ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.17 10月21日 マレーシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第17戦マレーシアGP
■開催日:2007年10月20日(土)予選結果
■開催地:マレーシア/セパン(5.548km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:33度 ■路面温度:38度
■PP:D・ペドロサ(ホンダ/2分01秒877)
REPORT
ロッシはグリッド3列目発進
フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズは、ウイーク2日目も厳しい状況に直面。明日の決勝は難しいチャレンジを強いられそうだ。きのうから続いていたタイヤのグリップ不足について、チーム一丸となって解決に取り組んだものの、最後まで問題を解決できず、ロッシが9位、エドワーズが13位で予選を終えた。
午前中のフリープラクティスはドライ、気温30度前半、また新しい路面も昨日の走行によってゴムがついたため、より安定したコンディションのもとで行われた。各車、ラップタイムを更新するなか、ロッシとエドワーズも前進してそれぞれ7位と13位。午後からの予選に期待がかかったが、二人とも決勝用タイヤのグリップ不足で順位を下げてしまう。
残り15分となって予選タイヤを装着してタイムアタックを開始すると、ロッシは一時2番手にジャンプアップしたが、その後、他のライダーもタイムを更新して再び後退。予選タイヤ2本目のアタックではわずかにミスをおかしてしまい、結局順位を上げることができなかった。ロッシは9位、グリッド3列目の外側からのスタートとなる。一方のエドワーズは予選タイヤでリズムをつかむことができず、13位、グリッド5列目となる。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 2'01.877 |
2 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 2'01.918 |
3 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 2'01.944 |
4 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 2'02.107 |
5 | A・ウエスト | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 2'02.202 |
6 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 2'02.225 |
7 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 2'02.301 |
8 | T・エリアス | Honda Gresini | Honda | 2'02.432 |
9 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 2'02.466 |
10 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 2'02.697 |
11 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 2'02.708 |
12 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 2'03.022 |
13 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 2'03.040 |
14 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 2'03.233 |
15 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 2'03.408 |
16 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 2'03.525 |
17 | C・デイビス | Pramac d'Antin | Ducati | 2'04.197 |
18 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 2'04.314 |
19 | 青木 宣篤 | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 2'04.604 |
20 | Ku・ロバーツ | Team Roberts | KR212V | 2'05.404 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(予選9位/2分02秒466/22周)
「午前中はなかなかいい感じだったので、ちょっと自信を持っていたんだ。でも午後になると気温が上がったこともあり、同じように走らせているつもりなのにタイヤが機能してくれない。それでとても遅かったし、スライドも激しかった。
予選用タイヤを履くと、今までもそうだったように調子が良く、フロントロウも狙っていけると思ったほどだ。予選タイヤ2本目でもっとタイムを上げていけると思っていたが、第3セクションでスライドしてしまいタイムをロスしてしまった。そういうわけで3列目。レースペースが良くないので、明日はかなり厳しい状況になるだろう。チャンスがあるとしたら、予選でフロントロウに並ぶことだったが、残念だ。しかも朝のウォームアップと決勝とではコンディションが変わってしまうので、ウォームアップもあまり役には立たないだろう。明日はとにかく、できることをやって最善を尽くすだけ」
C・エドワーズ選手談(予選13位/2分03秒040/19周)
「今日のことはあまり話すこともない。むしろ、“ノーコメント”と言ってしまったほうがいいのかもしれない。今回は大きな問題があって、それが解決できなくて、乗っていても楽しくない。チームのみんなが頑張ってくれているので、本当にありがたく思っている。何とかして現状を打開し、改善する方法を見つけようと懸命に取り組んでいるところ。しかも彼らが決してあきらめないということを僕は良く分かっているんだ。とても厳しいレースになると思うが、決勝を走り終えるまでは終わらない。午後3時のスタートのシグナルが点灯するときまで、何が起こるかわからないんだ」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「我々は非常に厳しい状況にある。決勝までに、できるだけ良いマシンにしていくために最善を尽くさなければならない。今の状態は、とにかくグリップがない。二人ともこのことに悩まされていて、タイムが上がらないのだ。午前中はバレンティーノもコーリンも前進が見られたのだが、午後になるとその好調を持続することができなかった。今日は最後まで適切なコンビネーションが見つからなかったが、いくつかのアイディアはある。二人がしっかり戦えるように、明日の決勝までにできる限りのことをするつもりだ」
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