本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 9月14日 インディアナポリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦インディアナポリスGP
■開催日:2008年9月13日(土)予選
■開催地:インディアナ州/インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(4.216km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:34度 ■路面温度:40度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分40秒776)

REPORT

ロッシとロレンソ、フロントロウ獲得!

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシがポールポジションを獲得。‘レンガ工場'とも呼ばれる伝統あるインディアナポリス・モーター・スピードウエイで、その99年の歴史上初めて行われるモーターサイクル・レースを真っ先にリードすることになる。2位には0.084秒差でC・ストーナーが続き、ロッシのチームメイト、J・ロレンソが3位に入った。

昨日の雨は止み、公式予選は明るい太陽の下で行われた。気温も34度まで上昇した。午前中のフリープラクティスでロッシは、ドライ・コンディション用のセッティングに取り組み、素早く感触をつかんで2位。午後から行われた公式予選も引き続き好調で、ライディングを楽しみながらハイペースをキープ。ブリヂストン製予選タイヤがしっかりとマッチしたこともあり、タイムアタックの最終ラップでポールポジションを決めた。

チームメイトのロレンソは予選3位。前回のミサノに続き、ロッシ、ストーナーとフロントロウを分け合うこととなった。ロレンソはドライ用セッティングを順調に仕上げていき、公式予選の残り12分まで暫定ポールポジションの位置につけていた。その後の10分で1度は順位を下げたものの、最終ラップで再度タイムを更新してフロントロウに返り咲いた。ロッシとの差は0.401秒。

ウイーク初日にはウエットを、2日目にはドライをすでに経験したライダーたち。決勝は雨が予想されておりこれからまたウエット用セッティングを組み直すことになる。決勝スタートは現地時間の午後3時。

テック3ヤマハ・チームのJ・トーズランドとC・エドワーズはともに予選グリッド4列目。
昨日は古い路面と新しい路面とのグリップ感の違いが問題になったが、2日目の今日は、ドライ・コンディションでの感触を確かめることができた。そのなかでトーズランドは順調にタイムを更新、残り8分という時間帯まで5位につけていたが、その後、後退して10位となった。一方のエドワーズはトーズランドから0.037秒遅れる11位。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'40.776
2 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'40.860
3 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'41.177
4 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1'41.271
5 B・スピーズ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'41.464
6 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'41.492
7 A・ドビツィオーゾ JiR Team Scot MotoGP Honda 1'41.744
8 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'41.754
9 T・エリアス Alice Team Ducati 1'41.886
10 J・トーズランド Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'41.897
11 C・エドワーズ Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'41.934
12 A・デ・アンジェリス San Carlo Honda Honda 1'41.969
13 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'42.305
14 S・ギュントーリ Alice Team Ducati 1'42.405
15 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'42.551
16 J・ホプキンス Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'42.673
17 中野真矢 San Carlo Honda Gresini Honda 1'42.732
18 M・メランドリ Ducati Marlboro Team Ducati 1'43.807
19 A・ウエスト Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'43.931

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選1位/1分40秒776/26周)

「このコースをドライで走るチャンスに恵まれて本当に嬉しいよ。やっぱり素晴らしいコースだね。今日はライディングを心から楽しめた。テクニカルで難しいコースは好きだし、僕のマシンとタイヤにもとても合っているようだ。パスするポイントもいくつかあって、とくに第1コーナーと第10コーナーは見所。

新しい舗装路面もドライなら大きな問題はない。明日も晴れてくれれば本当に素晴らしいレースができるはずだけど!残念ながら、そうはなりそうもないので、あとは決勝スタートの時点でどんなコンディションになっているのか様子を見守るだけ。もしも‘普通の'雨なら問題ない。でも昨日のように激しい雨なら、レースをすることについて皆で考えなければならないだろう。

今日の作業には満足している。予選タイヤのセッティングがとてもうまくいったので、ラップタイムも上がった。とくに最後の2ラップはとても良かったんだ。1分40秒台を狙えると自分でもわかっていて、そしてついに40秒7を記録した。明日の天気がどうなろうと、ポールポジションは非常に重要になるはずだ」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「最後の予選タイヤで素晴らしいタイムを叩き出してくれた。このコースで初開催のモトGPで、ポールポジションを獲得できたことは本当に素晴らしい。チームの全員がとても喜んでいる。明日のことは、状況を見守るしかない。誰もが今日のような天候を望んでいるが、どうやらそれは難しいようだ。今日はセッティングが非常にうまくいったので、ドライならば絶好の状態で臨めることがわかっている。でも昨日の雨のなかでもかなり速く走れていたのだから、どっちになっても十分に戦えるはずだ」

