
「ウエットでもドライでもいいペースが出ていましたが湿気には弱いところがあったので、今日は、このようなコンディションのなかで大きく前進できたと思います。プランにはなかったことですが、問題を解決できたのは素晴らしいことです。明日のウォームアップでもう少しペースを上げ、決勝では好スタートを決めなければなりません。フィーリングはとてもよく、今回もまた表彰台争いを目指していけると思います。100%の力を注ぎ、トップを目指します」