ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月22日 トルコ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第3戦トルコGP
■開催日:2007年4月21日(土)予選結果
■開催地:トルコ/イスタンブール(5.340km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:34度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分52秒795)
REPORT
ロッシとエドワーズが予選で1・2位
V・ロッシとC・エドワーズは予選で1位と2位を獲得。きのうは汚れた路面でセットアップに苦労もあったが、今日はそれを払拭し、1時間のセッションを有意義に使ってYZR-M1のセットアップを確実に仕上げていった。そして終盤で予選タイヤを履き、二人は1-2位という快挙を成し遂げた。今日も晴れが続いたことでコースコンディションが良くなり、ロッシは1分52秒795でわずかながら現行のラップレコードを更新。しかし昨年のポールタイムには届かなかった。
ロッシはセッションの残り8分というところでトップに浮上。そのあと2本目の予選タイヤを装着して最後のアタックに臨み、さらにタイムを更新してポールポジションを確実にした。ロッシはこれで今季2度目のポールポジション。また昨シーズンから引き続いて連続9度目のフロントロウ。最高の形で、いまだに優勝経験のない3つのコースのうちの一つであるイスタンブールに挑む。
一方のエドワーズは1分52秒944で2位。タイムアタックの終盤でD・ペドロサ(ホンダ)が猛チャージをかけてきたが、0.027秒差で振り切った。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'52.795 |
2 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'52.944 |
3 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'52.971 |
4 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'53.375 |
5 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'53.559 |
6 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'53.613 |
7 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'53.637 |
8 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'53.706 |
9 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'53.771 |
10 | T・エリアス | Gresini HONDA | Honda | 1'53.835 |
11 | O・ジャック | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'53.847 |
12 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'53.988 |
13 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'54.082 |
14 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'54.143 |
15 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'54.206 |
16 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'54.221 |
17 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducati | 1'54.421 |
18 | K・ロバーツJr | Team Roberts | KR212V | 1'54.527 |
19 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'54.845 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(予選1位/1分52秒795/24周)
「このコースでポールポジションを獲得できたことは本当にうれしい。今まであまり好きになれなかったコースだからね! 過去には何度か嫌な経験もあるが、今年はまるで別のサーキットみたいに楽しめているんだ! YZR-M1はとても強くて、今までよりもずっと乗っていて楽しいし、エンジンのモディファイを行ったことでマシンの総合的な性能が上がっている。きのうはいくつか問題があったけれど、チームが頑張ってくれて解決策を見つけ出し、こうしてコーリンと僕とで1-2位を獲得することが出来た。タイヤもうまくいっていて、決勝用のフロントも見つかった。リアについては明日の朝、最終決断をすることになる。予選タイヤを履いたら、僕のマシンはまさに飛ぶように走ってくれて素晴らしいタイムが出た。最初のタイムアタックを他のライダーよりも少し早く始め、そのときに、2本目のタイヤでもっとタイムを上げられると確信できた。それでもフロントロウの3人はかなり接近しているので、明日は相当厳しい戦いになるだろう。今はただ、晴天を祈るだけ」
C・エドワーズ選手談(予選2位/1分52秒944/21周)
「きのうは問題が出てしまったが、そのあとのチームの努力に本当に感謝している。彼らはこの問題を分析し、それからいつものように魔法をかけた。またミシュランの予選タイヤが、まるで糊のようにしっかりと路面に張り付いてくれたので思いきりプッシュすることができた。最後のラップでは集団にブロックされてしまいそうになったが、僕はただひたすら体を伏せ、懸命に前へ出ていった。これはまったくのノーミスのラップだ。決勝に備え、レースペースも上げておきたい。コンマ2秒は悪くないが、3秒ならばもっといいはずだからね! T3のセクションで遅れているようなので、その部分を中心に取り組みたい。またこれまでかたくなに信じて使い続けてきたフロントを、今回は変えることにした。このコースでは限界に近すぎるからだ。リアについては明日、最後の決断をする。バレンティーノと僕が、またそろってフロントロウに並べたことはチームにとって最高の結果。明日もこのままの成績を獲得できるよう頑張りたい」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「もちろん我々にとって最高の結果。このような形で明日の決勝を迎えられることになったことは本当にうれしい。今シーズンはマシンの調子がとても良くて、バレンティーノもコーリンも、昨年とは違って予選を楽しんで走ることができている。これまでの結果を見れば、我々のマシンの仕上がりの素晴らしさが良くわかる。バレンティーノは3回とも、コーリンも2回、フロントロウに並んでいるのだからね。またチームも、いつものように頑張ってくれて、きのうの問題を解決してくれた。明日の決勝を前にとてもいい状況にあることは間違いない。厳しいバトルになるだろうから、フロントロウからスタートできることがとても重要になるんだ。明日のウォームアップでもう少しチェックすることもあるが、我々は必ず、最後まで力強く戦い続けられるだろう」
先頭へ