ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月22日 トルコ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第3戦トルコGP
■開催日:2007年4月20日(金)1日目総合結果
■開催地:トルコ/イスタンブール(5.340km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:35度
REPORT
V・ロッシ&YZR-M1は4番手
フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシはフリープラクティスで4位。ミシュランタイヤのユーザーではトップ。チームメイトのC・エドワーズは午前中のセッションでトップに立ったが、午後はフロントエンドの問題に悩まされてタイムが上がらず、総合順位で15位に留まった。この日は一日中好天に恵まれたが、前日の晩は嵐に見舞われたためコースはまだウエット。午後になるといくらか乾いてきたものの、依然としてコンディションは悪く、ラップタイムは昨年までのラップレコードに届かなかった。
冬の間に一度もテストを行わなかったこのコースで、チームはマシンセットアップやタイヤとマシンのコンビネーションを向上させる作業に取り組んだが、この日の難しいコンディションが作業をさらに複雑にしてしまった。午前中はウエットだったため思うように作業が進まず、また午後のセッションでは中野真矢(ホンダ)の転倒のあと赤旗が提示されて短時間ながら中断を強いられた。
好調だったのはドゥカティのC・ストーナーとL・カピロッシ。3位はJ・ホプキンス(スズキ)。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'54.200 |
2 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'54.979 |
3 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'55.062 |
4 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'55.120 |
5 | T・エリアス | Gresini HONDA | Honda | 1'55.158 |
6 | O・ジャック | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'55.651 |
7 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'55.707 |
8 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducati | 1'55.736 |
9 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'55.865 |
10 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'55.910 |
11 | K・ロバーツJr | Team Roberts | KR212V | 1'56.071 |
12 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'56.225 |
13 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'56.233 |
14 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'56.312 |
15 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'56.320 |
16 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'56.555 |
17 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'56.923 |
18 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'56.936 |
19 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'57.245 |
COMMENT
V・ロッシ選手談 (フリー走行総合4位/1分55秒120/33周)
「コースがとても汚れていてコンディションは良くなかったが、それでも4位につけることができた。昨年は重大な問題がいくつもあって本当に苦労したので、今回はずっといい状況と言えると思う。実際、良く乗れているし、このマシンで走ったらコースを好きになれたんだ! 今日はストーナーがとても速くて、明日の予選でも激しい戦いになると思う。僕らはまだタイヤとマシンセットアップに課題があるが、明日までにはかなり改善されてくると確信している。オフシーズンの間に日本のエンジニアたちがとても頑張ってくれて、そして今日またエンジンのモディファイを試すこともできた。確かに改良されており、速くなっている。決して大きな違いではないが、こうした積み重ねがとても重要。とくにここのようなコースではね。明日が楽しみだ」
C・エドワーズ選手談(フリー走行総合15位/1分56秒320/28周)
「不思議なことなんだけど、午前中はとてもフィーリングが良かったんだ。コースはまだウエットだったし、とても汚れていてひどい状態だったのにね。でも残念なことにフロントエンドに問題が出てしまい、最終的な順位はかなり後ろになってしまった。午後のセッションでも午前中と同じものを使用してセッティングに取り組んだが、うまく機能してくれなくて思うような走りができなかった。マシンセッティングとタイヤの両方が課題になっているが、明日は良いポジションを狙っていけるよう調整を行っていく。この問題を除けばマシンのフィーリングはいい。今晩の作業で必ず解決できると信じている。だって彼らは、いつもそれをやってしまうんだから! きっとうまくいくさ!」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「昨晩の雨で今日はコンディションが最悪。とくに午前中はほとんど時間を無駄にしてしまった。路面がとても汚れていたのでラップタイムも上がらず、ここ何年かの記録に届かなかった。いずれにしても、我々としてはこの状況のなかで頑張るしかない。チーム全体でベストを尽くし、今日の問題点をこれから分析していく。コーリンはバレンティーノよりも問題が重大で、セットアップにとても苦労した。もちろんタイヤも非常に重要な要素。というのも、冬にテストをしていない初めてのコースだというのに、新しいレギュレーションで使用本数が限られてしまっているんだからね。バレンティーノのは午後からいくらかセッティングが改善された。明日は二人とも良くなってくれることを望んでいる」