ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.10 8月10日 インディアナポリス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第10戦インディアナポリスGP
■開催日:2014年8月8日(金)1日目フリー走行、9日(土)予選、10日(日)決勝
■開催地:アメリカ/インディアナポリス
CIRCUIT DATA
■開設:1909年
■コース長:4.216km
■サーキットレコードラップ:1分39秒044(2013年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:1分37秒958(2013年:M・マルケス)
■2013年の優勝者:M・マルケス
REPORT
モビスター・ヤマハ・MotoGP、シーズン後半戦に向け再始動
4週間のサマーブレイクが終了し、いよいよシーズン後半戦が幕を開ける。モビスター・ヤマハ・MotoGPは今週末、第10戦出場のためアメリカはインディアナポリスへと向かった。
V・ロッシはシーズン前半戦で数々の好バトルを繰り広げるなど好調をキープ。カタール、ヘレス、ル・マン、ムジェロ、カタルニアでは、ライバルたちと上位争いの末に表彰台を獲得している。休暇の間に充電を済ませ、後半戦もこれまでと同様の強さを維持して臨む。
チームメイトのJ・ロレンソは、厳しい状況が続くなかでも決してあきらめずに一戦一戦に全力を注ぎ、少しずつ本来のポテンシャルを発揮できるようになってきたところ。ムジェロでの激しいバトルをはじめ、アルゼンチン、ドイツでは非常に力強い走りを見せた。4週間の休暇で心身ともに回復し、残りの9戦にすべてを賭けて臨む準備が整った。
ここまで好調をキープしてきたロッシは、シリーズポイントでは合計141ポイントを獲得してランキング3位。ランキング2位のD・ペドロサを7ポイント差で追っている。一方のロレンソはランキング5位につけ、ランキング4位のA・ドビツィオーゾにわずか2ポイント差と迫っている。
アメリカで今季2度目のグランプリ開催となるインディアナポリス・モーター・スピードウエイは、最近、路面を修復したばかり。修復前は非常に難しいコースと呼ばれていたが、ロッシ、ロレンソともにここで多くの好成績を残している。2008年にはハリケーンによる激しい風雨のなかで、ロッシが見せた見事な走りを多くのファンが覚えているに違いない。そしてその翌年にはロレンソが優勝。ロレンソはこの6年間で、5回の表彰台を獲得している。
COMMENT
V・ロッシ選手談
「この休暇はとても有意義だった。シーズン後半戦を最高の状態でスタートするために、しっかり休んでリチャージすることができたからね。これからのレースは僕らにとって難しいコースになってくるので、決して楽ではないだろう。インディアナポリスも好きなほうではないけれど、レイアウトが変更されて路面も少し良くなっているようなので状況を見たい。今回も、そしてそれ以降も優勝を目指して戦っていきたい」
J・ロレンソ選手談
「いよいよ仕事に戻るよ! リラックスできたので、今はまたバイクに乗りたくて待ちきれない気持ちなんだ。肉体的にも精神的にも回復するために、数日のオフがとても重要。そして今、インディーでのレースを待ち望むことができるようになったんだ。この休暇の間に僕はしっかり休養をとり、シーズン後半戦に集中できるようになった。まだあと9戦が残っているので、ベストを尽くし、勝利を目指して最高の状態で戦えるように準備したい。前回のドイツではマシンのフィーリングがとても良かったし、僕自身の体調も回復している。インディーの新しいアスファルトが、僕らにとって以前よりも良くなっているのかどうか早く確かめたいよ」
M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、チームディレクター談
「休養し、バッテリーを充電するための時間が与えられた。そしていよいよシーズン後半戦のチャレンジが始まる。早くインディアナポリスに到着し、金曜の午前中にコースインするのをチームのみんなが楽しみに待っている。バレンティーノもホルヘも良い休養をとってエネルギー全開。走りたくてうずうずしているよ!」