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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 5月5日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦スペインGP
■開催日:2019年5月5日(日)決勝結果
■開催地:ヘレス/スペイン(4.423km)
■周回数:25周(110.6 km )
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:42度
■PP:F・クアルタラロ(1分36秒880/ヤマハ)
■FL:M・マルケス(1分38秒051/ホンダ)

REPORT

ビニャーレスが3位で今季初表彰台、ロッシは13番グリッドから6位を獲得

Monster Energy MotoGPのM・ビニャーレスは好スタートから終盤での目覚ましい追い上げで見事、3位を獲得しランキング6位へ浮上。一方、グリッド5列目からスタートしたロッシは厳しい戦いを強いられたが、中段の混戦を潜り抜け、最後は6位でチェッカーを受けた。

ビニャーレスは5番グリッドから絶好のスタート。すぐさま全力でプッシュし、第1コーナーを4番手で抜けてトップグループに食らいついてゆく。レース中盤に差し掛かる頃には前のPETRONAS Yamaha SRTの2台が互いにバトルする間に着々と差を詰めるも、背後にはA・リンス(スズキ)が迫り4番手の座を明け渡すことに。

13ラップ目、F・クアルタラロがトラブルで戦列を離れたためビニャーレスは自動的にひとつ上げて4番手。2ラップ後にはF・モルビデリをとらえてついに3番手へと浮上した。トップ2台はすでにアドバンテージを広げていたが、その後もペースを緩めることなく走行を続け、終盤ではA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)の激しい追撃を振り切った。この間に多くのセクションで自己ベストを更新したほか1分38秒157のベストラップも記録。最終的にはトップに2.443秒差でチェッカーを受け、3位表彰台を獲得した。

ロッシもまた、最終ラップまで懸命の走りを続けた。13番グリッド、5列目からのスタートと苦しい状況だったが、ベテランらしい巧みさを見せてスタート直後にふたつポジションを上げると、そのすぐあとにもう1台パスして10番手につけた。

その後は前後ハードコンパウンドのタイヤをセーブしながらペースを抑えて走行。クアルタラロのリタイアによって9番手に上がったあともそのポジションをキープしていたが、残り8ラップになってから一気にペースアップ。2ラップの間に3台をパスし、残り5ラップで6番手に浮上した。この時点で5番手との差は2秒ほどあり、最後までプッシュし続けるも届かなかった。

トップから7.547秒離されて5位でチェッカーを受けたロッシは貴重な10ポイントを手中にし、シリーズポイントではトップに9ポイント差の4位。一方のビニャーレスはランキング12位から6位へジャンプアップ。トップとの差は40ポイントとなっている。コンストラクターズランキングではヤマハが4位。チームランキングでは2位につけている。チームは翌月曜日にIRTAテストに参加したあと、次回フランスGP出場のためル・マンへ向かう。

モルビデリがトップサテライトとなる7位、クアルタラロは不運なリタイア

グリッド1-2からスタートしたPETRONAS Yamaha Sepang Racing Team。2台とも序盤から果敢に攻めて順調に走行を続け、ほとんどの時間帯でトップ3をキープした。F・モルビデリは終盤で下げたものの7位でチェッカーを受けてサテライト勢トップ。一方のF・クアルタラロは2位走行中にギアシフトのトラブルが発生してリタイアとなった。

モルビデリは前回に続いてトップ10入り。2番グリッドから好スタートを切って15ラップ目までは表彰台圏内を維持していたが、その後トップグループから徐々に離された。終盤はトップサテライトの座を守り切ることに集中し、チーム初の栄誉を受けた。

ポールシッターのクアルタラロも序盤で2位につけてそのままハイペースをキープ。力強い走りで表彰台獲得が期待されたが、残り11ラップで不運なトラブルに見舞われてリタイアを余儀なくされた。

この結果、モルビデリはシリーズポイントで合計25ポイントのランキング10位、クアルタラロは合計17ポイントでランキング13位となり、トップルーキーを維持している。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(3位)

