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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 10月15日 ポルトガル

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦ポルトガルGP
■開催日:2006年10月14日(土)予選結果
■開催地:ポルトガル/エストリル(4.182km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:36度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分36秒200)

REPORT

ロッシとエドワーズが予選1・2位

キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズは第16戦ポルトガルGP決勝をフロントロウからスタートする。ロッシは1分36秒200のタイムで今季4度目のポールポジションを獲得。一方のコーリンもロッシからわずかに0.278秒差と健闘して2位につけた。先日のもてぎテストで大きな成果を得たものの、きのうのフリープラクティスでは苦労もあった二人。今日は午前、午後を通じてYZR-M1の決勝用セッティングを見つけるために奮闘した。

午前中の第1セッションではロッシが2位、エドワーズが5位という結果だったが、午後になるとペースを上げ、ともに決勝用のタイヤで1分38秒台をコンスタントにマーク。終盤のタイムアタックではさらにタイムを短縮し、ロッシがラストラップでポールポジションを決定した。

フロントロウの最後の位置を確保したのが現在のポイントリーダー、N・ヘイデン(ホンダ)。ロッシは明日、ヘイデンとの12ポイント差を埋めるべく勝利を狙っていく。

テック3ヤマハ・チームのC・チェカは、ポールシッターのロッシから1秒以内の差で予選9位を獲得。きのうのタイムを1秒以上短縮して予選セッション終了10分前の時点まで2番手につけており、ダンロップタイヤの進歩とマシンの好調ぶりをアピールした。明日の決勝では今季最高の結果を目指し、34歳の誕生日に花を添えたいところ。

またチームメイトのJ・エリソンもきのうのタイムを2秒近く短縮する大健闘。しかし終盤、他のライダーが接近してコースから押し出され、転倒してしまったため、それ以上アタックすることができず17番手となった。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Camel Yamaha Team Yamaha 1'36.200
2 C・エドワーズ Camel Yamaha Team Yamaha 1'36.478
3 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1'36.549
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'36.569
5 C・ストーナー Honda LCR Honda 1'36.702
6 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'36.790
7 中野 真矢 Kawasaki Racing Team Kawasaki '36.790
8 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team Ducati 1'36.940
9 C・チェカ Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'37.107
10 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 1'37.182
11 T・エリアス Fortuna Honda Honda 1'37.245
12 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'37.371
13 K・ロバーツ Team Roberts KR211V 1'37.433
14 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 1'37.517
15 M・メランドリ Fortuna Honda Honda 1'37.582
16 R・ド・ピュニエ Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'37.592
17 J・エリソン Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'38.810
18 A・ホフマン Pramac d’Antin MotoGP Ducati 1'39.647
19 J・ルイス・カルドソ Pramac d’Antin MotoGP Ducati 1'40.451
20 G・マッコイ Ilmor SRT Ilmor X3 1'41.260

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選1位/1分36秒200)

「チャンピオンシップの現在の状況を考えれば、ポールポジションは必須条件。そしてコーリンも2位となればもう完璧だ。適切なセッティングを見つけるのがとても難しかったので、今回はスタッフ全員で100%の力を注いで頑張った。彼らと、そしていいタイヤを提供してくれたミシュランには心から感謝している。もちろん重要なのは明日の決勝。ヘイデンもフロントロウに並んでいるのだから、勝利を狙って大変なバトルになりそうだ。その他にも速いライダーが大勢いるけれど、今はとにかくポールポジションを取れたことを喜んでいるよ。最初の2周も良かったんだけれど、最後の1周は自分でも信じられないくらいにすごかった。YZR-M1がこのように好調なときは、本当に素晴らしい走りができるんだ。明日も今日のような天気が続いてくれることを願う」

C・エドワーズ選手談(予選2位/1分36秒478)

「フロントロウに戻って来ることができて非常に気分がいいよ。ラップタイムが安定して速いので、決勝も必ずうまくいく。チームのみんなとミシュランにはもう脱帽。だっていつもハードワークで僕を助けてくれているからね。もてぎのレースの後そのまま残ってテストを行い、そのときにシーズン中ずっと見失っていたパズルの1ピースを見つけることができたんだ。今はとても乗りやすいマシンになって、限界まで、いやそれ以上にプッシュできる。そんな状況だから、なんて言って感謝の気持ちを表したらいいのかわからないくらい。いい走りができていることがうれしいんだ。明日はとても面白いレースになりそう。僕としてはチームのために自分の役割をきちんとこなしたいと思っている。結果はその後についてくる」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談

