ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 3月25日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第2戦スペインGP
■開催日:2007年3月24日(土)予選結果
■開催地:スペイン/ヘレス(4.423km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度 ■路面温度:40度
■PP:D・ペドロサ(ホンダ/1分39秒402)
REPORT
V・ロッシがフロントロウ発進!
フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシは予選2位を獲得し、明日の決勝はフロントロウからのスタート。チームメイトのC・エドワーズもセッション終盤まで3番手で続いていたが、最終ラップで逆転され4位となった。ロッシは昨シーズンの終盤6レースに続いて今シーズンの1、2戦と、連続8度目のフロントロウ。
午前中のフリープラクティスでは昨日同様にグリップの問題に悩まされて18位と低迷したロッシ。しかし午後から行われた予選セッションでは、気温上昇に加えて新たなセッティング変更が功を奏し、走行開始直後から明らかに好調で、一気にタイムを縮めることに成功した。またエドワーズも昨晩から夜を徹して行われた大幅なセッティング変更によって調子が向上。明日の決勝に向けてタイヤチョイスもうまくいっている。
セッションも残り8分というところで、ロッシが予選タイヤを使用してトップに浮上。しかしその後間もなく今度はエドワーズがトップタイムをマークした。そして最後の5分間ではいつものように激しいタイム争いが行われ、最終的にはD・ペドロサ(ホンダ)が1分39秒402で最速。ロッシが1分39秒453で2位。エドワーズは最終ラップまで3位につけていたが、最終盤でC・チェカ(ホンダ)にかわされて4位となった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'39.402 |
2 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'39.453 |
3 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'39.460 |
4 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'39.486 |
5 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'39.524 |
6 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'39.625 |
7 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'39.632 |
8 | T・エリアス | Gresini HONDA | Honda | 1'39.660 |
9 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'39.722 |
10 | K・ロバーツJr | Team Roberts | KR212V | 1'39.727 |
11 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'39.834 |
12 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'39.883 |
13 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'40.196 |
14 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'40.328 |
15 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'40.391 |
16 | O・ジャック | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'40.405 |
17 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'40.617 |
18 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducati | 1'40.710 |
19 | 秋吉 耕佑 | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'41.202 |
20 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'41.219 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(予選2位/1分39秒453/26周)
「上がったり下がったりの大変な週末! そのなかで最終的には、一番の目標にしているフロントロウが獲得できてとても良かったと思う。このポジションは、明日の決勝で非常に重要になってくるだろう。予選セッションは好調で、ラップタイムもとても良かったが、本当ならもっと速く走れたはず。だってテストのときは今より1秒も速いタイムが出ていたんだからね。でもあのときの1分38秒394に並ぶのは無理だっていうこともわかってる。あのときは予選タイヤが4本あったが、今は新しいレギュレーションのせいで2本しかないんだもの。
決勝用のタイヤに関しては、昨日から問題が多く今朝はさらに悪化した。だからちょっと心配していたが、ミシュランと相談するなかで解決策が見つかり、午後のセッションでは状況がかなり好転した。明日もタイヤチョイスが重要な鍵を握ることになるだろう。そして最後の10周は誰にとっても厳しい戦いだ。ファンのみなさんには見応えあるレースをお見せできるだろう」
C・エドワーズ選手談(予選4位/1分39秒486/28周)
「あとほんのちょっとというところでフロントロウを逃してしまったのは本当に残念。最後の予選タイヤを履いたとき、1コーナーの進入速度が十分じゃなくて、序盤からいくらか遅れたためこういう結果になってしまった。でも、人間は常に学ばなければならないんだ!
昨晩は少し落ち込んでいたんだけれど、夜を徹してセッティングを変更したら、今朝はずいぶん良くなっていた。それから午後になって決勝で使用する予定のタイヤを履いたら、さらに向上。だからレースペースには非常に満足しているんだ。明日の決勝までにはまだ課題もあるし、いくつか決めなければならないこともある。でも好スタートを切って好レースを展開できるという希望がしっかりと見えている。今日も接近戦が続いてみんなが調子を上げて来ているので、明日は大変な戦いになると思う。マシンをここまでに仕上げてくれたチームのみんなに、最後にもう一度お礼を言いたい」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「気温が上がれば状況はかなり良くなってくることがわかった! だから今日も、午後からのセッションでは、いつも通りの仕事ができるようになった。実際のところコーリンは午前中からとても良くて、もちろん午後も引き続き好調。タイヤチョイスにもとても満足しているので明日はいいレースを期待できると思う。
バレンティーノは午前中にいくつか問題があったが、その後解決策が見つかって、午後からは状況が好転した。最後の瞬間でコーリンがチェカに抜かれたのはちょっと残念。これで二人そろってのフロントロウというカタールの再現ができなくなってしまったのだから。でも実質的には二人とも上位を走れる状況で、2位と4位は決して悪くない。決勝に向けてとてもいい位置にいると言うことができるだろう」
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