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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月22日 トルコ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦トルコGP
■開催日:2007年4月20日(金)フリー、21日(土)予選、22日(日)決勝
■開催地:トルコ/イスタンブール

CIRCUIT DATA

■開設:2005年
■コース長:5.378km
■レコードラップ:1分59秒318(2006年:D・ペドロサ)
■ベストラップ:1分52秒334(2005年:S・ジベルナウ)

REPORT

未知のコースに挑戦

魅惑の街、イスタンブールで4月22日、シリーズ第3戦が開催される。これまでの第1戦ロサイルや第2戦ヘレスとは異なり、フィアット・ヤマハ・チームを含めてすべてのライダーにとって、800ccマシンで一度もテストを行っていない未知のコースだ。走行時間の間にマシンセットアップを行っていくわけだが、新たに規定された使用タイヤの制限などもあり、各チームの条件はより平等なものになる。

V・ロッシとC・エドワーズはいずれも、4時間のプラクティス、25分間のウォームアップ、22ラップの決勝を通じリア17本、フロント14本のタイヤを使用する予定だ。コンパウンドに関しては、コースの特徴とヘレス後のテストのデータをベースにしながらさまざまなものが考えられている。しかし木曜日の夕方5時以降、各ライダーへのタイヤ配給数を変更することは許されない。

タイム計測は金曜日の午前中から開始。ここで各ライダーとエンジニアたちは、与えられたタイヤのなかで最善のセッティングを目指して作業に取り組んでいくこととなる。作業は決して楽なものではない。というのも、このコースは合計14のコーナー(左8、右6)から成るが、そのなかのいくつかは、有名なサンパウロの「セナS」、鈴鹿の「スプーン・カーブ」、スパ・フランコルシャンの「オウ・ルージュ」などをベースに設計されたものだからだ。またフィリップアイランドやラグナセカ同様、逆回り(左回り)のコースでもある。

高低差も激しく、コースは大きく4つの区間に分けられている。最高速コーナーはMotoGPで270km/hに達し、800ccマシンで6速全開になる。この恐るべき第11コーナーに続くのが3つの超低速シケイン。こうしたことから、フロントエンドの信頼性とリアエンドの安定性の両方が要求されることとなる。

MotoGPは過去6戦でそれぞれ異なるウイナーが誕生している。今回のレースの行方を予測するのは難しいことだが、ロッシとエドワーズはこれまでの2戦での好調を維持して自信を見せている。第2戦終了時点でロッシはランキングトップ。エドワーズも4位と好調。ロッシの前回ヘレスの優勝は、4ストロークマシンで自己通算46度目。同時に500cc、990cc、800ccの3つの排気量で優勝した初めてのライダーということになった。

COMMENT

V・ロッシ選手談 ー “記録を目指して”

イスタンブールは、ロッシが今シーズンの日程のなかで、いまだ優勝を果たしていない3つのコースのうちの一つ。残る二つはアメリカのラグナセカと、1993年以来開催がなく今年開催が予定されているイタリアのミサのだ。ロッシは今回、未優勝コースを減らすことと、昨年のムジェロ-カタルニア以来の連続優勝を狙う。

「実は、トルコと中国はあまり好きなコースじゃないんだ。とくにイスタンブールはまだ勝ったことがない。でも超高速コーナーなどがあり素晴らしいコースだ。だからマシンがうまく走ってくれれば楽しめるコースなんだと思う。昨年はレース序盤でミスをしてしまって表彰台のチャンスを逃したけれど、今年は同じ失敗はしないよ! 今はランキングトップだがシーズンは長いので、毎回表彰台に登ることを目標にしなければならない。

これからの2戦で課題となるのが馬力。イスタンブールも上海もとても長いストレートがあるからね。ヘレスのテストでこの部分について新たな試みも行って、ヤマハがとても頑張ってくれていることがわかった。そして、もう一つの問題がタイヤ。ここではテストをしたことがないので、800ccマシンでは初めて走ることになる。タイヤ本数の制限もあるからタイヤチョイスは非常に慎重に行わなければならない。それも天候によって変わるものだから予測のしようがないんだ」

C・エドワーズ選手談 ー “ミシュランを信頼して”

3週間前のスペインで表彰台に立ったエドワーズは、自信をもってトルコGPを迎える。前回の3位は、ほぼ1年前の中国GP以来の表彰台。イースターの休暇をはさんで再開される戦いを前に、エドワーズは今、次の表彰台獲得のため決意を固めている。

「休暇で家に帰り、ヘレスでの好印象を持ったままリラックスすることができたのはとても良かった。もう一度表彰台に上ってあれがフロックでないことを証明するんだ。好きなコースではないし、昨年は本当に苦労したが、今年はまったく状況が違っている。ストレートではちょっと劣るが、マシン自体の調子はとても良いので他の部分で埋め合わができるはず。

タイヤの問題については誰もが気にしているところだが、条件は皆同じ。誰一人としてこのコースでテストしたことがないから、タイヤチョイスに関しては多少リスクがある。僕らは基本的にミシュランを信頼するだけ。ヘレスでは僕らはいろいろ心配したけれど、ミシュランは自信を持っていて、結局それが正しかった。彼らは良く分かっている。だからきっとすべてうまくいくよ!」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談 ー “攻め続けていこう”

第2戦を終了し、ライダー、チームともにチャンピオンシップをリードしているフィアット・ヤマハ・チーム。その監督のブリビオはこのトルコGPでも引き続きトップをキープしようする。上海の前にもう一度、二人が好成績をおさめておくことの重要性をブリビオは強調する。中国は厳しい戦いになるから、このトルコは攻めていこうと考えている。そして守りを固めるのだ

とは言え、今回も大きなチャレンジだ。素早くセッティングを煮詰め、タイヤチョイスを確実に行わなければならない。イスタンブールはこれまでヤマハにとってあまり良いコースではないし、気温の低さも問題になるだろう。でも我がチームはとても素晴らしいエンジニアを擁し、またミシュランとの協力関係もいいのできっとうまくいくと信じている。

イスタンブールはテストをしたことがないが、他のコースのデータを活用し、どのコースでも好調に走ることができている。シリーズを戦う上で、このことは非常に重要ななんだ。シーズンはまだ始まったばかりだが、新型YZR-M1は基本がとても良くできているので、金曜日のフリー走行開始から、やるべきことをしっかりやるだけ。ライダーは二人ともやる気十分。今回も成功を期待している」

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