ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.14 9月14日 インディアナポリス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第14戦インディアナポリスGP
■開催日:2008年9月14日(日)決勝結果
■開催地:インディアナ州/インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(4.216km)
■観客数:90,000人
■周回数:20周(84.32km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:21度 ■路面温度:20度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分40秒776)
■FL:V・ロッシ(1分49秒668)
REPORT
ロッシ今季7勝目!ロレンソは3位表彰台
ウエットの決勝。ポールポジション発進のV・ロッシは今季7勝目、チームメイトのJ・ロレンソは3位となり、ふたり揃って表彰台に登った。ロッシはこれで、最高峰クラス自己通算69回目の優勝を成し遂げ、最高峰クラスの最多優勝回数記録で単独トップに立った
序盤をリードしたのはN・ヘイデン(ホンダ)で、ロッシは1周目は4番手につける。2周目に一つ順位を落とすも、3周目、ストーナーを抜いたロッシは、その後ロレンソ、A・ドビツィオーゾ(ホンダ)を抜いて順位を上げ6周目に2番手となり、先行するヘイデンを追う。この周ヘイデンとロッシの差は約1秒。ロッシは少しずつ差をつめにかかり、しばらくは2人の一騎討ちの様相。中盤14周目、ついにロッシはヘイデンを捉えてトップに浮上。続く15周目には1分49秒668のファステストラップで後続を突き放しにかかる。しかし、その後雨が強まりタイムは52秒台へ落ちる。ヘイデンもタイムは伸びずその差は約6秒へ拡大。その後さらに雨が強まり赤旗が示されレースは終了。20周までの着順で結果が決まった。
予選3番手・フロントロウスタートのロレンソは、序盤3番手を走るが4周目にロッシに先行され4番手に後退するが、8周目にはドビツィオーゾを抜いて単独3番手に上がる。中盤はトップのロッシに対し7~8秒遅れていたが、雨が強くなった17周目頃からはヘイデンに追いつき、テールツーノーズの2位争い。終盤にかけて2人のデッドヒートが焦点となるかに見えたが赤旗が示され、ヘイデンが2位、ロレンソは3位のまま終了した。
テック3・ヤマハ・チームのC・エドワーズは15位、J・トーズランドは予選の10位から2つ順位を上げて、序盤8番手を走っていたが、6周目以後は後退して18位に終わった。
〔レース展開〕
フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシが、第14戦インディアナポリスで自己通算69回目の優勝を成し遂げ、最高峰クラスにおける最多優勝回数の記録を更新。ポールポジション、ファステストラップ、そして優勝というハットトリックも達成して完璧な出来。またチームメイトのJ・ロレンソも3位獲得と健闘し、前回に続きふたり揃って表彰台に上った。
歴史と伝統を誇るインディアナポリス・モーター・スピードウエイを初めてモトGPマシンが走った金曜日。記念すべきウイーク初日は、テキサス州の沿岸を襲ったハリケーンの影響を受け、気温23度、湿度96%のウエット・コンディション。
前日に初めてコースを見て安全面について心配していたロッシは、所々グリップ不足を感じる場所があったものの、午前中の第1セッションを予想以上に楽しめた様子。このときは11位に終わったが、午後からのセッションでは、さらに天候が悪化したなか4番手タイムを刻む。しかし、総合では11位に留まる。一方のロレンソも、コースの特徴が自分のライディングスタイルに合っていると感じて、序盤から好調。総合7位で1日目を終了した。
翌土曜日になると雨がやみ、最終フリープラクティス・セッションはドライ・コンディションの下で行われた。ロッシはドライ用のセッティングを素早く仕上げて、M1の俊敏性がコースに適合していることを証明する2位を獲得。
午後からの公式予選は明るい太陽に恵まれ、気温34度、路面温度40度と前日までとはまったく異なるコンディション。ロッシはセッティングをさらに煮詰めながら終盤で予選タイヤを履いてタイムアタックを開始、最終ラップで記録した1分40秒776のタイムでストーナー、ロレンソを抑えてトップに立った。かつてレンガが敷き詰められていたことに由来し、"Brickyard"として知られる有名なサーキットで、その99年の歴史上初めてのモーターサイクル・レースをリードするチャンスを勝ち取った。
ロレンソもまたドライ用セッティングを着実に煮詰め、公式予選の残り12分で一時暫定ポールの位置を確保。その後、徐々に順位を下げていたが、最終ラップで再び好タイムをマーク。ロッシから0.401秒差の3位につけた。
テック3・ヤマハ・チームのJ・トーズランドは、残り8分の時点で5位。そのままグリッド2列目を確保したいところだったが、最終的には1分41秒897のベストタイムで10位となった。チームメイトのC・エドワーズがトーズランドから0.037秒遅れて11位。エドワーズは予選タイヤ1本目のアタックでトップに浮上し、母国の大観衆を喜ばせたが、その後4位以下に後退、さらに残り16分の時点で再びフロントロウのポジションまで復活するなど健闘を見せたものの最終的には11位に留まった。
