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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 5月4日 中国

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦中国GP
■開催日:2008年5月2日(金)1日目フリー走行、3日(土)予選、4日(日)決勝
■開催地:中国/上海サーキット

CIRCUIT DATA

■開設:2004年
■コース長:5.451km
■サーキットレコードラップ:1分59秒318(2006年:D・ペドロサ)
■サーキットベストラップ:1分58秒424(2007年:V・ロッシ)
■2007年の優勝者:C・ストーナー

REPORT

第4戦中国GPへ臨む

3カ月後にオリンピック開催を控えた中国で、オリンピック同様長い歴史と出場者たちのハイレベルな才能を誇る世界選手権モトGPが開催される。フィアット・ヤマハ・チームはここまでに合計5つの表彰台を獲得し、ライダー、チーム両方ともランキングでトップにつけている。V・ロッシ、J・ロレンソのふたりは好調をキープして第4戦上海GPを迎える。 ロレンソは3戦を終えてポールポジション3回、表彰台3回と、ルーキーとしては近年で最高の活躍で、合計61ポイントを獲得してランキングトップに立っている。21歳の誕生日を迎える上海GPでもこの記録の更新を狙う。

2週間前のエストリルでの成功(最高峰クラス初優勝)は、伝説のライダーであるM・ヘイルウッド、チームメイトのV・ロッシらに続き5番目に若い記録。また3戦連続の表彰台は最年少での達成だ。エストリルではこれまでの他クラスでも優勝経験がなく、YZR-M1では初めての走行となったが、これを見事に制したことで今回の上海にも大いに期待がかかるところ。というのも昨年は250ccクラスでポールポジション、優勝、ラップレコード更新と大成功をおさめているからだ。‘腕上がり'の症状についても手術が成功しており準備は万全だ。

ロッシは2005年、初めて開催された中国GPで優勝。2006年はリタイヤに終わったが、2007年には2位を獲得しており、今回は表彰台の真ん中を狙っている。ブリヂストンとの関係も実を結びつつあり、これからはロレンソ、C・ストーナー、D・ペドロサらの優勝争いに加わっていくことができると自ら確信している。

高速ストレートと、低速で難しいコーナーの連続が混在する上海のコースは、マシン・セッティングの面でエストリルとは異なっている。俊敏性とストレートでのスピードの両方を兼ね備える必要がある。グランプリコース中最長の1,202mのストレートを持つ上海は、ハーマン・ティルケ設計の他のコース同様、トップッスピードが重要なファクターだ。

COMMENT

V・ロッシ--"優勝を目指して"

「エストリルのあと行ったテストで最も重視したのが、次の上海に向けてのブリヂストン・タイヤだった。その結果、いくつかいいものが見つかり、調子が上がってきている。ここまでの3戦で2回、とくにブリヂストンと相性がよくないと思われたエストリルで表彰台を獲得できたことは、僕らとブリヂストンとの関係が次第に良くなってきていることを証明している。だからこそ次の上海は、様々な要素がかみ合って良い結果につなげられるよう望んでいるんだ。

シーズンはまだ長いが、ライバル達もとても手強いから、ここでミスをすることはできない。毎回、できるかぎり多くのポイントを着実に獲得していかなければならない。昨年は優勝できなかったが、今年はマシンがとてもいいし、タイヤとのコンビネーションも良くなっているので優勝を狙っていけるだろう。昨年はストーナーとのバトルがとても白熱したが、今年もライバルたちと競り合ういいレースがしたい。そして違う結果を導きたい」

J・ロレンソ--"夢を叶えて"

「手術を終えて、日に日にフィーリングは良くなっている。とても順調に回復していると思うので、完璧な状態で中国を迎えられるだろう。ポルトガルの優勝は、これまで期待していなかったプレゼントのようなもの。でもレース自体はあまりエンジョイできず、完璧な勝利だったとは思えないんだ。あのときは腕が痛くて喜ぶどころじゃなかったけれど、重要なのはこれから先、自分の体の状態をしっかり管理しておくことだ。

夢をかなえつつあって、今シーズンの目標をすでに達成してしまったので気持はとても落ち着いている。これからはこの調子でしっかりと仕事を続け、ひたすら次のレースに集中するだけ。中国GPではいいことも悪いこともあった。2006年にはリタイヤしたが、昨年は優勝してチャンピオンシップ争いでも有利になった。

上海は長いストレート、高速コーナー、ハードブレーキングのコーナーを持つ近代的なサーキット。ここもエストリル同様、モトGPマシンで走ったことのない場所なので、どうなることかわからないが、250ccマシンでは調子が良かったので今回もそうなるように願っている」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督 "戦いの準備はできている"

「いつも中国GPでは概ね好調だが、昨年は優勝できず2位になった。今年はもちろん優勝を狙っていくが、優勝候補がストーナーだけではなく手強いライバルが大勢いて大変だ。ヘレス、エストリルはあまり相性の良くないコースだったので、守りの姿勢で走ったが、その結果に非常には満足。今度こそ本当の実力を出し切る場所になるよう望んでいる。ここまでの3戦で異なる3人のウイナーが誕生している。ルーキーであるロレンソがそのひとりになったことは驚きではあったが、他のふたりも若いライダーなので新しい世代の台頭を実感する。この3人はもちろん非常に手強いライバルだが、次こそバレンティーノの番になると確信している」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督"今回もまた好成績を狙う"

「ロレンソのここまでの活躍には正直驚いている。シーズンのこんなに早くから優勝し、あるいは3戦連続でポールポジションを獲得するなど、誰が想像できただろうか?これは様々な要素の組み合わせで実現したことだ。ひとつにはライダーの才能、ふたつ目はヤマハからの絶大なるサポート、そして3つ目がミシュランタイヤだ。ミシュランは今シーズン、大幅に改良された。またチームも、YZR-M1をホルヘに合わせるために懸命に頑張っている。こうしたことが重なり合って彼の活躍につながり、我々は最高に満足しているというわけだ。

今回の上海は、エストリル同様にロレンソがまだYZR-M1で走ったことのないコース。でもハイスピードストレートと、ヤマハの優位性であるハンドリングを生かせるいくつかのタイトなセクションがあり、今回もまた好成績を狙っていけるだろう。手術後の彼がどこまで走れるのか実際のところはわからない。医者は100%治っていると言っているが、我々としては状態をしっかり見極めていかなければならないと思っている。もちろん我々は医師たちを信頼しており、手術は今回が最適なタイミングだったと信じている。理論上は、ロレンソは以前よりも、もっと速くなるはずなのだ!」

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