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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 8月31日 サンマリノ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦サンマリノGP
■開催日:2008年8月30日(土)予選
■開催地:イタリア/ミサノサーキット(4.226km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:32度 ■路面温度:45度
■PP:C・スト―ナー(ドゥカティ/1分33秒378)

REPORT

ロッシ、ロレンソ揃ってフロントロウ獲得

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシは予選2位、今季8度目のフロントロウを獲得した。ポールポジションはC・ストーナー。ロッシのチームメイトのJ・ロレンソも3位獲得と健闘し、ポルトガルGP以来となるフロントロウ復帰を果たした。

好天に恵まれ、気温31度という暑さのなかロッシは、午後から行われた公式予選で着実にペースアップ。終盤のタイムアタックではブリヂストンの予選タイヤを4本使用し、そのすべてでタイムを更新。そして最終ラップでベストラップを記録すると、ストーナーにはわずかに届かなかったもののロレンソを上回って2位を確実にした。

ロレンソは、シーズン序盤の3戦でポールポジションを獲得して以来となるフロントロウ復帰。2番手のロッシとの差はわずか0.076秒。不運が続いていたロレンソだが、今回はウイーク初日から好調をアピール。ミシュラン・タイヤの改善もあって、かつての自信を完全に取り戻している様子だ。予選タイヤ1本目のアタックでトップに躍り出ると、さらに2回タイムを更新したが、その後ストーナーとロッシにわずかに逆転された。このあとも作業を続け、明日の決勝スタートまでに、さらにマシンを煮詰めていこうというところ。

ロッシとストーナーがフロントロウに並ぶのは今季6度目となるが、これまでの5回のうち3回はロッシが優勝を果たしている。

テック3ヤマハ・チームのJ・トーズランドとC・エドワーズは、それぞれ9位と10位。トーズランドは1分34秒652で今季9度目となるトップ10入りを果たしたが、最終コーナーでのミスさえなければグリッド2列目を狙うこともできたはずだ。改良されたミシュラン・タイヤでコンスタントにタイムをキープしており、明日の決勝では6位以内を目指す。
一方のエドワーズはトーズランドから0.143秒差で10位。ランキング6位をキープするためにも、これからさらにYAR-M1の決勝用セッティングを煮詰めていく。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'33.378
2 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'33.888
3 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'33.964
4 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'34.236
5 T・エリアス Alice Team Ducati 1'34.322
6 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'34.398
7 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'34.461
8 中野真矢 San Carlo Honda Gresini Honda 1'34.494
9 J・トーズランド Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'34.652
10 C・エドワーズ Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'34.795
11 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'34.926
12 S・ギュントーリ Alice Team Ducati 1'34.961
13 A・デ・アンジェリス San Carlo Honda Honda 1'35.153
14 A・ドビツィオーゾ JiR Team Scot MotoGP Honda 1'35.381
15 M・メランドリ Ducati Marlboro Team Ducati 1'35.418
16 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1'35.584
17 J・ホプキンス Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'35.980
18 A・ウエスト Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'37.047

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選2位/1分33秒888/29周)

「素晴らしい天気だね!でもこんなときはサーキットじゃなくてビーチへ行くほうがいい。僕らは場所を間違っているよ!でも、もちろん雨よりもずっといい。このところ不安定な天気に悩まされてばかりだったから、今回は最高だよ!今日は予選タイヤでの走りが好調で、履き替えるたびにタイムを更新することができた。これはとても重要なことなんだ。ケイシーには結局届かなかったが、2位に並ぶことができたから決勝には問題ない。

ただ決勝用セットアップはまだ完璧ではない。いくつかのコーナーでスピードが足りないので、今晩そのあたりの改善に取り組むことになる。2日間を終了して多くのデータが収集できたので、これを利用して明日のウォームアップでもう少し何かをトライしたい。決勝用のセッティングをさらに煮詰めることが、きっとできるはずだ」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「今回もいつも通り、フロントロウ獲得が第一の目標だった。それを達成できてとてもうれしいし、この結果が明日の決勝のための非常な重要なものとなるだろう。でも、依然としてあとコンマ数秒を追求し続けている状況なので、これからさらに作業を続け、明日朝のウォームアップ・セッションも最大限に利用してベストを尽くしたい。ケイシーとまた互角に戦えるだけの何かを見つけ出したいんだ。また、もうひとりのヤマハ・ライダーが上位戦線に復帰したことを非常にうれしく思っている。明日はいいレースになりそうだ」

