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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 11月4日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2007年11月2日(金)フリー、3日(土)予選、4日(日)決勝
■開催地:スペイン/バレンシア

CIRCUIT DATA

■開設:1999年
■コース長:4.005km
■レコードラップ:1分32秒924(2006年:L・カピロッシ)
■ベストラップ:1分31秒002(2006年:V・ロッシ)
■昨年の優勝者:T・ベイリス

REPORT

ランキング2位獲得に向けて

スペインはバレンシアのリカルドトルモ・サーキットで今週末、800ccマシンによる初めてのシーズンの最終戦を迎える。フィアット・ヤマハ・チームにとっては難しいシーズンとなったが、V・ロッシはこの最終戦で、そのプライドを賭けてランキング2位獲得を目指す。ロッシは15位以上でランキング2位が決定する。一方のランキングを争うD・ペドロサ(ホンダ)は優勝以外に逆転する方法はなく、ロッシ優位の状況となっている。

今回のバレンシアGPは、2002年に4ストロークマシンが導入されてからちょうど100戦目。ロッシはその全レースに出場した3人の中の一人で、しかもそのなかで49勝という見事な成績を残してきた。そしてそのうちの2回がここバレンシアで達成され、またグランプリの58年間の歴史のなかで初めての表彰台獲得100回という快挙もこの場所で記録された。

ロッシのチームメイトのC・エドワーズにとっても特別なレースとなる。エドワーズは2008年から、H・ポンシャラル率いるテック3・ヤマハ・チームへ移ることとなったからだ。バレンシアでのこれまでの成績は、3年連続8位のあと、昨年は9位。

コースはいくつものタイトコーナーを短いストレートが繋いでいる。最後から二つ目の長い左コーナーと、それに続く第1コーナー進入前の短いストレート。そしてインフィールドのタイトなシケインと低速コーナーが非常に対照的である。

COMMENT

V・ロッシ選手談 ー “長く、厳しいシーズン”

厳しかったシーズンがいよいよ最終戦を迎え、ロッシはランキング2位獲得を目指して臨む。1996年、GP125でのデビューイヤーにランキング9位となって以降、どのクラスにおいてもランキング2位を下回ったことがない。今シーズンも何としてもその記録を継続させたいところだ。

「前回のマレーシアはかなり苦労してしまったが、その一方で決勝日にはすべてが順調に機能してくれたので自信にも繋がった。あのときに、前列からのスタートが、いかに大事かが身にしみて分かったから、今回は初めから順調にいきたいと思う。バレンシアではこれまでに何度も好成績を挙げている。もっとも昨年のことはあまりいい思い出ではないけれど…。

長くて厳しいシーズンの最終戦がついにやってきた。そして今は、この最終戦を素晴らしい週末にするために、チームの皆がまさに一丸となっている。とにかく僕は優勝したい。今まで一生懸命に支えてくれたチームのみんなを何とか喜ばせてあげたいんだ。モチベーションは依然として高く、できる限りのことを全力でやるつもり。ランキング2位は1位とは違うけれど、それでも僕にとってはとても重要。1996年以来、ランキング2位以下になったことがなく、その記録をキープしたいからね」

C・エドワーズ選手談 ー “目標はいつも優勝”

エドワーズはこのバレンシアで、ヤマハ・ファクトリー・チームでの3年間に終止符を打つ。このなかで6回の表彰台獲得を経験したエドワーズ。本人はもう少し多くを期待していたが、とくに今シーズンの厳しい状況がそれを許さなかった。2005年にはチームとメーカーの両タイトル獲得に貢献し、また17戦でポイント獲得というMotoGP史上初となる見事な記録も残した。

「今シーズンは本当に思い通りに進まなかった。その中でいい時もあったし、悪い時もあったが、この最終戦バレンシアは、必ずいいものになってくれると信じているんだ! 前回と前々回はとくに厳しいレースになってしまったが、この金曜日にはすべて水に流して、一から始めるつもりでいる。そもそもこのMotoGPというレースのなかで優勝することは並大抵のことではない。でも僕らは常に、レースの度にそれを狙って走るんだ。

スタッフたちはこの1年、僕のために本当に頑張ってくれた。僕はこの最終戦で、何とかその恩返しがしたいと思う。これがこのチームで最後のレースになるかと思うと不思議な気持ちだが、来年からもヤマハ・ファミリーの一員でいられるのだからうれしいよ。妻や友人も応援に来てくれるので、何としてもいいレースにしたい」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談 ー “2008年を見通して”

すでに来シーズンへの活動が始まっているが、チームスタッフはいま、この最終戦に気持を集中しているというブリビオ。レース後の火曜日と水曜日には早くもマシンテストが予定されている。しかし現時点でのチームの目標は、ロッシのランキング2位決定、そしてエドワーズにとっての最後の戦いを成功させて2007年シーズンをしっかりと完結することだ。

「2007年シーズン最後のレースを迎えたわけだが、我々はすでに2008年のことを考え始めている。来週の火曜日、ここバレンシアでの初テストから実際にスタートするんだ。マシンに関する作業はすでに来年のことを見通して行われているのだが、残されたこの1戦はやはりしっかりと戦いたい。昨年のこの大会はあまりいいところがなかったが、今年は最善を尽くして良い形でシーズンを終えたいと思う。バレンティーノはあと1ポイント獲得でランキング2位が決定する。これが我々に今考えられる最高の成績なので、そこに集中していく。

コーリンにとってはファクトリーチームで最後のレースとなる。しかし来年からもヤマハに残ってくれるので、我々にとっては頼もしい。我々チームから見れば、コーリンは一緒に仕事をする仲間として素晴らしいし、バレンティーノとのコンビネーションも最高だった。2005年に彼が初めてチームにやって来た時、我々はチームとメーカーの両タイトルを獲得した。あれは彼とともに達成した栄冠のひとつだ。だから我々は、彼がヤマハファミリーに残ってくれることを歓迎し、そして来シーズンの彼の活躍を期待しているんだ」

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