決勝日の日曜日は再び雨。125ccクラスは赤旗中断、250ccクラスは開催が延期となるなか、幸いモトGPがスタートする頃には雨脚が弱まり、ウエット・コンディションながら開催可能と判断されて予定通りにスタートした。
90,000もの観衆が見守るなかポールポジションから好スタートを切ったロッシだが、1周目が終了するまでに4位に後退、さらにロレンソにも先行されて5位となった。しかしまもなくリズムをつかむと、6周目までにC・ストーナー、ロレンソ、A・ドビジオーゾを抜き返し、N・ヘイデンに続く2位に浮上した。
この時点でヘイデンとの差は1秒以下。ロッシはその後14周目の第10コーナーでパスに成功。土曜日の予選のなかで、最もオーバーテイクに適していると判断していた場所で、ついにトップに立った。その後はわずか2ラップで後続との差を1.2秒に拡大。コンディションが再び悪化する前に確実にアドバンテージを築いておこうというところだ。
強い雨と風の影響でスロットルを戻したヘイデンは20ラップ目、ロッシとロレンソに2秒遅れるタイム。ロレンソはヘイデンの後ろ3番手につけて、その差を縮めようというところだった。今まではウエット・コンディションであまり良いところのなかったロレンソだが、今回は好スタートから素早くリズムをつかんでロッシ、ペドロサ、ストーナーを最初の3ラップでパスしていた。
ロレンソはロッシに抜き返されたあとも懸命に攻め続け、まもなくドビツィオーゾをとらえて3位に浮上。その後はさらにヘイデンを追って着実に差を縮め、最終的にはこれをパスできそうな勢いだったが、残り8ラップ、天候の悪化とセーフティー・フェンスが破損して飛び上ったことから赤旗が提示された。
再スタートが検討されたが、安全性を考慮してそのまま終了となり、ロッシが"Brickyard"で開催されたモトGPで初めての勝者となった。ロッシはこれで自己通算96勝目。同じくイタリア出身のG・アゴスティーニが30年以上にわたって持ち続けてきた最高峰クラス最多優勝回数の記録を破りトップに立った。またラグナセカでも優勝していることから、1シーズンにアメリカ大陸において2度の優勝を果たした最初のライダーという栄誉も得た。
一方ロレンソは、ウエットレースで初めての表彰台。ルーキーイヤーの今シーズン、これまでに5回のフロントロウを獲得しているが、そのすべてで表彰台に上るという記録も更新した。
テック3ヤマハ・チームではエドワーズが15位、トーズランドはポイント圏外に終わった。スタートは好調で1周目を8位で終え、その後も5位争いのグループに加わっていたが、雨が弱まり新しい路面の部分が乾いてくると、序盤のスピードを維持できなくなり、最終的には18位でゴールした。
エドワーズは周回を重ねるにつれて自信をつけ、難しいコンディションのなかでポジションを挽回。これによってランキング7位をキープした。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | V・ロッシ | Fiat Yamaha Team | Yamaha | 37'20.095 |
2 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 5.972 |
3 | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | Yamaha | 7.858 |
4 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 28.162 |
5 | A・ドビツィオーゾ | JiR Team Scot MotoGP | Honda | 28.824 |
6 | B・スピーズ | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 29.645 |
7 | S・ギュントーリ | Alice Team | Ducati | 36.223 |
8 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 37.258 |
9 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 38.442 |
10 | A・デ・アンジェリス | San Carlo Honda Gresini | Honda | 42.437 |
11 | A・ウエスト | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 47.179 |
12 | T・エリアス | Alice Team | Ducati | 55.962 |
13 | R・ド・ピュニエ | LCR Honda MotoGP | Honda | 57.366 |
14 | J・ホプキンス | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 58.353 |
15 | C・エドワーズ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | +1'00.613 |