J・ロレンソ選手談(予選3位/1分33秒964/29周)

「昨日の時点から、今回は何かが違うということがわかっていた。悩むことが格段に減ったし、ミシュラン・タイヤがまた力を取り戻してきた。彼らには感謝している。タイヤが僕の自信を支えてくれているので、また以前のように良いリズムで走ることができるし、ペースを上げることができている。フロントロウに復帰した気分もとてもいいので、今日は本当にハッピーだよ。

ストーナーやバレンティーノについていくのは大変だが、少なくとも今日は彼らと互角に戦えるところまでいったのだし、明日もそれができるポジションを確保できた。成績にはこだわらないが、とにかくベストを尽くしていく。まずは自分のリズムをしっかりとつかみ、応援してくれるファンのみなさんが楽しめるようなレースをしたいと思っている」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「やっとフロントロウに復帰することができた。そして何よりも、ホルヘが自信を持って、また以前のように力強く走っているのを見ることができたことが嬉しい。ミシュランの努力のおかげでタイヤは非常に好調。ホルヘはマシンを信頼し、良いフィーリングをつかんで走っているので、それが我々の作業のほうにも役立っているというわけだ。セッションごとに調子を上げてきており、明日の決勝もこの好調を継続できると確信している。ホルヘがまた以前のように、上位で戦うのを楽しみにしている。結果は自然とついてくるだろう」

J・トーズランド選手談(予選9位/1分34秒652/26周)

「4位に手が届きそうだったし、グリッド2列目には並べると思っていたので、悔しい気持ち。マシンのセットアップに関しては着実に前進してきたが、最後の予選タイヤでタイムアタック中に、最後からふたつめのコーナーを順調に抜けたあと、スロットルを開けたらリアが回り込んできてしまったんだ。月旅行に行ってしまう寸前で止まってくれたからまだ良かったが、フロントが振動して、最終コーナーのブレーキングポイントを見失って少しはらんでしまった。これで少なくともコンマ何秒か遅れ、グリッド2列目を逃してしまったというわけだ。でもそれまではとても順調で、ミシュランのタイヤも格段に良くなった。天気が安定してくれているのでセッティングのための時間も十分あるので助かっている。

今シーズンは、スピードを上げていくためにドライでの走行時間が必要なときに、何度も天候に邪魔された。でも今回はベース・セッティングの段階から天気が味方をしてくれているので、しっかりとマシンを作ることができたと思う。長く、そして厳しい戦いになるだろうが、逆にこれほどの暑さのなかでタイヤがどこまでもってくれるかが鍵。まだ誰も15周以上走っていないので大変だが、僕としては決勝用セッティングがうまくいっているので、チャンスがあると思っている。前回、前々回とタイヤに悩まされたが、ミシュランがしっかりと対応してくれた。15周以上になるとどうなるのか、僕にもまだわからないが、とにかく明日は6位以内を目指していく。この数カ月間、ずっと遠ざかってきたポジションだ」

C・エドワーズ選手談(予選10位/1分34秒795 /28周)

「このコースは今までもあまり良くなかったんだ。でも昨日の午前中には2位を獲得できたので、ほんのわずかながら希望をもっていた。フィーリングも良かったし自信も持てていたので、いい週末になるかもしれないと期待していたが、そのあとまた壁にぶつかってしまった。どのタイヤを履いてみても、またマシンをどんなに変えてみても、タイムが伸びて行かない。予選タイヤ最後の1本ではまずまずのタイムを記録することができたが、とくに素晴らしかったというわけでもない。正直なところ、今はちょっと混乱している。何を試してもフィーリングが良くならないので、自分自身に原因を求めているような状況だ。努力していないというわけではない。テック3のスタッフもいつも以上に頑張ってくれている。でも、タイムが上がっていかないんだ。

明日は長いレースになるが、6位以内を目指して頑張っていきたい。好スタートを切って、とにかくやれるだけのことはやる。使用予定のリアタイヤは、とくに左側が暖まるまでに時間がかかるので、いくらかアグレッシブにならなければならない一方で、慎重さも必要だ。ただひたすら身体を伏せ、あとは何ができるか状況を見極めて行きたい」

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