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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月24日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦イギリスGP
■開催日:2007年6月22日(金)フリー、23日(土)予選、24日(日)決勝
■開催地:イギリス/ドニントンパーク

CIRCUIT DATA

■開設:1977年
■コース長:4.023km
■レコードラップ:1分28秒714(2006:D・ペドロサ)
■ベストラップ:1分28秒714(2006年:D・ペドロサ)
■昨年の優勝者:D・ペドロサ

REPORT

シリーズ第8戦ドニントンへ!

フィアット・ヤマハ・チームは今週末も、海を越えて旅に出る。前回のスペインを終え、第8戦の開催地イギリスへと移動するのだ。これからの3戦は北ヨーロッパで行われることとなっており、第8戦はレイセスターシャーにあるドニントンパーク、第9戦はわずか6日後にオランダのアッセン、そして第10戦がドイツのザクセンリンクとなる。

V・ロッシとC・エドワーズにとっては、相性の良いコースが続くが、常に厳しい戦いが予想される。ロッシはドニントンパークで7回の優勝達成、エドワーズも2004年にグランプリ初表彰台を獲得したほか、スーパーバイク世界選手権(WSB)では1999年、2000年と連続優勝を果たしている。アッセンでも二人は好成績を残している。ロッシはけがを負っていた昨年を除いて5シーズンに渡り表彰台を獲得、エドワーズはWSBでの優勝とGPの表彰台。またザクセンリンクではロッシが5回の優勝を記録している。

ロッシの目下の目標は、ランキングトップのC・ストーナー(ドゥカティ)との差を詰めること。しかしそれとは別に今回は、自己通算獲得ポイントでM・ドゥーハンの記録を破りトップに立つことも狙っている。前回のカタルニアでは表彰台獲得回数でドゥーハンを上回ったばかりだが、今回は7位以上でもう一つの記録が達成するのだ。

美しい景観で知られるドニントンパークは、観客たちがコース周辺の芝生に陣取る円形劇場のようなスタイルになっている。広々としておりバンクの少ないコーナーが特徴で、フロントタイヤへ負担をかけながら右・左・右とマシンを振るクラナー・カーブは、勝負を決める重要なポイントでありタイム短縮のための鍵となる場所だ。

COMMENT

V・ロッシ選手談 ー “第2の故郷”

ロッシはホームタウンのロンドンに短期間滞在した後、北部のドニントンパークへ向かう。2000年からロンドンに住んでいるため、ここで大勢のファンを獲得。これまでの7回の優勝は、その大声援に後押しされて実現したものだ。昨年は負傷をおしての出場でD・ペドロサ(ホンダ)に優勝を譲っているだけに、今回はその雪辱も含め8度目の優勝を熱望している。

「ロンドンに住んでいるから、ドニントンは第2のホームレースなんだ。好きなコースの一つで、これまでに何度か優勝もしている。2000年、J・マクウィリアムス、K・ロバーツとすごいバトルを繰り広げ、ついには500cc初優勝を果たしたのもここだった。昨年はアッセンでけがをしてしまって最悪の状態だったにもかかわらず、なんとか2位を獲得できた。これは僕にとって大きな達成感があった。

それでも今シーズンは、決して楽な戦いにはならないだろう。ストーナーとペドロサが素晴らしい走りを見せているからだ。ストーナーにとってはあまり相性が良いコースではなさそうだが、今の彼の勢いは見逃せない。またペドロサは昨年勝っているので、今年も手強いライバルになるだろうと予想している。いずれにしても、ここは素晴らしいコースで、乗っていてとても楽しい。大勢のファンがコースの周りにいてくれることも心強い。だからまたここで勝ちたいんだ!」

C・エドワーズ選手談 ー “ポジティブあるのみ”

この数週間は難しい戦いを強いられ、成績としてもあまり実りのなかったエドワーズ。シーズン序盤の好調ぶりが影を潜め、YZR-M1に対して好感触をつかめないまま不運が続いている状況だ。このところの4戦はトップ10もままならなかったが、今回こそは本来の実力を発揮して成績につなげ、それを自信にして1カ月後に迫ったホームレース、ラグナセカに臨みたいところだ。

「今シーズンはもっともっと上を目指して戦うつもりでいたんだ。初めの頃の何度かのテストとレースが非常に好調だったので、今シーズンはコンスタントに5位以内はキープできるだろうと考えていた。ところがこのところはまったく状況が変わってしまったので、気持ちも少し落ち込んでいる。でもそんなときでも、レースのときには常にポジティブに、常に何かを学ぼうとしていなければならないと思う。ドニントンは好きなコースだし、スーバーバイク時代には何度か優勝もしているので、今回こそこの悪い流れを変えられると思う。

3月の時点でも優勝を目標にしていたが、残りのシーズンで何度か優勝することが目標。それは今も変わっていないし、このコースのことは知り尽くしているので、ただ優勝を目標に戦うだけだ。この数戦は確かに良くなかったが、これからが勝負。これからのドニントンとアッセンはそのための大切なチャンスになるだろう」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談 ー “グレートなコース”

ロッシによるバルセロナでの好成績に続き、その翌日に行ったミシュランのタイヤテストも成功させたフィアット・ヤマハ・チーム。その監督、ブリビオは、意気揚々とチームを率いてイギリスへ向かう。ロッシは前回、0.069秒差で優勝を逃しているが、ほんの少しずつの前進こそが、最終的に大きな勝利へと結びつくことを確信している。

「バレンティーノにとってもコーリンにとっても、ドニントンパークは相性の良いコースだ。だから非常に期待している。昨シーズンはアッセンでけがをしてしまったためにドニントンでの連勝記録が途切れてしまった。今年こそ、ここでもう一度表彰台の真ん中に立たせたい。ライバルたちが非常に手強く決して楽な戦いではないが、我々は、毎回サーキットに到着するたびに、ひたすら懸命に作業を行い、毎セッション全力を尽くして競争力を高め、そして日曜日の決勝を見守るだけなのだ。

バルセロナのレースのあと、ミシュランのテストを行った。A・ピットも加わって、多くの貴重なデータを与えてくれた。ドニントンではニュータイヤの投入もあると思うので、それがうまくマッチし、また前進できるように願っている。グランプリという最高レベルの戦いのなかでは、一つ一つの小さなステップが非常に重要で、その積み重ねが勝ち負けを左右する。シーズンはまだ長いので、少しずつ前進しながら戦い続けていくだけ」

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