「表彰台に上ることは、今の私にとって優勝と同じような感覚です。ドビツィオーゾとペトルッチがついて来たときには、ひたすらベストの走りを心掛けました。実際、この頃にはタイヤをかなり消耗していたので苦しかったのですが、何とか抑え切ることができてハッピーです。もしもあと数ラップあったら、どうなっていたかわかりません。今回、このようにして私たちの実力を証明できたことがとても重要だと思っています。私たち自身も自信を取り戻すことができました。決勝前のセッティング変更によってスタートでの安定性が増していたので、精確な操作によってポジションをひとつ上げ、さらにレース中にももう1台パスすることができました。ウイークを通じてずっとよい仕事ができていたので、その成果が出たと思います。昨日のフリープラクティス第3セッションではQ2進出のチャンスを逃してしまいましたが、そのあと大幅に挽回することができたのです。今日のレースで自分たちの立ち位置をしっかり確認でき、トップとの差も決して大きくないことがわかりました。今後はコンスタントに表彰台に上ることが目標になります。全力を尽くせば頂点も不可能ではありません。だからレースが終わっても休む暇はありません。明日は1日テストを行い、次のル・マンに備えます」

V・ロッシ選手談(6位)

「決勝スタート前、最後の最後にタイヤを決めました。私はミディアムコンパウンドでいきたかったのですが、みるみるうちに気温が上がってきたので、"ミディアムか?ハードか?"を何度も繰り返した末にハードコンパウンドを選択したのです。これは大きな決断でした。マーベリックは結局ミディアムを選んだので、もしそうしていたら、という気持ちもあります。私は好スタートを切りましたが、序盤はあまりペースを上げられませんでした。でも後半からはペースが上がりオーバーテイクも楽にできるようになりました。その結果としてこうして貴重なポイントを獲得できたことは、チャンピオンシップ全体を考えたときにとても重要なことだと思います。しかしもしも、序盤でもっと前へ行っていたとしたら、マーベリックと同様にトップグループについて行くことができたかもしれません。今日はレースペースが非常に速く、私自身も去年と比べたら25秒くらい速くなっています。それでもトップとの差は少なくなり、マシンの感触がよくなっているので手ごたえを感じます。とくに最終ラップは絶好調でした。次のレースが楽しみです」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「昨日のフリープラクティス第3セッションのことを考えれば、すばらしい結果となりました。ビニャーレス選手についてはフリープラクティス第4セッションでよいセッティングが見つかって、今日も好スタートからトップグループにつくことができました。このことが表彰台への鍵になりました。同時に最後までハイペースを維持し、最終ラップでは1分38秒1台をマークしてドビツィオーゾ選手を抑え切りました。彼にとってはここ数戦、厳しい戦いが続いていたので、今日の表彰台が大きな自信になったと思います。ロッシ選手は、Q1での不調が最後まで影響する結果となりました。このコースはグリッド5列目からの挽回は非常に大変です。しかも序盤であまりペースが上がらず、ハードコンパウンドのフロントタイヤに好感触を得ることができませんでした。それでも最終的に6位を獲得できたことは大きな収穫です。昨年も一昨年も苦戦続きだったのですから、今日の表彰台は大きな励みになりますし、オフシーズからのハードワークが実ったことをうれしく思います。明日のテストでは、おもに電子制御システムについていくつか試してみたいことがあります。よい結果が得られれば、次のル・マンで採用します」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(7位)

「7位という結果で、このウイークを締めくくることができました。スタート直後から非常にペースが速かったのですが、フィーリングをつかんで気持ちよく走りながらトップグループについていくことができました。タイヤの感触もとてもよかったのですが、周回を重ねるうちに変化し、スピードを抑えなければならなくなりました。それによって最後までグリップを保ち、終盤の数ラップでカル・クラッチローとトップサテライトを競うことができたのです。初めてこの栄誉を獲得してとてもうれしく、これからまた何度も挑戦したいと意気込んでいます。この好成績が私たちの日々の進化を証明してくれたと思います。明日のテストもベストを尽くし、次のル・マンに備えます」

F・クアルタラロ選手談(DNF)

