ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.05 5月20日 フランス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2007年5月18日(金)1日目総合結果
■開催地:フランス/ル・マン(4.180km)
■コースコンディション:ドライ?ウエット
■気温:23度 ■路面温度:24度
REPORT
エドワーズがフリー走行4番手
MotoGPがヨーロッパの地に戻り、10週間で7レースを行う過酷なスケジュールの中の1戦目が、フランスはル・マンでスタートした。トルコ、中国と高速コースが続いた後だが、今回のブガッティ・サーキットは最も長いストレートがわずか450mとまったく特徴が異なっているが、YZR-M1を適応させるためにチームはウイーク初日を費やした。
きのうはあいにくの雨だったが、今日は朝から太陽が顔を出し、フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシ、C・エドワーズをホッとさせた。そして二人は2時間のフリープラクティスを最大限に活用。午前中のセッションではロッシが2位、エドワーズがわずか0.3秒差の7位と好調。しかし午後になると状況は変わってくる。エドワーズは着実に前進してコンスタントに好タイムを記録、4位まで順位を上げてこの日の走行を終了したが、ロッシは想定外のトラブルが発生してタイムを更新できず7位に留まった。
最速タイムを記録したのは昨年の優勝者、M・メランドリ(ホンダ/1分35秒319)。ロッシが昨年、990ccマシンで出したラップレコードにはわずかに届かなかった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'35.319 |
2 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'35.467 |
3 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'35.498 |
4 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'35.626 |
5 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'35.746 |
6 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'35.759 |
7 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'35.770 |
8 | T・エリアス | Gresini HONDA | Honda | 1'35.818 |
9 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'35.908 |
10 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'36.044 |
11 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'36.139 |
12 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'36.352 |
13 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'36.491 |
14 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'36.705 |
15 | K・ロバーツJr | Team Roberts | KR212V | 1'36.770 |
16 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'36.795 |
17 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'36.855 |
18 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducati | 1'37.668 |
19 | F・ニエト | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'38.827 |
COMMENT
C・エドワーズ選手談(フリー走行4番手/1分35秒626/51周)
「ウイークの初日としてはまずまずだと思う。マシンセッティングに関しては、このコースの特徴に合わせるためにいくつかの微調整を行い、すでに効果が出てきている。そしてセッションの終り頃にはマシンのフィーリングがとても良くなっていた。今回もタイヤの新規則による影響がありそうだ。昨晩遅くになって選択肢に加えたタイヤがあったんだけれど、さんざん周回を重ねた後で、最速タイムはそのタイヤで出たと思う。明日もう一度チェックしてやはり良さそうならば、決勝用にはこれが第一候補になるだろう。午後のセッションでは、ちょっとしたアクシデントもあって、実は一匹の蜂がブーツに入ってきてしまったんだ! 気づいたときには、ちょうどピットレーンの入り口を過ぎたところだったので、一緒に1周して来なければならないはめになったよ。何ヵ所か刺されてしまったけれど…。どうやらまだ生きてる! それはともかくマシンは好調で良いスタートが切れた。明日もこの調子で頑張っていきたい」
V・ロッシ選手談(フリー走行7番手/1分35秒770/51周)
「午前中はうまくいったが、午後になるといくつか問題が出てしまい、思い通りに前進できなかった。タイヤの新しいレギュレーションがネックになって、まだ良いものが見つかっていないんだ。それでも今日の走行で多くのデータを収集できたので、明日はきっと状況も好転してくるだろう。今日はマシンセッティングに関して、本当に正しいと思える方向性が見つからなかった。今のところは、まだ自分の思い通りには走れていない。昨年の雪辱を果たすためにも、万全の体制で決勝に臨めるよう集中していきたい。明日はとにかくライバルたちとの差を埋めていくこと。コーリンが僕よりも速くてマシンもとても好調なので、データを分析しながら新たな方向性を探していきたい」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「コーリンがバレンティーノよりも調子が良くてタイヤも合うものが見つかったようだが、それでも二人とも、まだまだという印象だ。バレンティーノは午前中とても速かったが、午後になるとあまりうまくいかなくなって、タイムを更新することすらできなかった。二人のデータをたくさん収集したので、これを今晩分析し、明日までに何らかの解決策を見つけたい。我々としては、いつもと同じようにハードワークを続けていくだけだ」
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