ロードレース世界選手権 MotoGP（モトGP）

RACE DATA

■大会名称：MotoGP第13戦マレーシアGP
■開催日：2006年9月8日（金）フリー走行2
■開催地：マレーシア／セパン（5.548km）
■コースコンディション：ドライ
■気温：32度　■路面温度：45度

REPORT

YZR-M1＆ロッシ、フリー走行2本目6番手

キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズはマレーシアGPのフリープラクティスを開始。YZR-M1のセットアップを行った。先日のブルノのテストで良い感触をつかんでいたことからマシン性能には自信を持って臨んだが、そのときのセッティングはここセパンのコースレイアウトにはすぐに馴染まず、また45度という高い路面温度のためにタイヤへの負担が大きいことが二人を悩ませることとなった。

午前中のセッションで11位に留まったロッシは午後からは大幅にセッティングを変更して臨み、わずか6周で1秒も短縮。エドワーズも同様の問題を抱えていたが、こちらは解決されないまま今日の走行を終えることとなってしまった。明日の午前中に行われる最後のフリープラクティスで解決策を見つけ出し、その後の予選に臨みたい。

COMMENT

V・ロッシ選手談（フリー走行6番手/2分02秒970）

「初日は厳しい展開になってしまった。とくに午前中のセッションは大変だった。ということはつまり、正しい方向へと進んでいるということなんだ。ブルノのテストが好調だったので、とくにタイヤ性能やYZR-M1とのマッチングに関して自信を持っていた。ところが今回のこのコンディションではそのときのセッティングがうまく機能しないことがわかったんだ。だから午後からは、1月に、ここセパンで行ったテストのデータを使ってセッティングを変更。これがうまくいってタイムも縮めることができた。明日はセッティングをさらに煮詰めてもっともっとタイムを上げていく。ロリスはとても速くて手強い相手になりそうだが、我々はこのサーキットについては確かなデータを持っているので必ずペースを取り戻せると信じている」

C・エドワーズ選手（フリー走行12番手/2分03秒355）

「大変な一日。期待していたような結果は得られなかった。ブルノではあれほど好調で、今回はスタートからうまく走れると思っていただけに非常に残念。良いセッティングが見つからなかったので、思うように走ることができなかった。この状況を脱するために、明日はまったく別の方向性を考えていかなければならなくなった。そして午前中のセッションでなんとか問題を解決して、午後の予選に臨めるようにしたいと思う。バレンティーノは1月のときのセッティングに戻してうまくいったようだ。あの時とはバイクがかなり変わっているというのに…。僕のほうは今晩いろいろ考えて、そして明日に賭けたい」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談

「今日はチームの全員が本当に良く頑張ってくれた！　ライダーたちはありとあらゆるものをテストしてくれたので、今度は我々のほうでこの結果を総合し、明日の予選、あさっての決勝で上位を走れるだけのマシンを作り上げたい。バレンティーノはすでにトップにかなり近づいていて、もう少しの作業でいつものペースを取り戻せるだろう。コーリンはまだ少し悩んでいるが、明日になれば良くなってくると信じている。明日は天候が気になるところだが、引き続き進化するためにもなんとか晴れてほしいのだが…」