「非常に残念であると同時に満足もしています。レース自体はとても順調で、マシンのフィーリングもすばらしかったし、トップグループに加わって彼らと競り合うこともできました。しかし、ほんの小さなトラブルでしたが走りへの影響は大きく、レースを続けることはできませんでした。でもこのこと以外はとても満足しています。ウイークを通じてチームとともによい仕事ができました。でもレースというスポーツにおいては自分たちだけでコントロールできないこともあるのです。開幕戦のカタールと同様、よかったことを大切にして次につなげたいと思います。シーズン前には、私たちのなかで誰ひとりとして、わずか4戦目でポールポジションを獲得したり表彰台争いをしたりすることを考えたことはなかったでしょう。だからこの状況を、ここまでの成長を喜ぶできなのです。次のレースを楽しみにしています。唯一のホームGPでベストを尽くします」

W・ズィーレンベルグ、チーム・マネジャー談

「スペインGPの最終結果は、カタールGPと少し似ています。すべてが想像以上にうまくいっていたのです。しかしトラブルが発生したときに、このスポーツが技術的な問題に大きく左右されるものであることを再確認しました。すばらしい仕事をしても、結果につながらないこともあります。チームの全員とクアルタラロ選手がウイークを通じて全力を尽くしたのですから、誰かを責めることではありません。彼は最初から最後まで学び続け、成長し続ける姿を見せてくれました。クアルタラロ選手もモルビデリ選手もレース序盤からハイペースをキープ。モルビデリ選手は中盤からそれを維持しきれなくなり、1ラップでコンマ5秒ほど落としてポジションを下げることとなりました。最後には7位獲得とトップサテライトの座をあきらめない強さを見せ、見事にそれを勝ち取ったのです。このようにふたりともよいところを存分に発揮してくれました。すべてを誇りに思います」

R・ラズリ、チーム代表談

「まるでおとぎ話のような、夢のようなシナリオが終幕となりました。でも依然としてハッピーエンドであったと考えています。我がチームのライダーたちは持てる力を出し切り、揃ってトップグループを走り続けたのです。わずか4レース目の挑戦であることを忘れてはいけないと思います。クアルタラロ選手のトラブルは非常に残念なことでした。一方でモルビデリ選手はトップサテライトに輝きました。サテライトチームの頂点に立つことが常に私たちの目標ですから、今日はそれを達成できたことになります。もちろん、モルビデリ選手自身がもっと上を目指していたことは承知していますし、それだけの力もあったと思っています。今日のふたりの走りを見て、チームとしてより上を目指したいという気持ちが強くなっていることも確かです。しかし、私たちはこれまで通り、ステップ・バイ・ステップで前進し、ライダーとチームがともに学び続けなければならないと思うのです。今回はとてもよい仕事ができました。自分たちのポテンシャルを確認することもできました。次はクアルタラロ選手のホームレースなので楽しみにしています」

MS開発部モトGPグループリーダー 鷲見崇宏談

「ビニャーレス選手が、昨年オーストラリア以来の表彰台に立つことができたことをうれしく思います。今シーズンはこれまで"速さ"はあっても、様々な要因でレースでの結果につなげられていませんでしたが、スタートから最終ラップまでプッシュを続けたライダー、プラクティス中の不調を乗り越えて粘り強く車両セッティング改善に取組んだチームともに、今後につながる大きな自信を得ることができました。ロッシ選手、モルビデリ選手はタイヤとバイクのマッチングの変化によって難しい場面もありましたが、最後まで粘りを見せてそれぞれ6位、7位を獲得。昨日最年少ポールポジションの記録を塗り替えたルーキーのクアルタラロ選手は、決勝でもすばらしい走りでトップのマルケス選手を追っていましたが、マシントラブルによりリタイヤという非常に残念な結果となってしまいました。しかしながらこのウィークの活躍はすべてのMotoGPファンに強い印象を与えたことは間違いありません。確実な問題解決を行い、次のチャンスに向けサポートをしていきます。
勝利には届きませんでしたが、ここ2年間苦戦していたヘレスサーキットで、マシンパフォーマンスが改善していることを確認できました。明日も引き続きここでテストを行い、次戦につながる改善策を見つけだせるよう全力で取組んでいます。引き続き応援よろしくお願いします」

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