ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.05 5月20日 フランス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2007年5月19日(土)予選結果
■開催地:フランス/ル・マン(4.180km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:32度
■PP:C・エドワーズ(ヤマハ/1分33秒616)
REPORT
エドワーズがMotoGP初のポールポジション獲得
フィアット・ヤマハ・チームのC・エドワーズがMotoGPで初めてのポールポジションを獲得。チームにとっては今季4度目。一方、チームメイトのV・ロッシは予選セッションの終盤で一つ後退して4位となり今季初めてフロントロウを逃した。
エドワーズは午前中のフリープラクティス中、ハイサイドを起して転倒。幸いけがはなく午後からの予選に臨んだエドワーズは、決勝用セッティングを追求しながらコンスタントにトップをキープ。またロッシは、予選セッションを使ってきのう発生した問題の解決に取り組みながら、セッティング向上を目指した。
セッション終盤、ロッシはC・チェカ(ホンダ)に続く3番手に浮上したが、その後C・ストーナー(ドゥカティ)に抜かれて4位となった。エドワーズは1本目の予選タイヤでミスをしてしまったため2本目を履いた最後のアタックに賭け、最終ラップでポールポジションレコードを更新する1分33秒616を叩き出してトップを獲得した。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'33.616 |
2 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'33.710 |
3 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'33.859 |
4 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'33.875 |
5 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'34.102 |
6 | T・エリアス | Gresini HONDA | Honda | 1'34.125 |
7 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'34.247 |
8 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'34.318 |
9 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'34.360 |
10 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'34.412 |
11 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'34.507 |
12 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'34.574 |
13 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'34.817 |
14 | 中野真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'34.834 |
15 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'34.903 |
16 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'35.346 |
17 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducati | 1'35.578 |
18 | K・ロバーツJr | Team Roberts | KR212V | 1'35.681 |
19 | F・ニエト | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'36.312 |
COMMENT
C・エドワーズ選手談(予選1位/1分33秒616/28周)
「午前中の転倒はかなり激しかったよ。空中に投げ出されてしまったので、怪我をしてしまうと思っていたんだ。僕の体が地面に叩き付けられた後、マシンが僕の上を転がっていった。でもそのあと立ち上がってみたら、何ともないことがわかったんだよ! でもこのことがあって、午後からの走りに弾みがついた気がする。マシンの調子もとても良かったしね。
ところが1本目の予選タイヤを履いたときに最後のセクションでミスをしてしまった。だから余計に、2本目のアタックでは気合いが入っていたのかもしれない。そして最後の瞬間、僕はこう考えていたんだ。“さぁ、ここだ! ポールかクラッシュか、しかも転倒してもそれほど痛くないことは午前中で証明済みだ!”とね。僕は持てる力を全部振り絞ってアタック、そしてそれがこういう形で報われた。ミシュランの予選タイヤは今回もとても素晴らしかったよ。MotoGP初のポールポジションなのだから、当然気分は最高。大切な決勝に向けて良い位置につけることができてうれしいよ。
決勝を前に、今はタイヤの選択肢が二つある。どちらを履いても35.0秒で走ることが出来る。だから今晩もう少しチェックをして、最終決断をしなければならない。転倒のあと懸命にマシンを直してくれたチームのみんなに心から感謝。彼らのおかげでこのタイムを出すことができた。今は明日の決勝が楽しみで仕方がない。この幸運が明日も続いてくれることを願っている」
V・ロッシ選手談(予選4位/1分33秒875/29周)
「きのうに比べたらずっとずっと良くなったよ。セッティングを大幅に変更したら、今日の午前中からすぐにその成果が出て走りやすくなったんだ。それでも完璧と言えるところまではいっていないので、これからまだ改善していかなければならない。
予選では、タイヤをうまく使い切ることができなかったし、ちょっとしたミスをしてフロントロウを逃してしまうことになった。もちろん、4位もそれほど悪くはないんだけれど、ライバルたちも接近しているので、やはり1列目からのほうが良かったな。この後はまず決勝用のタイヤを決定すること。それから今夜、そして明日のウォームアップでもう少しやらなければならないことがありそうだ。コーリンの好調は僕もうれしい。明日は二人そろって好スタートを切り、上位に残りたいと思う」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「またヤマハがポールポジションを獲得した。しかも今回はコーリンだ! MotoGPで初めてのポールだと言うから、本当に素晴らしいことだ。彼自身とてもよく頑張っているので、決勝でもトップをキープして、そして優勝につながることを願っている。午前中にあんなにひどい転倒をした後で、こうした好結果を出せたということは驚き。アクシデントのあとでもマシンを信頼し、ハードにプッシュできたという証拠だ。バレンティーノはわずかの差でフロントロウを逃してしまったが、彼にとって4位スタートは何の問題もない。でも我々はこの後、彼のマシンを完璧なものに仕上げるために力を尽くさなければならない。これからが我々の本当の仕事なんだ!」
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