18 | J・トーズランド | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | +1'07.968 |
LAP CHART
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | V・ロッシ | Yamaha | 287 |
2 | C・ストーナー | Ducati | 200 |
3 | D・ペドロサ | Honda | 193 |
4 | J・ロレンソ | Yamaha | 156 |
5 | A・ドビツィオーゾ | Honda | 129 |
6 | C・バーミューレン | Suzuki | 117 |
7 | C・エドワーズ | Yamaha | 109 |
12 | J・トーズランド | Yamaha | 85 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 316 |
2 | Honda | 243 |
3 | Ducati | 241 |
4 | Suzuki | 149 |
5 | Kawasaki | 71 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(優勝)
「ウエットでの優勝は久しぶりだし、4連勝もかなり久しぶりなので、とっても嬉しいよ! インディアナポリスで初めてのレースで優勝できたことも感動的だし、同時にアゴスティーニの記録を破ったのだから信じられないような気持ち。この記録が、今までの彼の記録と同じように30年以上も続くことを願っている。
レースは大変だった!ストーナーをパスしてからは優勝のチャンスがあるとわかったから、本当にハードにプッシュしたんだ。ヘイデンとのバトルは素晴らしくて、パスするのにかなり苦労させられたよ。その後、雨と風が強くなってからは、あと8周は何とか走れると思ったが、いきなり空中に何かが舞って、おそらくビール缶か何かなんだけど、だから中止の判断は本当に正しかったと思う。このようなコンディションのなかでレースをしたことは、今までになかった。レース中断の時点でかなりリードしていたので、大きなリスクをおかす必要がなかったのは幸いだ。
天気は悪かったが、チームとしては完璧な週末になった。というのはポールポジション、ファステストラップ、そして優勝と最高のパフォーマンスをすることができたんだからね。今日だけでなく、今までもずっと、素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなを祝福したい。またブリヂストンにも感謝している。今日はこのインディで、心からレースをエンジョイできた。来年また戻って来るのがとても楽しみだ。ポイント上のアドバンテージも大きくなっていて、もしも次のもてぎでチャンピオンを決められるなら最高だ。でもシーズンは終わったわけではないから、集中力を切らさずに、今まで通りに懸命に取り組むだけ。最後に、悲しいことに今日82歳で亡くなった祖父のダリオに、この優勝を捧げたい」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「天気は最悪だったが、歴史あるこのコースでレースができて幸せだ。チャンピオンシップにおいても非常に意味のある優勝で、2週間後にはもてぎで、タイトルを決定するチャンスが与えられたのだ。バレンティーノの走りは素晴らしく、今シーズンの彼の強さを改めて見せつけた。様々なコンディションのなかで7勝をあげてきたので、絶好調ということができるだろう。チームのスタッフも本当によくやってくれた。また、ホルヘとそのチームクルーも祝福する。今シーズンのヤマハはとても強いんだ!」
J・ロレンソ選手談(3位)
「雨のなかでの表彰台は、今までのレースキャリアのなかで初めてなんだ。ヨーロッパ選手権、スペイン選手権、そしてその前のマヨルカ選手権でも経験したことはなかった。正直に言うと、レースが始まる前、僕は本当にモーターホームから出たくなかったんだ。モーターホームのなかはとてもあたたかくて快適だったから、雨のなかでレースをするなんて考えたくなかった。でも、今日で変わったよ!スタートもうまくいったし、そのあとダニとバレンティーノをパスすることができた。これには自分でも驚いてしまった!
そして、雨のなかでもこんなに速く走れる自分に気づいてとてもうれしくなったんだ。バレンティーノに抜き返されたあとは彼についていこうとしたが、速すぎて追いつけないので、自分のペースをキープすることに集中した。そのうちに雨と風が強くなって、すごい状態になってしまったんだ。それでもなぜか僕は速さをキープできて、ニッキーとの差を詰めていった。もう少し周回数があればパスすることができたはずだが、コンディションが危険すぎたので、中断して良かったと思う。まだまだパーフェクトとは言えないが、今日はマシンもタイヤもとても好調だった。ここでもう一度、ヤマハとミシュランに、そしていつも支えてくれるチームのみんなに感謝の気持ちをあらわしたい。バレンティーノも素晴らしかった。残る4戦も、この調子でいきたい」
D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督