「完璧な予選セッション。そして明日の決勝に向けて完璧なスタートが切れた、ということだろう。シーズンの最も重要な時期にバレンティーノとコーリンがグリッドの1位と2位につけたのだから本当に素晴らしい。またコーリンがフロントロウに戻ってきてくれて、楽しそうにマシンに乗っているのを見れたことも、我々にとってはとてもうれしいことだ。また最終盤のこの時期になって、まだバイクが進歩を続けているというのも自信になっている。バレンティーノのポールポジション、このところの絶好調はまさにファンタスティックなんだけれど、大切なのは明日。明日もこの好調が続いてくれるよう祈っている」

C・チェカ選手談(予選9位/1分37秒107)

「路面のグリップ性もいくらか上がったし、決勝用のタイヤの調子がとても良かったので今日はいい走りができた。タイヤの左側がなかなか暖まらずグリップも心配だったが、今日はいいタイヤが見つかった。また右側についても問題ないものが見つかったので自信につながっている。
予選タイヤを履いたときにはいくらかチャターがあったが、ホイールサイズを変えてみるなどして、最終的に1秒以上短縮することもできたんだ。上位に食い込むにはまだ不十分だが、タイヤに関するここまでの仕事の過程には満足していて、明日は自信を持って臨むことができる。我々は常にステップ・バイ・ステップで前進を続けており、ラップタイムも少しずつ上がっている。予選セッションの最後には上がらなくなったが、非常に重要なデータを収集することができたので次回の予選にまた役立てたい。とりあえずは明日、今季最高の結果を狙って全力でぶつかっていきたい」

J・エリソン選手談(予選17位/1分38秒810)

「きのうのタイムを2秒も縮めることができた。でも本当はさらにコンマ5秒、詰めたかったんだ。常に限界ぎりぎりで走っているような感じがしているけれど、自分としてはまだまだ攻めきれていない。だから現状に満足してはいないが完全に失望しているわけでもない。またセッションの終盤ではちょっとした事故があった。遅いライダーが大勢いたのでそれをかわそうとしていたところへ、ジョン(ホプキンス)が飛び込んできて急ブレーキをかけた。というかかけざるを得なかったんだ。彼はそれでバランスを失って周囲が混乱してしまったんだけれど、そのときに彼のハンドルバーが僕に当たってコースの外へ押し出されてしまった。誰かのミスだったとすれば、それは大勢の遅いライダーがコース中に広がっていたことが悪いんだけれど、いずれにしてもセッション終盤の大切な時間帯を無駄にしてしまった。けがはなかったしジョンも後で謝りにきてくれたんだけど、実際には彼のミスなんかじゃないんだ。バイクのほうも外観のキズだけなので問題はないしね。

決勝タイヤでは1分39秒前半で走れているので決勝はいい感じで走れると思う。ライバルになるであろうライダー、クリス(バーミューレン)とランディ(ド・ピュニエ)とそのタイムを見たが、彼らは決勝タイヤでも似たようなタイムを出しているので、やはりスタートが肝心になる。明日は雨になるかもしれないので状況を良く見守っておかなければならない。本当に雨になれば誰にとってもギャンブルになってしまうからね」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談

「今日は素晴らしい出来だ。でも心配なのは明日の天気。予報では一時的な雨もあると言っているので、そうなるとフィリップアイランドと同じことになってしまう。あのときも予選がとても好調で6位につけていたんだけれど、天候ばかりは僕らにはどうしようもないからね。

もてぎの後はかなり懐疑的な気分になっていていたんだけれど、今回はとても順調。カルロスも満足しているし、ヤマハ+ダンロップというマシンがここではとてもうまくマッチして好タイムを記録、グリッド3列目を確保することができた。また決勝タイヤを履いたときのペースも良いので、スタートがうまくいけば上位陣についていけるだろう。ダンロップもカルロス自身もここでは絶好調なので非常に期待できる。ジェームスもまた大きく前進した。きのうの午前中は最悪だったが、そのあと走りも良くなってタイムも上がってきた。そんなときにコースアウトさせられ、転倒してしまったのは非常に残念。このレースが終わると来シーズンに向けての最終的な話し合いが行われるだろう。カルロスがこのチームに残れるようにするためにも、良い結果を期待している」

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