ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.09 6月30日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第9戦オランダGP(ダッチTT)
■開催日:2007年6月29日(金)予選結果
■開催地:オランダ/アッセン(4.555km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:14度 ■路面温度:16度
■PP:C・バーミューレン(スズキ/1分48秒555)
REPORT
ウエットの予選でエドワーズ6番手
今回もまたウエットコンディションのもとで予選が行われた。午前中はまだ雨が降っておらずドライで、フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズはそれぞれ1位と4位につけて好調をアピールしていた。ところが午後になると一転、ライダーたちはレインスーツに身を包みコースへと出ていくことになった。
ロッシとエドワーズは、いずれもこのウエットコンディションでペースが上がらず、セッションのほとんどをセットアップとタイヤコンビネーションを確かめることに費やし、順位も後方に低迷。エドワーズは終盤になって一気に調子を上げ、最終ラップでベストを更新して6位まで浮上した。一方のロッシは劇的な変化もないまま11位。決勝は4列目からのスタートということになった。
明日は晴れが予想されており、ドライでは好調だった二人は順位挽回に自信を見せている。決勝は現地時間の午後2時にスタートする。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'48.555 |
2 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'48.572 |
3 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'49.579 |
4 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'49.679 |
5 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'49.684 |
6 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'49.691 |
7 | A・ウエスト | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'49.807 |
8 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducati | 1'49.927 |
9 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'50.132 |
10 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'50.169 |
11 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'50.392 |
12 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'50.402 |
13 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'50.581 |
14 | Ku・ロバーツ | Team Roberts | KR212V | 1'51.259 |
15 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'51.827 |
16 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'53.271 |
17 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'54.253 |
COMMENT
C・エドワーズ選手談(予選6位/1分49秒691/24周)
「午後からの予選セッションはかなり厳しい状況だった。でも最後には何かをつかむことができたようだ。今までは予選はずっと好調だったから、6位という順位には満足できないが、今日の状況を考えればまずまずと言わなければならない。セッティングはドニントンの雨の時とほとんど同じものを採用。あそこではとてもうまくいったからね。それに少し変更を加えた他、タイヤは柔らかめのものを履いたら何とか形になったという感じ。
ラスト1周のとき前に数台が走っていたので、少し下がりスペースをつくり、後は“何はともあれ、やってみるだけ!”と考え、ちょっとリスクもあったが挑んでいった。体を伏せて全力でいくと、ミスなしで1周を走り終えてタイムを上げることもできた。明日はもちろん晴れてほしい。乾いていればいるほど、暑ければ暑いほどいいよ! ドライでのペースには十分速いものがあるので、コンディションが良ければいいレースができると確信している。今年は、ミスはしない!」
V・ロッシ選手談(予選11位/1分50秒392/23周)
「ウエットコンディションでいくつか問題が出てしまい、こんな結果になった。4列目というのはちょっと辛いね。ここから勝利を狙うというのはかなり厳しいから、もう少し前に並びたかったよ。自ら難しいところへ追い込んでしまったわけだが、明日は何とか挽回するために、スタートからフィニッシュまでノーミスで完璧なレースをしていかなければならない。フロントロウからスタートできていれば、間違いなく優勝を狙っていけるのに…。
でも以前、実際に証明しているように、4列目スタートから好レースを展開することだって不可能ということはない。ここはパッシングが難しいコースなので、タイヤチョイスを確実にし、好スタートを切ることが重要だ。今朝もドライコンディションでは好調だった。明日は晴れてくれると思う。あとはただひたすらベストを尽くすのみ」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「我はポールポジションにはつかなかった。でも、これはとくにこだわらないよ。だって最近は、ポールから優勝はできないようだからね! さらに、バレンティーノは昨年、怪我をして最後尾スタートだったのだから、それに比べたらずっといい。ムジェロではフロントロウからスタートして1周目に8番手まで後退してしまったなんてこともあるしね。
4列目からスタートするバレンティーノは当然、厳しい展開を強いられることになるが、ドライでのペースは絶好調だし、全力を尽くして挽回し、最終的には表彰台を狙ってくるだろうと信じている。コーリンは予選セッションの終盤でかなり頑張って2列目を確保できた。彼もドライではとても良かったので、明日は好レースが期待できるだろう。スタート前からあきらめるようなことは決してしない! あとは明日、晴れてくれることを願うばかり」
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