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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 9月6日 サンマリノ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦サンマリノGP
■開催日:2009年9月4日(金)フリー走行1
■開催地:イタリア/ミサノサーキット(4.226km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:35度 ■路面温度:43度

REPORT

ロッシとロレンソ初日1-2番手

第13戦ミザノのフリープラクティス初日は高温多湿のコンディションで行われ、フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとJ・ロレンソはそれぞれ1位と2位を獲得。3位以下にコンマ数秒の差をつけた。
わずか5日前のインディアナポリスで優勝したばかりのロレンソが序盤から好調をアピールし、ラップごとに着実にタイムを更新。しかし残り20分になるとロッシが一気にペースを上げ、1分35秒台に入れてトップに立った。ふたりは3位のD・ペドロサにコンマ6秒以上の差をつけており、今回もまた、チームメイト同士の戦いが予想される。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズとJ・トーズランドは、前回のインディアナポリスでの好調をそのままに、それぞれ6位と9位を獲得。
エドワーズは決勝用のセッティングに専念しながら、終盤まで4位をキープ。ギア比を変更することによって、あとコンマ5秒は楽に詰められそうだ。一方のトーズランドも好調で、残り5分の時点で6位。バンピーなミザノのコースでリアのグリップが課題となったが、これが解決できれば6位入賞も不可能ではないと自信を見せる。フリープラクティス初日は路面温度が45度に達しており、明日以降も暑さが続くと予想されている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'35.304
2 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'35.430
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'36.080
4 A・デ・アンジェリス San Carlo Honda Gresini Honda 1'36.096
5 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'36.316
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'36.350
7 M・カリオ Ducati Marlboro Team Ducati 1'36.419
8 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'36.508
9 J・トーズランド Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'36.588
10 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'36.608
11 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'37.056
12 T・エリアス San Carlo Honda Gresini Honda 1'37.057
13 A・エスパルガロ Pramac Racing Ducati 1'37.126
14 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'37.134
15 N・カネパ Pramac Racing Ducati 1'37.306
16 M・メランドリ Hayate Racing Team Kawasaki 1'37.454
17 G・タルマクシ Scot Racing Team MotoGP Honda 1'37.869

COMMENT

V・ロッシ選手談(フリー走行1番手/1分35秒304/29周)

「今日の天気はサーキットよりもビーチに向いてるね。とにかく信じられない暑さだよ! でもフリープラクティスはインディアナポリスのときよりずっと好調で、今はとても満足している。セッティングをいくつか試してみて、最終的にはタイヤも含めてすべてがぴったりと合ったんだ。そのあと3ラップにわたって好タイムが出て、トップに立つことができた。金曜日の時点ですでにここまでできていれば見通しは明るいよ。このコースではフロントロウに並ぶことがとても重要になるので、明日はさらに磨きをかけてもう一歩前進したいね。トリッキーなコースで、いくつかの場所では本当に注意が必要なんだ。今のところマシンのフィーリングがとてもいいから心配はしてないけどね!」

D・ブリビオ、チーム監督談

「今日はたくさんの作業をおこない、かなりいい仕事ができたと思う。2台のマシンとすべてのタイヤを試し、最終的にバレンティーノはリズムをつかむことができたしペースも非常に良かった。これでマシンのベースができあがり、明日以降はそこにさらに積み重ねていくということができそうだ。最も重要なのは、明日の午前中のセッションでさらにセッティングを煮詰め、少しずつでも前へ進むということ。そうすれば午後の公式予選、日曜日の決勝もベストの状態で臨むことができる」

J・ロレンソ選手談(フリー走行2番手/1分35秒430/28周)

「今日はすごく暑くて大変だったよ。それに路面がとても滑りやすかったからね。僕自身は絶好調で始めから気分よく乗れていたし、タイムも速かった。でもまだ完璧というところまでは行っていないから、これからもっと作業が必要。とくにコーナー進入のときのフロントのフィーリングをもうちょっと改善したいんだ。明日の課題はこれ。とくにT2とT3のセクションで遅れてしまうので、ここを中心に取り組む予定。バレンティーノはホームGPだし昨年も優勝しているから、今回も予想通りとても強いね。彼と戦うためには持っているものをすべて出し切って挑んでいくしかなさそうだ」

D・ロマニョーリ、チーム監督談

「こんな暑さのなかでも、いいスタートが切れた。ホルヘはセッション序盤からペースが良く好調だった。でもフロントのフィーリングについては、明日以降もう少し改善していかなければならないだろう。というのもこのコースはとくにフロントの負担が大きく、重要なところだからね。今日のフリープラクティス中、すでにいくつかのセッティングを試してデータも収集できた。明日以降、これが役に立ってくれるだろう」

C・エドワーズ選手談(フリー走行6番手/1分36秒350/26周)

「今日はたくさんの作業をこなすことができた。マシンはもともと良い状態になっていたが、リアのセッティングを調整し、硬めのタイヤに替えたら、フィーリングが本当に良くなったんだ。それにしても今日は暑過ぎ! 7ラップくらいならあまり問題はないけれど、決勝の28ラップとなれば相当に厳しいよ。今日はセッションのほとんどで4位をキープできていた。でもセッション中ずっと悩んでいたライダーも何人かいて、それが最後に慌ててタイム更新を狙って熱くなっていたようだね。僕のほうはマシンがまだ遅いと思っていて、去年と同じギアリングなのに同じように反応してくれない。まるでボトムエンドがなくなってしまったみたいで、回転数を高くキープしてコーナースピードを上げていかなければならない状態なんだ。エンジンの耐久性を上げたことで、ヤマハがシーズン序盤で大きく改善したボトムエンドに影響がでているのかもしれない。明日はギア比を調整する予定で、それによって3つのコーナーでコンマ5秒は短縮できると考えているんだ」

J・トーズランド選手談(フリー走行9番手/1分36秒588/27周)

「マシンに乗っているときは、暑さをあまり感じなかったんだけれど、湿度の高さには本当に参ってしまったよ。決勝日もこのような天気になったら体力的にはかなり厳しいだろうね。こんななかでマシンと格闘するようなことになったら大変だから、そのためにもマシンをしっかりと作り上げておかなければならないと思っているんだ。今日の走行自体は悪くなくて、金曜日としてはかなり好調なほうだと言ってもいいだろう。インディアナポリスでのセッティングをそのまま使用し、そこにいくつか小さな変更を加えていった。路面の凹凸を越えるときにリアの挙動が大きくなってしまうので、それをなるべくスムースにするために作業を行った。今年はとくにひどいような感じがするんだけれど、このコースはいつも路面がバンピーなので、そのことはもう考えても仕方がない。一時は6位まで上がって結局は9位に後退したが、4位までわずか0.5秒差。初日の走行としてはとても良かったと思うから、今は満足しているよ」

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