J・ロレンソ選手談(予選3位/1分41秒177/27周)

「このコースは、昨日まで思っていたのとは違っていたよ!今日はライディングを楽しめたのですごく嬉しい。危険なコースというイメージがあったが、今日はとても安全だということがわかって、それでペースも上がったというわけだ。コーナーが連続している部分は、とくにスムースに走れたので楽しかった。

前回に続いてフロントロウを獲得することができたので、これで本当にベストの状態まで復活したことを証明できたと思う。前回のミサノの時もそうだが、チームのみんなには心から感謝している。ウエットにしろ、ドライにしろ、まだセッティングは完璧ではないので、明日のウォームアップで改善していきたい。天候のことは、明日になるまで待つしかない」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「今日はとても順調だった。ホルヘは予選タイヤでいい走りを見せてくれた。決勝が晴れれば、かなりいいペースで走れるだろうが、まだ最初のセクションはもう少しグリップ性を上げる改良が必要だ。明日のウォームアップでトライしたいことがあるので晴れて欲しいが、ウエットの可能性にも準備が必要。ウエットになれば、昨日のセッティングをさらに確実にするだけだ。いずれにしても、フロントロウ獲得に大きな意味があり、このアドバーンテージを決勝で最大限に使い切れるようにしたい」

J・トーズランド選手談(予選10位/1分41秒897/23周)

「2列目を狙っていたが、残念な結果になった。予選タイヤを装着すると感触が良く、とくに最後からふたつめのタイヤでは1秒以上短縮できるはずだった。最後のタイヤを履いたときにはセッティングを少し変更していて、そのせいかどうかはわからないが、サイドグリップが好ましくなく、フルバンク状態ではチャタリングが出てしまい、予選タイヤでプッシュしなければならない場所だったので影響が大きかった。スピードは順調に上がってきていて、2列目には行けると自信をもっていただけに悔しくて仕方がない。もうほんのちょっとのところで2列目に入れたはずなのに、結果は4列目になってしまったのだからね...。

決勝日は天気が崩れるらしいから、サバイバル・レースになるだろう。すべては雨の量にかかっている。昨日の午前中くらいならレースは可能。でも午後のセッションの終盤のようなひどい雨ならば、残念なことだが、レースは不可能かもしれない。雨が降り続いたとしてもコースの4分の3はちゃんとグリップしてくれるんだけれどね...。古い路面のほうは、とても順調に排水してくれる。できればそんなことは心配せずに、ここに来た理由を全うしたいし、思う存分走りたい。そうすることが、アメリカのレース・ファンに喜んでもらえる方法だと思う」

C・エドワーズ選手談(予選11位/1分41秒934 /22周)

「僕はいつも、リラックスして走れているときにファステストラップを記録することができる。でも今は、マシンのチャタリングを止めるために必死になってしまっているような状態。今ままでこんなことはなかったから、とても不思議なんだ。初めて走るコースだからセッティングを大幅に変更したが、ドライでの走行時間がまだ短いので、なかなか慣れてこない。もちろんもっと上へ行きたい気持ちはあるが、残念ながら結果がついてこなかった。少しでも改善しようといろいろなものを試してみたが、成功につながらなかったということだ。

午前中のセッションはまずまずだったが、午後は、プッシュすればするほど問題が大きくなった。ラインをキープするのも大変なほどだ。もちろん速度を落とせばキープできるが、レーサーとして、そんなことはできないからね。母国で2回目のレースも、1回目同様に不調という状況は本当に悔しい。予選タイヤのグリップは良かったのだが、グリップすればチャターもひどくなった。明日の天気は明日になるまでわからないが、ウエットになってもドライになってもレースがしたい。何百マイルもの距離を旅してきてくれた多くのファンに、レースを見てもらいたいんだ」

ページ
先頭へ