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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 7月20日 アメリカ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第11戦USGP
■開催日:2008年7月18日(金)フリー走行2(総合結果)
■開催地:アメリカ/ラグナセカ・スピードウェイ(1周3.610km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:30度

REPORT

ロッシはフリー走行3番手

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシはUSグランプリ初日のフリープラクティスで総合3位と好調。ベストタイムの1分22秒679は午前中の第1セッションで記録されたもので、昨年のラップレコードまでわずかコンマ1秒と迫っている。

午前中は予想外の低気温のなかで行われたが、ロッシのYZR-M1は初めから好調でトップのC・ストーナーから0.764差の2位。午後は路面が暖められるため、さらにタイムが上がるはずだったが実際の気温上昇はわずかなもので結局更新はならなかった。ロッシ自身、まだ実力を出し切るに至っておらず、明日はさらに一歩前進するべく全力で臨む。

チームメイトのJ・ロレンソはラグナセカ・デビューを総合13位で終了。昨年の同大会はテレビのコメンテイタ-として訪問しているが、ライダーとしての参加は今回が初めて。

シーズン序盤からこの大会を楽しみにしていたロレンソ。その最初の走行となった第1セッションでは、有名な第8コーナー、‘コークスクリュー'をはじめとする特徴的なコースに慣れることが目標だった。午後のセッションではマシン・セットアップを開始し、1秒近くもタイムを更新した。しかし依然としてリアグリップの不足に悩んでおり、明日はこの部分の改善を目指していく。

テック3ヤマハ・チームのC・エドワーズは、ホームGPのラグナセカで総合7位。チームメイトのJ・トーズランドは16位となった。5日前のドイツGPで転倒し、首を傷めているエドワーズは今晩、アート・ティン医師の診察を受ける予定。24時間前にテック3・チームとの契約更新を決定したばかりのエドワーズは、通常よりも気温の低かった第2セッション終盤に1分23秒077のベストタイムを記録。トーズランドは第2セッション終盤で転倒するなど厳しい展開となっている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'21.826
2 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1'22.634
3 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'22.769
4 A・デ・アンジェリス San Carlo Honda Honda 1'22.808
5 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'22.847
6 中野真矢 San Carlo Honda Gresini Honda 1'22.924
7 C・エドワーズ Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'23.077
8 A・ドビツィオーゾ JiR Team Scot MotoGP Honda 1'23.097
9 T・エリアス Alice Team Ducati 1'23.114
10 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'23.185
11 B・スピース Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'23.244
12 M・メランドリ Ducati Marlboro Team Ducati 1'23.317
13 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'23.415
14 S・ギュントーリ Alice Team Ducati 1'23.495
15 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'23.707
16 J・トーズランド Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'23.943
17 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'23.955
18 J・ハッキン Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'24.050
19 A・ウエスト Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'24.483

COMMENT

V・ロッシ選手談(フリー走行3番手/1分22秒679/65周)

「午前中のセッションは最初から速く走れて好調にスタートできた。いつものベースセッティングがこのコースでも有効だったので、本来なら第1セッションでもっとタイムを上げられるはずだったが、最終ラップでグリップが完璧でなく、少しペースを下げてしまったんだ。

第2セッションでは、このコースにより理想的にマッチさせるためにマシン・セッティングを少し変更したが、それがあまりうまくいかなかった。各セッションの良かったところをひとつに合わせれば、明日はあとコンマ数秒速くなると信じている。

潜在的なポテンシャルは十分にあるが、まだ十分に引き出せていない。サスペンションが課題となる一方で、ブリヂストン・タイヤの調子が良いことは励みになっている。明日はさらに前へ進めるように、そしてストーナーとの差を詰められるように頑張りたい」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「総合的に見て良い1日だったと思う。午前中の第1セッションは非常に好調にスタートできたと思っている。その後はサスペンション、シャシー、電子制御マッピングのセッティングを煮詰めていこうとした。午後は予想していたよりも気温が低かったが、ブリヂストン・タイヤはとてもよく走ってくれた。午後は期待したほどの成果が得られなかったが、今晩データを分析して明日の作業につなげたい」

J・ロレンソ選手談(フリー走行13番手/1分23秒415/63周)

「ラグナセカの記念すべき1ラップ目は、すごく印象的だった。このコースを攻略していくのはとても楽しいね。1周目はとてもラッキーで、ニッキー・ヘイデンが僕の前にいたんだ。彼はここを知り尽くしているから、ついて行ったら何とかコースをまわることができた。他のコースとはまったく違うタイプのコースで非常に複雑。だから自分でラインがつかめるまでは慎重に走ったんだ。

僕にとって一番難しかったのが第1コーナーだが、午後になるとだいぶ良くなってきた。リアタイヤに少し課題があって、グリップが十分ではない。フロントにももう少し信頼感が欲しいところだ。多分、もっと周回を重ねていけばコースに対するフィーリングがつかめてくるだろうしライン取りがわかるだろう。スーパーバイクのタイムを見たら、今の僕とほとんど同じ速さで走っている。だからもっと頑張らなくては・・・。課題はまだあるが、明日はさらにタイムを上げていきたい。ラグナセカの1日目は非常にエンジョイできた」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「今日の第1の目標はコースを覚えること。ライン取りやブレーキング・ポイントを理解させるために、ロングランを行った。その結果、彼は非常に素早くコースを理解しており、このコースでのライディングをエンジョイしているようだ。リアグリップの問題は残っており、とくにコーナー進入が厳しい状態なので、明日はこのあたりに集中して解決策を見つけたい」

C・エドワーズ選手談(フリー走行7番手/ 1分23秒077/58周)

「期待していたような展開にはならなかった。現状を見る限り、今回はかなり厳しい戦いになりそうだ。まず首が少しおかしい。頭を回して周囲を見渡すようなことができないんだ。何かがひっかかっているような感じなので、問題がないことを確認するためにもレントゲンを撮るつもりだ。

走行風によるダウンフォースが問題で、ヘルメットで頭を押さえつけられそうな感じ。まるで熱い棒かナイフのようなものを、首に押し当てられている感じなんだ。ドイツでの転倒が原因で、まだ良くなっていない。

それ以外にも問題はある。タイヤが思うように暖まってくれないんだ。ラップタイム自体は最終的には良くなってきて、ほっとしている。18周走ったタイヤでベストタイムが出ているので、今の状態では使えば使うほど良くなるということ。でも走り始めの頃は思ったようなペースまでもっていくことができない。グリップ性を上げるためには、もう少し気温が上がってくれるといいのだが...」

J・トーズランド選手談(フリー走行16番手/1分23秒955/55周)

「とっても悔しいよ。マシンのセッティングとタイヤとにいくつか問題があって、自分で思っていたようなタイムには全く届かなかった。フィーリングが良くならないので少しイライラしてしまっている。セッション終盤はプッシュし過ぎて、第3コーナーで転倒。わずかコンマ1秒を縮めたくて、何とかポジションをひとつ上げたかったんだ。

現時点での一番の問題は、タイヤがなかなか暖まらないこと。今回のタイヤはいつもよりも硬いものなんだ。柔らかめのものも選ぶことができるが、ひとつは決勝のためにとっておきたいし、明日の午後に使うかもしれない。今晩、チームのスタッフと話し合って、もう少し前進するためのセッティングの方法を考えたい。今日は出来る限り速く走ったので、これからどこまで伸ばせるのか不安も残る。明日はいつものように前進を目指し、決勝に向けてポジティブな気持ちで行きたい」

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