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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 9月16日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦ポルトガルGP
■開催日:2007年9月14日(金)フリー、15日(土)予選、16日(日)決勝
■開催地:ポルトガル/エストリル

CIRCUIT DATA

■開設:1972年
■コース長:4.182km
■レコードラップ:1分39秒189(2006年:V・ロッシ)
■ベストラップ:1分38秒218(2006年:C・ストーナー)
■2006年の優勝者:T・エリアス

REPORT

残り5戦を全力で!

フィアット・ヤマハ・チームはイタリアの東海岸からポルトガルの西海岸へと移動。前回ミサノではリタイヤを喫したV・ロッシとタイヤトラブルのために低迷したC・エドワーズは、その雪辱を果たすべく第14戦に臨む。

チャンピオン争いの状況は、トップのC・ストーナーと2位のロッシの差が85ポイント。残りわずか5戦となった今、2007年シーズンのタイトル獲得は非常に厳しい状況と言わざるを得ない。しかしフィアット・ヤマハ・チームは、数字上不可能という状況になるまでは白旗を揚げるつもりはない。ヨーロッパ大陸の西の端に位置するエストリルサーキットは、大西洋までわずか7km。天候の劇的な変化や突風にさらされやすく、ライダーにとっては決して油断のならないコースだ。

MotoGPコースのなかでも最長のメインストレートと最低速のタイトなシケインを併せ持つ特徴的なコースレイアウト。これに加えて多くのツイスティなセクションがあるため、平均速度が最も低いサーキットの一つとなっている。インフィールドセクションではスロットルを全開にする場所はほとんどなく、2速と3速を多用することになる。その一方で時速200kmに達する第5コーナーと最終のパラボリカ・コーナーではライダーとマシンの力量が試され、見応えある走りを観客に披露する場所となる。

COMMENT

V・ロッシ選手談 ー “5戦全勝を狙う”

前回のミサノでは非常に残念な結果に終わり、ポイント争いでも厳しい状況に追い込まれてしまったロッシ。それだけに今回のポルトガルGPに賭ける思いは強くなっている。ここエストリルでは過去7回の出場で毎回表彰台を獲得。2001年から2004年までは4年連続優勝を果たし、昨年はT・エリアス(ホンダ)に0.002秒差の2位となっている。

「ミサノはすごかった… そしてすごく残念だった…。ファイトするひまもなく、わずか数周でレースが終わってしまうなんて本当に悲劇としか言いようがない。でも、もうそのことは忘れて前を見ていかなければならない。翌日の月曜日にはもういつもの仕事に戻り、マシンテストを行った。そしてミシュランと協力して作業を続け、新しいタイヤも投入されるなどとても充実したテストができたと思う。エストリルを前に競争力の高い素晴らしいマシンができ上がったと確信している。

チャンピオン争いについては、正直なところを言えば、もうほとんど不可能だろう。とくに今のストーナーはとても強いのでなおさらだ。だから僕らとしては今の2位のポジションをキープし、また一つでも多く勝つことを目標にして戦っていく。同時に来シーズンのためにマシン開発を続けていくことも非常に重要だ。たとえチャンピオンの栄光には届かないとしても、残りの5戦で全勝を狙い、良い状態でシーズンを終えたいと思っている。エストリルでは今まで何度も好成績を残してきた。去年は惜しいところで優勝を逃したけれどね!」

C・エドワーズ選手談 ー “自信はある”

エドワーズは昨年、わずかの差で表彰台を逃して4位を獲得している。予選も2位と好調で、決勝はウイナーからも1秒以内の差という好バトルを展開した。

「ミサノは残念な結果だったが、翌月曜日のテストでまた多くのことを学び、大きな成果も得た。今までで最もうまくいったテストだったのではないかと思うほどだ。とくにミシュランとの作業が非常に順調で、確かな前進が見えた。やらなければならないことは本当に多くて、それはいつだって変わらないが、僕らは今、自信をもって次のレースに臨むことができる。前回のブルノのテストのときよりずっと確かな手応えがあったんだ。

残りはわずか5戦。チャンピオンシップの状況は、僕やバレンティーノが望んでいたようには運んでいない。でも僕らには素晴らしいチームがついていてくれて、僕らがいいレースをできるようにと、その全員が常に全力を注いでくれている。僕はここエストリルでこれまでの良くない状況を打破する決意だ。去年は僅差で表彰台を逃しているので、今年はその雪辱を果たしたい」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談 ー “戦いはまだ終わっていない”

残りわずか5戦となった今も、ブリビオは依然として明るい表情をくずさない。ランキングトップとの差が85まで拡大した今、タイトル獲得の可能性が遠のいていっていることは認めながらも、すでに4戦連続で表彰台を逃しているロッシとエドワーズを本来のポジションまで戻すために懸命の努力を続けている。

「戦いは終わっていないんだ。でも85というポイント差を取り戻すことがどれだけ大変かということは良くわかっている。「我々の仕事は、一つ一つのレースを大切にしながら、バレンティーノとコーリンが勝利と表彰台を狙っていける状況まで、できる限り早く戻してやることだ。それが今回の我々の目標になるだろう。

二人ともここエストリルでは過去に好成績を残している。今回は最初にタイヤ性能を確実にしたい。そしてそこから我々の挑戦が始まるんだ。月曜日にミサノで行ったテストは非常にうまくいったので、この成果をエストリルで発揮しなければならない。二人のライダーはレースに勝つだけの実力を持っているので、我々としては、そのために必要なマシンを作り上げるためにベストを尽くすだけだ」

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