ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 3月25日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第2戦スペインGP
■開催日:2007年3月23日(金)1日目総合結果
■開催地:スペイン/ヘレス(4.423km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:31度
REPORT
今季初の欧州ラウンド開始
今シーズン初めてのヨーロッパラウンド、スペインGPのフリープラクティスが行われ、フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズはそれぞれ6位と9位となった。いずれもリアのグリップ感に悩まされての結果。
コースは見事な晴天に恵まれたが、午前中は気温が低く路面温度も15度という難しいコンディション。ライダーたちはバイクとタイヤのセットアップに苦しんだ。午後になって気温が高くなると、ロッシ、エドワーズともに徐々にタイムが向上したが、依然としてタイヤとの完璧なコンビネーションを見つけることはできなかった。ベストタイムを記録したのはC・チェカ(ホンダ)で1分40秒851。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'40.851 |
2 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'40.906 |
3 | T・エリアス | Gresini HONDA | Honda | 1'40.972 |
4 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'41.171 |
5 | K・ロバーツJr | Team Roberts | KR212V | 1'41.182 |
6 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'41.198 |
7 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'41.245 |
8 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'41.305 |
9 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'41.339 |
10 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'41.362 |
11 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'41.409 |
12 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'41.418 |
13 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'41.536 |
14 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'41.666 |
15 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducati | 1'41.835 |
16 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'42.097 |
17 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'42.199 |
18 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'42.311 |
19 | O・ジャック | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'42.402 |
20 | 秋吉 耕佑 | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'42.549 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(フリー走行総合6位/1分41秒198/52周)
「非常に厳しい1日になってしまった。とくにカタールの一日目と比べてしまうと大きな違いだ! 残念ながら十分なグリップが得られなかった。その上、路面コンディションがあまり良くなかったことがさらに状況を悪化させたと思う。以前ここで行ったテストのときと比べても、グリップ感がかなり減少している。だからこのあとは、今僕らに与えられているタイヤでグリップ感を向上させるためのマシンセッティングを探していかなければならない。
午前中のセッションはとくにひどい状態だったので、セッション終了後は本当に心配していたんだけれど、今日もみんなで一生懸命に頑張って、午後はかなり良くなった。いずれにしろ、そんなに大きく離されたわけじゃない。6位だから。しかもみんなタイムが接近しているので、今はそれほど心配していないよ。確かにライバルの何人かは非常に強いから厳しいバトルになるだろう。僕らは残された時間を最大限、有意義に使って向上していかなければならない。今日の走行でタイヤのゴムが路面についているので、明日はグリップがもう少し良くなるはず。気温ももう少し高くなってくれれば、午前中のフリープラクティスからいつも通りの良い仕事ができるだろう」
C・エドワーズ選手談(フリー走行総合9位/1分41秒305/52周)
「問題があったことは間違いない。そして、前回のカタールでのこの時点と比べたら、同じように良い状況にあるとは言えない。このコースではどのタイヤが合うかということは、テストのときにすでにわかっていたし、マシンセッティングも基本的には変わっていない。でもコンディションがかなり変わってしまっているため、期待していたような走りができなかった。
一番の問題は、リアをしっかりと落ち着かせることができずスライドしてしまうこと。テストのときには、コーナリングでのグリップ感とスピードが我々の最大の武器となっていただけに、今日のこの結果は非常に残念。しかもその原因がまだあまりよくわかっていないんだ。かなりたくさんのタイヤを試してみたが、結局最後まで完璧なものは見つからなかった。新しいレギュレーションによってタイヤの本数が限られてしまっているので、これからはマシンのほうの変更によって解決を目指していかなければならないだろう。マシン自体はフィーリングもよくて満足している。問題はグリップだけなんだ。アイディアはたくさんあるし、今晩、皆で話し合って明日に備える。きっとうまくいくと信じているよ!」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「テストのときと比べると、グリップ感が非常に落ちている。これからは、今あるタイヤでマシンをうまく走らせる方法を見つけるために、全力を注いでいかなければならない。チームスタッフもライダーも、良いコンビネーションを探し出すために懸命に頑張っている。もちろん明日もそれを続けていくだけだ。状況は明らかに良くない。決勝に向けてベストの状態と言えないので、いろいろアイディアを出し合って埋めていかなければならない。でも自信はあるんだ。明日は必ずうまくいく。今日は気温が低くて通常の作業ができなかったことも一因だろう。明日はもっと暖かくなるよう願っている」
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