「素晴らしい結果だ。この有名なコースでホルヘは、初めての雨の表彰台を獲得したのだ。しかも雨だけじゃなくて、風も非常に強くて大変な状況だった。終盤になってコンディションが悪化したあとも、彼はハイペースをキープして力強い走りを見せてくれた。それと同時にチームはセッティングをしっかり仕上げてくれたし、ミシュランは素晴らしいタイヤを提供してくれたのだ。インディアナポリスで初めてのモトGPで表彰台に上れたという事実も我々にとってはとてもうれしいこと。またヤマハとしても、ふたりのライダーが2戦連続で揃って表彰台に上ったことは誇れることだ。最後にもう一度、ホルヘの見事な走りに、チームの仕事ぶりに、そして反対側のガレージのバレンティーノの優勝に心からの祝福を!」
C・エドワーズ選手談(15位)
「新しいセッティングをうまく機能させるまでに時間がかかってしまった。かかりすぎて決勝までもつれこんでしまったんだ。コーナーでマシンがうまく曲がってくれなかった。タイヤのフィーリングは素晴らしかったし、問題は何もなかったのだが、とにかくコーナースピードをキープすることができない。コーナーに進入しようとするとはらんでしまうんだ。この状況を回避するためにはスピードを落とすしか方法はない。そうすればラインをキープすることができるが、その状態では乗っていても少しも楽しくないんだ。
スタートはうまくいった。でも周りのライダーが皆、次を狙っているのがわかった。僕の目の前いたライダーたちは、次の瞬間には僕のインやアウトに散らばっていった。第2コーナーまでに僕はほとんど最後になってしまって、あとはひたすら体を伏せて懸命に前を目指すだけという状態...。15位あたりを走るためにレースをしているんじゃない。持てる力をすべて出しつくしたいのに、とても残念だ。コンディションは確かにひどかった。コースには何かの破片などが散らばっていたが、風の動きは予測がつかないから、いつぶつかってくるかわからない。レースを中断した判断は正しかったと思う。できればあと1、2周前にしてくれれば良かったが」
J・トーズランド選手談(18位)
「スタートはあまりうまくいかなかったけれど、第1コーナー進入はちょっとアグレッシブに行って、外から回って何台か抜くことができた。フィーリングはとても良かったが、雨が止んでコースが乾き始めてもタイムが変わらない。他のライダーはどんどん速くなっていくのに、僕は全然だめ。リアのセッティングがソフトすぎたせいもあって、スピンばかりしていたんだ。A・ドビツィオーゾと同じタイヤを履いていたから、やはりセッティングの問題だったのだろう。コーリンやホルヘよりも柔らかめのセッティングだったんだ。
スタート時点は路面の雨の量がかなり多くて、そのときには好調だったのに、乾き始めたらスピンするようになった。また雨が降り出したときには、またペースをつかむことができて、上位のライダーたちと同等のタイムを出すことができたが、その頃にはすでにかなり遅れてしまっていたから挽回するには間に合わなかった。終盤は風がかなりひどくなって、しかも方向が定まらないから大変。まったく予測がつかなくて、何が起こっても不思議のない状態。危ない状態になっていたんだ。結果は残念だったが、またすぐに次のレースのために日本へ発つ。ヤマハのために良い成績を残したい」
H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督
「非常に残念な結果だ。ジェームスはスタートはとても良かったが、コーリンが前回のミサノ同様に1周目を慎重に行き過ぎて、その間に遅れてしまった。シーズン前半のことを思い出してみると、今のこの状態が悲しい。このまま終わるわけにはいかないので、何らか解決策を見つけなければならない。レース自体は、とにかく最悪のコンディションで行われた。再スタートするべきだったかどうかと議論になるのだろうが、安全が何よりも大切だ。風があれほど強かったのだから、正しい判断だったと思う。ただ、250ccレースが行われなかったのは、楽しみにしていたファンのためにも残念だった。インディアナポリスの関係者たちは皆、我々のためにとても頑張ってくれたと思う。不運にも天候に恵まれなかったが、これは誰のせいでもない。最後に、バレンティーノの記録更新を祝福したい。ヤマハのために素晴らしい仕事をしてくれた」
中島雅彦フィアット・ヤマハ・チーム総監督談
「今回初開催のインディアナポリスGPは、インディ500マイルレースで有名なインディアナポリス・スピードウェイで行われました。テストチームによる事前テストを一度行いましたが、データが乏しく、全てが初めての上にハリケーンの影響で、十分なセットップの時間が取れずに苦慮しまた。少ないデータとこれまでの実績をベースにレース直前までギリギリの調整を続け、何とか戦闘力の高いマシンをライダーに託すことが出来たと思います。
レースは荒れた天候の中で安定した走りを維持したV・ロッシ選手が2位以下を大きく引き離し今シーズン7勝目、J・ロレンソ選手も最後まであきらめない激しい追い上げで2位争いを展開、惜しくもレース中断により3位となりましたが、2戦連続の2人そろっての表彰台で、ファクトリーチームは大いに盛り上がりました。残念ながらテック3・ヤマハ・チームのC・エドワーズ選手、J・トーズランド選手は、我慢のレースとなりましたが、難しいコンディション中、完走したことで次に繋げていけると思います。
次戦はいよいよ日本GPを迎えます。我々にとってもプレッシャーが掛かる重要な一戦となりますが、皆さんの期待に添える結果を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」