ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.18 11月4日 バレンシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2007年11月2日(金)1日目総合結果
■開催地:スペイン/バレンシア(4.005km)
■コースコンディション(フリー走行2):ドライ
■気温:22度 ■路面温度:30度
REPORT
シリーズ最終戦フリー走行
MotoGP世界選手権の最終戦が、スペインのバレンシアでスタート。フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズは、トラクション不足に悩んでそれぞれ8位と13位。
寒い朝に始まり、その後強い日差しと真っ青な空へと変わった天候は、ウイークを通じて続くと思われる。そうしたなかで午前中のセッションではロッシが6位、エドワーズが9位。しかし午後からのセッションではいずれも目立った進歩がなかった。トップタイムはC・ストーナー(ドゥカティ)の1分32秒968。ロッシは0.652秒差で8位。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・スト―ナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'32.968 |
2 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'33.084 |
3 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'33.150 |
4 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'33.319 |
5 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'33.501 |
6 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'33.519 |
7 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'33.541 |
8 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'33.620 |
9 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'33.650 |
10 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'33.680 |
11 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'33.831 |
12 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'33.899 |
13 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'33.972 |
14 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'34.000 |
15 | T・エリアス | Honda Gresini | Honda | 1'34.218 |
16 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'34.352 |
17 | A・ウエスト | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'34.413 |
18 | C・デイビス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'35.029 |
19 | Ku・ロバーツ | Team Roberts | KR212V | 1'35.335 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(フリー走行8番手/1分33秒620/52周)
「今日はかなり厳しかった。もちろん、本当はもっと上を狙っていたんだけどね! 全力でプッシュしたけれど、現時点では思い通りに乗るというところまでは、ほど遠い感じ。主な原因はグリップ不足。タイヤとセッティングがいくらかうまくいったとしても、それでもまだ、ひどくスライドしてしまう状態だ。さまざまなセッティングを試してみたが、今のところまだ進歩はない。だから明日以降もとにかく懸命に取り組んでいくということしかないんだ。僕らのマシンは最速というわけではない。でもセッティングを煮詰めていくことができるはずだ。今はタイヤの使い方がわからないというような状態で、これを解決しないとレースにならない。誰もがこの最終戦を好成績で締めくくりたいと考えている。明日、そして明後日に少しでも前へ進めるように、今晩は今までのデータをしっかりと分析する予定」
C・エドワーズ選手談(フリー走行13番手/1分33秒972/52周)
「言葉ではうまく言い表せないくらい、今日は本当に頑張って走ったよ。限界ぎりぎりまで来ているけど、現時点ではどうしたらいいのかまったくわからないんだ。転倒のリスクをおかして走っている感じで、それでも明日につなげるためにはやるしかないという状態。でも結局、答は出なかった。タイヤは、一つは右側が良くて、他の一つは左側が良い。でもすべてのコンビネーションがうまくいくものが見つからない。午前中からあまりいいスタートではなくて、午後も前進が見られなかった。こういう状態だから、明日は何か劇的な方法を試してみるしかないだろう」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「仕事は山積という状況だ。チームはいつものように、マシンセットアップのために全力で頑張っており、今日もかなりたくさんのものを試してみた。しかし今のところはまだ問題を解決することができないんだ。明日は手元にあるすべてのデータを集めて、何としても良い方向性を見つけていきたい。ここまできたら、あとは大きく劇的な変化がなければ難しいだろう。時間はまだあるので、二人のライダーに少しでも良いマシンを提供できるようにベストを尽くす」